Solaris Live Upgrade 2.0

x86: 1 つのディスクに存在するブート環境をフォールバックする

ブート時に問題が発生し、ルート (/) ファイルシステムが同じディスク上に存在する場合は、以下の手順で元のブート環境にフォールバックしてください。この場合、以前のアクティブブート環境からルート (/) スライスをマウントする必要があります。その後で、ブート環境の切り替えを行う luactivate コマンドを実行してください。リブートすると、1 つ前のアクティブブート環境が再び起動されます。

  1. システムのブート方法を決定します。

    • Solaris 8 Installation CD、Solaris 8 Software 1 of 2 CD、または CD のネットイメージから、Solaris Device Configuration Assistant にアクセスします。この場合、システムの BIOS が CD からのブートをサポートしている必要があります。

    • Solaris 8 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) フロッピーディスクを挿入します。ブートフロッピーディスクソフトウェアは、次に示す「Solaris Developer Connection」のサイトからダウンロードしてフロッピーディスクにコピーできます。soldc.sun.com/support/drivers/dca_diskettes

    • PXE (Pre-boot eXecution Environment) を使用して、ネットワークから Solaris Device Configuration Assistant にアクセスします。PXE を使用すると、ブート用フロッピーディスクを用いずにネットワークから直接システムをブートできます。この場合、システムが PXE をサポートしている必要があります。システムの BIOS 設定ツールまたはネットワークアダプタの構成設定ツールを使用して、PXE を使用できるようにシステムを設定してください。

    画面の指示に従って進み、「Current Boot Parameters」メニューを表示します。

  2. ok プロンプトでシステムをブートし、シングルユーザーモードに切り替えます。


    ok b -s
    
  3. 必要に応じて、フォールバックブート環境のルート (/) が置かれているファイルシステムの完全性を確認します。


    # fsck mount point
    

    mount_point

    信頼性のあるルートファイルシステム 

  4. アクティブブート環境のルートスライスをディレクトリ (/mnt/sbin など) にマウントします。


    # mount logical_device_name /mnt/sbin
    

    logical_device_name

    任意のデバイス (Veritas VxVM ボリューム、Solstice DiskSuite メタデバイスなど) 

  5. アクティブブート環境のルートスライスから、次のように入力します。


    # /mnt/sbin/luactivate
    

    前の稼働ブート環境がアクティブになり、結果が示されます。

  6. /mnt/sbin のマウントを解除します。


    # umount logical_device_name /mnt/sbin
    

    logical_device_name

    任意のデバイス (Veritas VxVM ボリューム、Solstice DiskSuite メタデバイスなど) 

  7. リブートします。


    # init 6
    

    前の稼働ブート環境がアクティブブート環境になります。