Solaris Live Upgrade 2.0

複数の CD を使用してオペレーティングシステムイメージをアップグレードする (コマンド行インタフェース)

オペレーティングシステムイメージが 2 枚以上の CD に入っている場合は、このアップグレード方法を使用してください。

  1. スーパーユーザーとしてログインします。

  2. 次のように入力して、アップグレードするブート環境とインストールソフトウェアのパスを指定します。


    # luupgrade -u -n BE_name -s os_image_path 
    

    -u

    OS イメージをインストールすることを示します。 

    -n BE_name

    アップグレードするブート環境の名前を指定します。 

    -s os_image_path

    オペレーティングシステムイメージが置かれているディレクトリのパス名を指定します。 


    例 4–2 複数の CD によるオペレーティングシステムイメージのアップグレード (コマンド行インタフェース)

    この例では、インストールイメージは 1 枚目の CD に入っており、second_disk ブート環境をアップグレードしています。


    # luupgrade -u -n second_disk -s /dev/cdrom/cdrom0 
    

  3. 1 枚目の CD のインストーラ処理が完了したら、2 枚目の CD を挿入します。

  4. この手順は前述の例と同じですが、-u オプションが -i オプションに置き換わっています。メニューまたはテキストモードで、2 枚目の CD 上のインストーラを実行するように選択してください。

    • 次のコマンドは、メニューを使用して 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。


      # luupgrade -i -n BE_name -s os_image_path 
      
    • 次のコマンドは、テキストモードで 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。


      # luupgrade -i -n BE_name -s os_image_path -O -nodisplay 
      

    -i

    指定されたメディア上のインストールプログラムを探し、そのプログラムを実行します。インストーラプログラムは、-s で指定されます。

    -n BE_name

    アップグレードするブート環境の名前を指定します。 

    -s os_image_path

    オペレーティングシステムイメージが置かれているディレクトリのパス名を指定します。 

    -O -nodisplay

    (省略可能) テキストモードで 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。 


    例 4–3 複数の CD によりオペレーティングシステムイメージをアップグレードする (コマンド行インタフェース)

    この例では、メニューを使用して 2 枚目の CD のインストーラを実行し、 second_disk ブート環境をアップグレードしています。


    # luupgrade -i -n second_disk -s /dev/cdrom/cdrom0 
    

    まだ CD がある場合は、この手順を繰り返します。

    以上の手順で、ブート環境をアクティブにする準備が整います。ブート環境のアクティブ化 を参照してください。