個々のディスクまたはアレイを luxadm に指定するには、いくつかの方法があります。パス名、World Wide 名 (WWN) または格納装置名を指定できます。luxadm の probe コマンド、enclosure_name コマンド、および display コマンドを使用すると、これらの値をアレイまたは個々のディスクに確定できます。
パス名は、個々の内蔵ディスクの完全な物理パス名または完全な論理パス名、あるいはアレイの SES コントローラへの完全な物理パス名または完全な論理パス名です。論理パス名を確定するには、probe サブコマンドを使用します。物理パス名を確定するには、probe -p サブコマンドを使用します。Sun Fire 880 デバイスの物理パスへの論理リンクは、/dev/rdsk と /dev/dsk に保存されています。
アレイの WWN は一意の 16 桁の 16 進数で、製造過程で FC-AL バックプレーン上のファームウェアにプログラムされています。各アレイは、アレイ自身の一意の WWN を保有します。2 つのバックプレーンを単一アレイに結合する場合は、ベースバックプレーンの WWN だけが使用されます。
個々の FC-AL ディスクの WWN は、一意の 16 桁の 16 進数です。デバイスまたはデバイス自身のアクセスに使用されるポートを指定します。ディスク上の両ポートは、単一 WWN を共有します。各ディスクの WWN は、製造過程で各デバイスのファームウェアにプログラムされています。
probe コマンドを使用して、SES の WWN を確定します。display コマンドを使用して、格納装置内の各 FC-AL ディスクの WWN を確定します。
次に示すように、ボックス名とスロット番号でデバイスを指定できます。
ボックス名,[s]スロット番号 |
オプション / 引数 |
説明 |
---|---|
ボックス名 |
luxadm enclosure_name サブコマンドを使用して、SES に割り当てる名前です。Sun StorEdge A5x00ディスクアレイまたは Sun Fire 880 内部記憶装置アレイの名前の変更 (enclosure_name)を参照してください。 |
s |
Sun Fire 880 の格納装置にスロットを指定します。 |
スロット番号 |
Sun Fire 880 格納装置内のデバイスのスロット番号です。各スロットは、Sun Fire 880 の格納装置上で 0〜 11 の番号が付けられています。 |
次に示す方法で、Sun Fire 880 の格納装置に単一内蔵ディスクを指定できます。
ディスクの完全な物理パス名を使用します。Sun Fire 880 内蔵ディスクの典型的な物理パス名を次に示します。
/devices/pci@8,600000/SUNW,qlc@2/fp@0,0/ssd@w210000203717c1e1,0:c,raw |
ディスクの完全な論理パス名を使用します。Sun Fire 880 内蔵ディスクの典型的な論理パス名を次に示します。
/dev/rdsk/c1t0d2s2 |
ディスクの一意の WWN を使用します。Sun Fire 880 内蔵ディスクの典型的な WWN を次に示します。
2100002033842637 |
格納装置名のあとに ,s を、そのあとにディスクスロット番号 (ボックス名 ,sスロット番号) を指定します。次に例を示します。
dak,s4 |
ディスクアレイ全体、パス名、WWN、および格納装置名 (ボックス名) を指定する場合は、SES を指定します。
次に示す方法で、Sun Fire 880 ディスクアレイ全体のアドレスを指定できます。
アレイの SES コントローラに、完全な物理パス名を使用します。典型的な物理パス名を次に示します。
/devices/pci@8,600000/SUNW,qlc@2/fp@0,0/ses@w5080020010adbabf,0:0 |
アレイの SES コントローラに、完全な論理パス名を使用します。典型的な論理パス名を次に示します。
/dev/es/ses1 |
FC-AL バックプレーンに、一意の WWN を使用します。典型的な WWN を次に示します。
5080020000000599 |
Sun Fire 880 内部アレイには格納装置名 (ボックス名) だけを使用します。次に例を示します。
dak1 |