この章では、luxadm のサブコマンドについて、次の項目に分けて説明します。
以下の表に、Sun StorEdge A5x00、SPARCstorage Array、SPARCstorage RSM トレーおよび Sun Fire 880 内部記憶装置アレイに使用できる luxadm の基本サブコマンドを一覧表示します。エキスパートモードのサブコマンドとコマンドをサポートするプラットフォームについては、付録 A 「エキスパートモードのサブコマンド」 を参照してください。
表 2-1 使用できるサブコマンド
サブコマンド |
Sun StorEdge A5x00 Array |
SPARCstorage Array |
SPARCstorage RSM |
Sun Fire 880 内部記憶装置 サブシステム |
---|---|---|---|---|
alarm_off |
|
○ |
○ |
|
alarm_on |
|
○ |
○ |
|
alarm_set |
|
○ |
○ |
|
display |
○ |
○ |
|
○ |
download |
○ |
○ |
|
○ |
enclosure_name |
○ |
|
|
○ |
env_display |
|
|
○ |
|
fast_write |
|
○ |
|
|
fc_s_download |
|
○ |
|
|
fcal_s_download |
○ |
|
|
|
fcode_download |
○ |
|
|
|
inquiry |
○ |
○ |
○ |
○ |
insert_device |
○ |
|
○ |
○ |
led |
○ |
○ |
○ |
○ |
led_blink |
○ |
|
|
○ |
led_off |
○ |
○ |
|
○ |
led_on |
|
○ |
○ |
|
nvram_data |
|
○ |
|
|
perf_statistics |
|
○ |
|
|
power_off |
○ |
○ |
|
|
power_on |
○ |
|
|
|
probe |
○ |
|
|
○ |
purge |
|
○ |
|
|
qlgc_s_download |
○ |
|
|
○ |
release |
○ |
○ |
○ |
|
remove_device |
○ |
|
○ |
○ |
replace_device |
|
|
○ |
|
reserve |
○ |
○ |
|
|
set_boot_dev |
n/a |
n/a |
n/a |
|
start |
|
○ |
|
|
stop |
|
○ |
|
|
sync_cache |
|
○ |
|
|
以下のオプションは、すべてのサブコマンドで使用することができます。
-e |
エキスパートモードで実行します。管理しているシステムに精通した、認定された管理者だけが使用します。 |
-v |
冗長モードで実行します。 |
led サブコマンドを使用して、特定のディスクに対応する黄色の LED の現在の状態を確認します。Sun Fire 880 内蔵ディスクでは、取り外し可 LED が対応します。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 ディスク
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] led { 格納装置名,デバイス名... | パス名...} |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドで割り当てる、Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードまたは Sun Fire 880 SES のボックス名です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定ディスクのスロット番号です。Sun StorEdge A5x00 デバイスでは、[,f] または [,r]、およびスロット番号です。Sun Fire 880 デバイスでは、[,s] およびスロット番号です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
パス名 |
アレイ内の特定ディスクの物理パス名、論理パス名、または WWN です。 |
以下に例を示します。
# luxadm led /devices/pci@8,600000/SUNW,qlc@2/fp@0,0/ssd@w210000203717802c,0:c,raw LED state is OFF for device in location: front,slot 3 # |
led_blink サブコマンドを使用して、特定のディスクに対する LED を点滅させます。Sun Fire 880 内蔵ディスクでは、取り外し可 LED が対応します。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
luxadm [ -v ] led_blink { 格納装置名,デバイス名... | パス名...} |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドで割り当てる Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードまたは Sun Fire 880 SES のボックス名です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定ディスクのスロット番号です。Sun StorEdge A5x00 デバイスでは、[,f] または [,r]、およびスロット番号です。Sun Fire 880 デバイスでは、[,s] およびスロット番号です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
パス名 |
アレイ内の特定ディスクの物理パス名、論理パス名、または WWN です。 |
以下に例を示します。
# luxadm led_blink dak,s3 LED state is BLINKING for device in location: slot 3 # |
led_off サブコマンドを使用して、特定のディスクに対応する黄色の LED を消灯します。Sun Fire 880 内蔵ディスクでは、取り外し可 LED が対応します。
次のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] led_off { 格納装置名,デバイス名... | パス名...} |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドで割り当てる Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードまたは Sun Fire 880 SES のボックス名です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定ディスクのスロット番号です。Sun StorEdge A5x00 デバイスでは、[,f] または [,r]、およびスロット番号です。Sun Fire 880 デバイスでは、[,s] およびスロット番号です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
パス名 |
アレイ内の特定ディスクの物理パス名、論理パス名、または WWN です。 |
Sun StorEdge A5x00 の状態によっては、黄色の取り外し可 LED が消灯しない場合や点滅が止まらない場合があります。詳細は、『Sun StorEdge A5x00設置・サービスマニュアル』を参照してください。
以下に例を示します。
# luxadm led_off /devices/pci@8,600000/SUNW,qlc@2/fp@0,0/ssd@w210000203717802c,0:c,raw LED state is OFF for device in location: front,slot 0 # |
led_on サブコマンドを使用して、特定のディスクに対応する取り外し可 LED を点灯します。
次のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] led_on パス名 |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCStorage Array または RSM コントローラ (cN name) の、物理パス名または論理パス名です。 |
接続されているすべての Sun StorEdge A5x00、Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ、および単一の FC-AL デバイス に関する情報を表示するには、probe サブコマンドを使用します。表示される情報には、論理パス名、World Wide 名 (WWN)、格納装置名が含まれます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
個々の FC-AL デバイス
luxadm [ -v ] probe [-p] |
オプション |
説明 |
---|---|
-p |
物理パス名を表示します。 |
以下の例は、Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイ (DRIVEBAY) が接続された Sun Fire 880 システム (DAKTEST) に、probe サブコマンドを発行して表示させた格納装置情報です。
以下に例を示します。
# luxadm probe Found Enclosure(s): SUNWGS INT FCBPL Name: DAKTEST Node WWN:50000800208618f7 Logical Path:/dev/es/ses0 Logical Path:/dev/es/ses1 SENA Name: DRIVEBAY Node WWN:500008002000000eda0 Logical Path:/dev/es/ses4 Logical Path:/dev/es/ses5 # |
格納装置やデバイスに固有のデータを表示するには、display サブコマンドを使用します。
格納装置データには、格納装置の環境センス情報と、ディスクを含むすべてのサブシステムの状態が含まれています。デバイスデータには、照会、容量、および構成情報が含まれます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
個々の FC-AL デバイス
SPARCstorage Array
luxadm display 格納装置名[,デバイス名]... | パス名... luxadm display -p パス名... luxadm display -r 格納装置名[,デバイス名]... | パス名... luxadm display -v 格納装置名[,デバイス名]... | パス名... |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドで割り当てる Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードまたは Sun Fire 880 SES のボックス名 です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクのスロット番号です。Sun StorEdge A5x00 デバイスでは、[,f] または [,r] およびスロット番号です。Sun Fire 880 デバイスでは、[,s] およびスロット番号です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5x00、個々のディスク、SPARCStorage Array、RSM コントローラ(cN name)、Sun Fire 880 の単一のディスクまたは格納装置の、物理パス名または論理パス名です。あるいは Sun Fire 880 ディスク、SES、Sun StorEdge A5x00 インタフェースボード、またはディスクの WWN です |
-p |
指定したデバイスまたはサブシステムの性能情報を表示します。 |
-r |
指定したデバイスまたはサブシステムのエラー情報を表示します。 |
-v |
モードセンスデータを含む、冗長モードを表示します。 |
以下に Sun Fire 880 内部記憶装置アレイの格納装置情報の例を示します。
# luxadm display DAKTEST SUNWGS INT FCBPL DISK STATUS SLOT DISKS (Node WWN) 0 On (O.K.) 20000020371b1edd 1 On (O.K.) 20000020371b153f 2 On (O.K.) 200000203708c412 3 Not Installed 4 Not Installed 5 On (O.K.) 20000020371b1f06 6 On (O.K.) 20000020371b1fa8 7 On (O.K.) 200000203708c525 8 On (O.K.) 20000020371b1fe3 9 Not Installed 10 Not Installed 11 On (O.K.) 200000203708c468 SUBSYSTEM STATUS FW Revision:9203 Box ID:0 Node WWN:50000800208618f7 Enclosure Name:DAKTEST SSC100's - 0=Base Bkpln, 1=Base LoopB, 2=Exp Bkpln, 3=Exp LoopB SSC100 #0: O.K.(11.A) SSC100 #1: Not Installed SSC100 #2: O.K.(11.A) SSC100 #3: Not Installed Temperature Sensors - 0 Base, 1 Expansion 0:27?C 1:24?C (All temperatures are NORMAL.) Default Language is USA English, ASCII # |
以下に Sun StorEdge A5x00 の格納装置情報の例を示します。
# luxadm display /dev/es/ses5 DISK STATUS SLOT FRONT DISKS (Node WWN) REAR DISKS (Node WWN) 0 On (O.K.) 20000020370bd55a On (O.K.) 20000020370bc45b 1 On (O.K.) 20000020370bd634 On (O.K.) 20000020370bd23a 2 On (O.K.) 20000020370b8b7b On (O.K.) 20000020370bcaba 3 On (O.K.) 20000020370bd633 On (O.K.) 20000020370bbcb0 4 On (O.K.) 20000020370bafbe On (O.K.) 20000020370bab00 5 On (O.K.) 20000020370bd574 On (O.K.) 20000020370bd55e 6 On (O.K.) 20000020370bb713 On (O.K.) 20000020370bc835 SUBSYSTEM STATUS FW Revision:1.09 Box ID:0 Node WWN: 508002000000eda0 Enclosure Name:DRIVEBAY Power Supplies (0,2 in front, 1 in rear) 0 O.K.(rev.-02) 1 O.K.(rev.-02) 2 O.K.(rev.-02) Fans (0 in front, 1 in rear) 0 O.K.(rev.-05) 1 O.K.(rev.-00) ESI Interface board(IB) (A top, B bottom) A: O.K.(rev.-04) GBIC module (1 on left, 0 on right in IB) 0 O.K.(mod.-01) 1 Not Installed B: O.K.(rev.-04) GBIC module (1 on left, 0 on right in IB) 0 Not Installed 1 Not Installed Disk backplane (0 in front, 1 in rear) Front Backplane: O.K.(rev.-04) Temperature sensors (on front backplane) 0:34?C 1:36?C 2:37?C 3:36?C 4:36?C 5:36?C 6:36?C (All temperatures are NORMAL.) Rear Backplane: O.K.(rev.-04) Temperature sensors (on rear backplane) 0:37?C 1:36?C 2:34?C 3:37?C 4:36?C 5:37?C 6:36?C (All temperatures are NORMAL.) Interconnect assembly O.K.(rev.-02) Loop configuration Loop A is configured as a single loop. Loop B is configured as a single loop. Language USA English # |
inquiry サブコマンドを使用して、特定のディスクの照会情報を表示します。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
個々の FC-AL デバイス
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] inquiry { 格納装置名[,デバイス名]... | パス名...} |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドで割り当てる Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードまたは Sun Fire 880 SES のボックス名です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクのスロット番号です。Sun StorEdge A5x00 デバイスでは、[,f] または [,r] およびスロット番号です。Sun Fire 880 デバイスでは、[,s] およびスロット番号です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5x00、単一のディスク、SPARCStorage Array、RSM コントローラ (cN name)、Sun Fire 880 の個々のディスクまたは格納装置の、物理パス名または論理パス名です。あるいは Sun Fire 880 ディスク、SES、Sun StorEdge A5x00 インタフェースボード、またはディスクのWWN です。 |
以下に例を示します。
# luxadm inquiry macs1 INQUIRY: Physical path: /devices/pci@8,700000/pci@2/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ses@w5080020000061899,0:0 Vendor: SUN Product: SENA Revision: 1.05 Device type: 0xd (SES device) Removable media: no Medium Changer Element: no ISO version: 0 ECMA version: 0 ANSI version: 3 (Device complies to SCSI-3) Terminate task: no Response data format: 2 Additional length: 0x7b Command queueing: no VENDOR-SPECIFIC PARAMETERS Byte# Hex Value ASCII 51 00 00 00 00 .... 95 6d 61 63 73 31 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 macs1........... 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 ................ # |
download サブコマンドを使用して、Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイのインタフェースボードまたは SPARCstorage Array のコントローラボードの FEPROM に PROM のイメージをダウンロードします。
download サブコマンドを使用して、Sun Fire 880 システム上の両バックプレーンのフラッシュ PROM に、オリジナルのフラッシュイメージを復元します。
Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイまたは Sun Fire 880 内部記憶装置アレイでは、ダウンロードが完了すると、ディスクアレイをリセットして、ダウンロードされたコードが実行されます。
SPARCstorage Array では、ダウンロードが完了したときに、SPARCstorage Array をリセットして、ダウンロードされたコードを実行する必要があります。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] download [-s][-w WWN] [-f ファイルパス名] 格納装置名...| パス名 |
-s オプションを使用すると、ダウンロードにより、Sun StorEdge A5x00 内の FEPROM が変更されます。-s オプションは、注意して使用してください。
SPARCstorage Array のコントローラでは、ダウンロードされたファームウェアは必ず FEPROM に書き込まれるため、-s オプションは適用されません。Sun Fire 880 内部記憶装置アレイでは、ダウンロードされたファームウェアは必ずフラッシュメモリーに書き込まれるため、-s オプションは適用されません。
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
-s |
ダウンロードされたファームウェアが Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイ 内の FEPROM に保存されます。-s を指定しなかった場合は、ダウンロードされたファームウェアは、電源が投入されている間のみ保存されます。 |
-f ファイル名 |
ファイルパス名に PROM イメージをダウンロードします。-f オプションを指定しなかった場合、デフォルトの PROM イメージが使用されます。
Sun StorEdge A5x00 のデフォルトの PROM イメージは、ibfirmware というファイル名で /usr/lib/locale/C/LC_MESSAGES ディレクトリに格納されています。
SPARCstorage Array のデフォルトの PROM のイメージは、ssafirmware というファイル名で /usr/lib/firmware/ssa ディレクトリに格納されています。
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイには、-f オプションが必須です。Sun Fire 880 システムには、デフォルトの PROM イメージはありません。Solaris リリースに添付されているサプリメント CD からイメージを読み込む必要があります。一度読み込むと、このイメージは /usr/platform/SUNW,Sun-Fire-880/lib/images/int_fcbpl_fw ディレクトリに常駐します。-f オプションを使用して、このイメージをこのディレクトリからダウンロードすることができます。 |
-w WWN |
SPARCstorage Array 専用のオプションです。詳細は、SPARCstorage Array の WWN の変更 (download)を参照してください。 |
SPARCstorage Array のコントローラボードの WWN (World Wide Name) を変更するには、download サブコマンドを使用します。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] download [-w WWN] パス名 |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラのパス名です。 |
-w WWN |
SPARCstorage Array の WWN を変更します。WWN には 12 桁の 16 進数を指定 (先行ゼロが必要) します。SPARCstorage Array のコントローラの新しいイメージでは、8 バイトの WWN のうち、最下位の 6 バイトが WWN に変更されます。 |
fc_s_download サブコマンドを使用して、新しい fcode をすべての FC25/S SBus カードにダウンロードします。このカードは、SPARCstorage Array に接続する25 MHz ホストアダプタカードです。
fc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。
このオペレーティングシステムのバージョンと同時にリリースされた FC25/S SBus カードの fcode のバージョンは、fc_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
必ず正しいファイル (/usr/lib/firmware/fc_s/fc_s_fcode) をダウンロードしてください。
FC25/S カードがリセットされる可能性があるため、fc_s_download サブコマンドは、シングルユーザーモードでのみ使用してください。
luxadm [ -v ] fc_s_download [-F] [-f fcode-ファイル] |
オプション |
説明 |
---|---|
-F |
fcode を強制的にダウンロードします。ただし、ダウンロード前にユーザーの確認が必要です。 |
-f fcode-ファイル |
新しい fcode があるファイルの名前です。[-f fcode-ファイル] オプションを指定しないで fc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC25/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが出力されます。 |
fcal_s_download サブコマンドを使用して、すべての FC100/S SBus または FC100/P PCI ホストアダプタに新しい fcode をダウンロードするか、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。このホストアダプタは、Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイに接続する 100 MHz ホストアダプタカードです。
fc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
必ず正しいファイル (/usr/lib/firmware/fc_s/fcal_s_fcode) をダウンロードしてください。
起動パス内にある FC100/S SBus カードまたは FC100/P PCI カードに fcode をダウンロードしないでください。他のデバイス (CD-ROM など) から起動し、fcode をダウンロードしてください。
luxadm [ -v ] fcal_s_download [ -f fcode-ファイル ] |
オプション |
説明 |
---|---|
-f fcode-ファイル |
新しい fcode があるファイルの名前です。[-f fcode-ファイル] オプションを指定しないで fcal_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC100/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが表示されます。このオペレーティングシステムと同時にリリースされた FC100/S SBus カードの fcode のバージョンは、fcal_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。 |
fcode_download サブコマンドを使用して、FC/S、FC100/S、FC100/P、および FC100/2P ホストアダプタカードを配置し、適切なカードにディレクトリ名にある fcode をダウンロードし、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。
fcode_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。
次のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
ホストアダプタカードがリセットされる可能性があるため、fcode_download サブコマンドは、シングルユーザーモードでのみ使用してください。
luxadm [ -v ] fcode_download [-p] [-d ディレクトリ名] |
オプション |
説明 |
---|---|
-p |
各ホストアダプタカードの現在のバージョンを表示します。-p オプションを使用すると、ダウンロードは実行されません。 |
-d ディレクトリ名 |
新しい fcode のあるディレクトリの名前です。[-d ディレクトリ名] オプションを指定しないでfcode_download サブコマンドを起動した場合は、デフォルトディレクトリの /usr/lib/firmware/fc_s が使用されます。 |
qlgc_s_download サブコマンドを使用して、すべての FC100/P と FC100/2P PCI ホストアダプタカードに、ファイル fcode-ファイルにある fcode をダウンロードするか、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。
qlgc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。
次のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
ホストアダプタカードがリセットされる可能性があるため、qlgc_s_download サブコマンドは、シングルユーザーモードでのみ使用してください。
luxadm [ -v ] qlgc_s_download [-f fcode-ファイル] |
オプション |
説明 |
---|---|
-f fcode-ファイル |
新しい fcode のあるファイルの名前です。[-f fcode-ファイル] オプションを指定しないで qlgc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC100/2P ホストアダプタカードの fcode の現在のバージョンが出力されます。 |
env_display サブコマンドとさまざまな alarm サブコマンドは、SPARCstorage Array の RSM トレーの格納サービスカード (SES) にのみ適用されます。RSM トレーのアドレスを指定するには、SES デバイスの論理パスまたは物理パスを使用するか、コントローラとトレー番号を指定します。コントローラのアドレスを指定するには、cN または SPARCstorage Array のコントローラの物理パスを使用します。
env_display サブコマンドを使用して、SPARCstorage Array または SPARCstorage RSM の環境情報を表示します。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] env_display { パス名 | コントローラ名 トレー番号 } |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SES デバイスのパス名です。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array コントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。トレー番号は、SPARCstorage Array の RSM トレーにのみ有効です。 |
alarm_off サブコマンドを使用して、格納装置の警告音を無効にします。オプションを指定しないで起動した場合は、警告音の現在の状態が出力されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] alarm_off { パス名 | コントローラ名 トレー番号 } |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SES デバイスのパス名です。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array コントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。トレー番号は、SPARCstorage Array の RSM トレーにのみ有効です。 |
alarm_on サブコマンドを使用して、格納装置の警告音を有効にします。オプションを指定しないで起動した場合は、警告音の現在の状態が出力されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] alarm_on { パス名 | コントローラ名 トレー番号 } |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SES デバイスのパス名です。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array コントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。トレー番号は、SPARCstorage Array の RSM トレーにのみ有効です。 |
alarm_set サブコマンドを使用して、警告音の長さ (秒単位) を指定します。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] alarm_set { パス名 | コントローラ名 トレー番号 } [秒] |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SES デバイスのパス名です。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array コントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。トレー番号は、SPARCstorage Array の RSM トレーにのみ有効です。 |
秒 |
警告音の長さ (秒単位) です。 |
enclosure_name サブコマンドを使用して、Sun StorEdge A5x00 アレイまたは Sun Fire 880 格納装置の名前を変更します。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
luxadm [ -v ] enclosure_name 新しい名前 格納装置名 | パス名 |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
新しい名前 |
新しい格納装置の名前です。新しい名前は 16 桁以下の 英数文字です。新しい名前には、格納装置またはインタフェースボードのボックス名を指定します。 |
格納装置名 |
Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイまたは Sun Fire 880 内部記憶装置アレイの格納装置の名前です。格納装置の名前を一覧表示するには、probe サブコマンドを使用します。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイ または Sun Fire 880 内部記憶装置アレイの物理パス名または論理パス名です。格納装置の名前が不明な場合は、enclosure の代わりにパス名を使用します。パス名と World Wide 名を一覧表示するには、probe コマンドまたは probe -p コマンドを使用します。 |
perf_statistics サブコマンドを使用して、特定の SPARCstorage Array のコントローラの性能統計情報の蓄積を有効または無効にします。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
display -p サブコマンドを使用するには、事前に性能統計情報の蓄積を有効にする必要があります。
luxadm [ -v ] perf_statistics [ -e ] パス名 |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラです。 |
-e |
統計情報の蓄積を有効にします。 |
power_off サブコマンドを使用して、格納装置を省電力モードにします。
省電力モードのときは、Sun StorEdge A5x00 のディスクドライブを使用することはできません。
SPARCstorage Array 内の格納装置サービスカードのアドレスを指定した場合は、RSM トレーの電源が切断されます。
Sun StorEdge A5x00 内のディスクドライブのアドレスが指定された場合は、ドライブは drive off/unmated 状態に設定されます。drive off/unmated 状態に設定されると、ドライブは停止し、バイパスモードになります。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] power_off { 格納装置名[,デバイス名]... | パス名...} |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5x00 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5x00、SPARCstorage Array、またはアレイ内の特定ディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
power_on サブコマンドを使用して、ドライブを通常の省電力モードに設定します。Sun StorEdge A5x00 のディスクドライブを指定した場合は、power_on サブコマンドによって、指定したディスクが通常の起動状態に設定されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
luxadm [ -v ] power_on { 格納装置名[,デバイス名]... | パス名...} |
オプション |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイの格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
ディスクアレイ内の特定のディスクの名前です |
パス名 |
Sun StorEdge A5x00、ディスクアレイ内の特定ディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
release サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクの予約を解除します。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] release { パス名...} |
オプション |
説明 |
---|---|
パス名 |
Sun StorEdge A5x00、SPARCstorage Array、またはディスクアレイ内の特定ディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
reserve サブコマンドを使用して、サブコマンドを発行したホストが指定したディスクを独占的に使用するように予約します。
次のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] reserve { パス名...} |
オプション |
説明 |
---|---|
パス名 |
Sun StorEdge A5x00、SPARCstorage Array、またはディスクアレイ内の特定ディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
set_boot_dev サブコマンドを使用して、システムの PROM 内の boot device 変数に物理デバイス名を設定します。set_boot_dev サブコマンドは、通常は対話形式で実行されます。PROM にデフォルトの起動装置が設定される場合は、確認が要求されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] set_boot_dev [ -y ] パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
-y |
非対話形式で実行されます。確認は要求されません。 |
パス名 |
ブロック型特殊デバイスまたはマウント先です。 |
start サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクを起動します。パス名に SPARCstorage Array コントローラを指定すると、このアクションは SPARCstorage Array 内のすべてのディスクに適用されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] start [ -t トレー番号 ] パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
-t |
トレー番号で指定されたトレー内のディスクをすべて起動します。 |
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラの物理パス名または論理パス名です。 |
stop サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクを停止します。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] stop [ -t トレー番号 ] パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
-t |
トレー番号で指定されたトレー内のディスクをすべて停止します。 |
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラの物理パス名または論理パス名です。 |
fast_write サブコマンドを使用して、NVRAM を使用した SPARCstorage Array の書き込み性能の向上を有効または無効にします。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] fast_write [-s] -c -d -e パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラまたは単一のディスクです。 |
-s |
SPARCstorage Array に変更内容が保存され、電源を切断しても保持されます。 |
-c |
同期書き込みのみの高速書き込みを有効にします。 |
-e |
高速書き込みを有効にします。 |
-d |
高速書き込みを無効にします。 |
nvram_data サブコマンドを使用して、特定のディスクの NVRAM の高速書き込みデータの量を表示します。このコマンドは、単一のディスクに対してのみ使用することができます。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] nvram_data パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラまたは単一のディスクです。 |
purge サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクの NVRAM から、任意の高速書き込みデータをパージします。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
purge サブコマンドは、注意して使用してください。通常は、ドライブで障害が発生した場合のみ使用します。
luxadm [ -v ] purge パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラまたは単一のディスクです。SPARCstorage Array コントローラを指定した場合は、指定したコントローラに対応するすべてのディスクの高速書き込みデータがパージされます。 |
sync_cache サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクの未処理データを NVRAM からメディアにフラッシュします。パス名にコントローラを指定すると、このアクションは SPARCstorage Array サブシステム内のすべてのディスクに適用されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
luxadm [ -v ] sync_cache パス名 |
オプション |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラまたは単一のディスクです。SPARCstorage Array コントローラを指定した場合は、指定したコントローラに対応するすべてのディスクの未処理データがフラッシュされます。 |
この節では、ディスクドライブや格納装置の削除、追加、交換を行う方法について説明します。Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイまたは Sun Fire 880 内部記憶装置アレイでの操作についての詳細は、第 3 章「FC-AL ディスクとディスクアレイのホットプラグ手順」および格納装置のサービスマニュアルを参照してください。
remove_device サブコマンドを使用して、ディスクドライブ、格納装置、または一連の格納装置をホットプラグします。このサブコマンドは、対話形式で、1 つまたは複数のデバイスのホットプラグ手順を処理します。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
SPARCstorage RSM
Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイ と Sun Fire 880 内部記憶装置アレイの、remove_device サブコマンドの場合
デバイスが使用中かどうかを確認し、使用中の場合は警告を出します。
デバイスをオフラインにします (ディスクドライブが開かれている場合は失敗します)。
デバイスを削除する準備が整ったときに通知します。
Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイでは黄色の LED を点滅させ、Sun Fire 880 内部記憶装置アレイでは取り外し可 LED を点灯させて、取り外すデバイスを知らせます。
削除するデバイスの一覧を表示し、確認を要求します。
取り外した装置の論理デバイス名を削除します。
SPARCstorage RSM の remove_device サブコマンドの場合
デバイスをオフラインにします。
休止可能なバスを休止します。
デバイスを交換する準備が整ったときに通知します。
デバイスが交換されたことの確認を要求します。
休止可能なバスを休止解除します。
デバイスをオンラインに戻します。
取り外した装置の論理デバイス名を削除します。
luxadm [ -v ] remove_device [ -F ] { 格納装置名,デバイス名... | パス名... } |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
-F |
デバイスがホストに使用されている場合やビジーの場合でも、それらのデバイスに強制的にホットプラグ操作を行います。 注意 - 使用されているデバイスを削除すると、予測できない結果を生じることがあります。通常は、-F オプションを使用せずにホットプラグ操作を行ってください。このオプションを使用するのは、通常のホットプラグ検査が確実に無効な場合だけです。 |
格納装置名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドで割り当てる、Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードまたは Sun Fire 880 SES のボックス名です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクのスロット番号です。Sun StorEdge A5x00 デバイスでは、[,f] または [,r] およびスロット番号です。Sun Fire 880 デバイスでは、[,s] およびスロット番号です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
パス名 |
アレイ内の個々のディスク、Sun StorEdge A5x00 アレイ、SPARCStorage Array、または RSM コントローラ (cN name)の、物理パス名または論理パス名です。また、個々の Sun Fire 880 ディスク、Sun StorEdge A5x00 ディスク、または Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードの WWN を指定することもできます。 |
以下に Sun StorEdge A5x00 での remove_device の出力例を示します。
# luxadm remove_device macs1,f1 WARNING!!! Please ensure that no filesystems are mounted on these device(s). All data on these devices should have been backed up. The list of devices which will be removed is: 1: Box Name "macs1" frontslot 1 Please enter 'q' to Quit OR <Return> to Continue: stopping: Drive in "macs1" front slot 1....Done offlining: Drive in "macs1" front slot 1....Done Hit <Return> after removing the device(s). |
この時点で、ディスクドライブを物理的に取り外します。任意のキーを押すと以下のデータが表示されます。
Drive in Box Name "macs1" front slot 1 Removing Logical Nodes: Removing c2t1d0s0 Removing c2t1d0s1 Removing c2t1d0s2 Removing c2t1d0s3 Removing c2t1d0s4 Removing c2t1d0s5 Removing c2t1d0s6 Removing c2t1d0s7 # |
insert_device サブコマンドを使用して、新規ディスクドライブ、格納装置、または一連の格納装置をホットプラグします。複数の格納装置を指定した場合は、複数のバスで並行して現行のホットプラグ操作ができます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5x00
Sun Fire 880 内部記憶装置アレイ
SPARCstorage RSM
insert_device サブコマンドは、対話形式で、1 つまたは複数のデバイスのホットプラグ手順を処理します。Sun StorEdge A5x00 とSun Fire 880 内部記憶装置アレイの insert_device サブコマンドは、以下の処理を行います。
デバイスを安全に挿入する準備が整ったときに通知します。
一覧が正しいかどうかの確認を要求します。
Sun Fire 880 システムの場合だけ、取り外し可 LED を点滅させて新規ドライブの挿入スロットを通知します。
新規デバイスの論理デバイス名を作成します。
デバイスの論理パス名を表示します。
SPARCstorage RSM の insert_device サブコマンド
休止可能なバスを休止します。
デバイスを挿入する準備が整ったことを通知します。
デバイスが挿入されたことの確認を要求します。
休止可能なバスを休止解除します。
新規デバイスの論理デバイス名を作成します。
luxadm [ -v ] insert_device 格納装置名,デバイス名...] |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドで割り当てる、Sun StorEdge A5x00 インタフェースボードまたは Sun Fire 880 SES のボックス名です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクのスロット番号です。Sun StorEdge A5x00 デバイスでは、[,f] または [,r] およびスロット番号です。Sun Fire 880 デバイスでは、[,s] およびスロット番号です。ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定を参照してください。 |
以下に Sun StorEdge A5x00 での insert_device の出力例を示します。
# luxadm insert_device, macs1,f1 The list of devices which will be inserted is: 1: Box Name "macs1" front slot 1 Please enter 'q' to Quit or <Return> to Continue: Hit <Return> after inserting the device(s). |
この時点で、ディスクドライブを物理的に取り付けます。任意のキーを押すと以下のデータが表示されます。
Drive in Box Name "macs1" front slot 1 Logical Nodes under /dev/dsk and /dev/rdsk : c2t1d0s0 c2t1d0s1 c2t1d0s2 c2t1d0s3 c2t1d0s4 c2t1d0s5 c2t1d0s6 c2t1d0s7 # |
replace_device サブコマンドを使用して、デバイスをホットプラグします。
rce_epladevice サブコマンドは、対話形式で、1 つまたは複数のデバイスのホットプラグ手順を処理します。replace_device サブコマンドは、以下の処理を行います。
デバイスをオフラインにします。
休止可能なバスを休止します。
デバイスを交換する準備が整ったときに通知します。
デバイスが交換されたことの確認を要求します。
休止可能なバスを休止解除します。
デバイスをオンラインに戻します。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] replace_device [ -F ] パス名 |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
-F |
デバイスがホストに使用されている場合やビジーの場合でも、それらのデバイスに強制的にホットプラグ操作を行います。 注意 - 使用されているデバイスを交換すると、予測できない結果を生じることがあります。通常は、-F オプションを使用せずにホットプラグ操作を行ってください。このオプションを使用するのは、通常のホットプラグ検査が確実に無効な場合だけです。 |
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラまたは単一のディスクのパス名です。 |