Solaris 2.6 では、ログイン画面から OpenWindows デスクトップと CDE デスクトップのどちらにログインするか選択できます。ログイン方法の詳細については、ログイン・マネージャヘルプボリューム、または『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 2 章「デスクトップセッションの開始」を参照してください。
OpenWindows 環境で使い慣れていたデスクトップサービスは、Solaris CDE では別の場所に配置されています。表 14-1 に、位置の変更されたデスクトップサービスの主なものを示します。
表 14-1 デスクトップサービスの位置
デスクトップサービス |
OpenWindows |
CDE |
---|---|---|
ログアウト |
ワークスペースメニュー |
フロントパネル |
画面のロック |
ユーティリティメニュー |
フロントパネル |
ワークスペースのカスタマイズ |
ワークスペースメニュー |
スタイル・マネージャ |
ワークスペースの保存 |
ユーティリティメニュー |
スタイル・マネージャ |
再表示 |
ユーティリティメニュー |
フロントパネル |
プロパティ |
ワークスペースメニュー |
スタイル・マネージャ |
ヘルプ |
ワークスペースメニュー |
フロントパネル、アプリケーション・マネージャ、ワークスペースメニュー |
Solaris CDE での各種ウィンドウ、メニュー、ボタンおよびマウスの使い方は、OpenWindows 環境とは多少異なります。ウィンドウ、メニュー、ボタンおよびマウスの使い方の詳しい説明については、『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 1 章「基本スキル」を参照してください。
OpenWindows 環境では、アプリケーションを起動する主な方法はワークスペースメニューを使うことでした。ワークスペースメニューは Solaris CDE でも使用できますが、ワークスペースの機能への主なアクセスポイントはフロントパネルになっています。
ワークスペースメニューから利用できるアプリケーションにはフロントパネル上の各項目の他に、アプリケーション・マネージャ内部で利用できるアプリケーションのサブセットもあります。アプリケーション・マネージャの詳しい説明については、『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 6 章「デスクトップからのアプリケーションの実行」を参照してください。
スタイル・マネージャから使用できる項目はカラー、フォント、背景、キーボード、マウス、ビープ音、画面、ウィンドウ、および起動です。これは、OpenWindows 環境でのワークスペースプロパティウィンドウに代わるものです。スタイル・マネージャの詳しい説明については、『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 7 章「デスクトップ環境のカスタマイズ」を参照してください。
CDE アプリケーション・マネージャにある OpenWindows というタイトルのフォルダには、OpenWindows アプリケーションが含まれています。
コマンド行から OpenWindows アプリケーションを実行した場合、 Solaris CDE ではそのアプリケーションを同じように端末エミュレータ (端末アプリケーション) から実行できます。アプリケーション・マネージャの詳しい説明については、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』の第 6 章「デスクトップからのアプリケーションの実行」を参照してください。
OpenWindows 環境では、アプリケーション全体の設定値は編集メニューからアクセスしたプロパティダイアログボックスで設定されます。CDE では、アプリケーション全体の設定値はオプション領域から設定されます。オプションの選択項目は通常はアプリケーションのファイルメニューの下、または別のメニュー項目「オプション」に配置されています。
CDE では、プロパティ (アプリケーションに存在する場合) はアプリケーションの編集メニューの下に表示され、日付や名前などのオブジェクトの特性の設定に使われたり、活字などのオブジェクトの識別特性の表示に使われます。CDE では、フォーマットの設定値は通常はフォーマットメニューの下に表示され、段落、ファイル、またはメッセージごとに余白と段落位置合わせを設定できます。
CDE グローバル・オプションは、OpenWindows 環境のワークスペースメニューから設定したプロパティに似ています。これらのプロパティは、CDE のスタイル・マネージャアプリケーションから設定します。『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 7 章「デスクトップ環境のカスタマイズ」を参照してください。
OpenWindows 環境でキーボードのデフォルト値を変更していない場合、その値は CDE 内でも同じままです。デフォルト値を変更するには、スタイル・マネージャのキーボードダイアログボックスを使用します。『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 7 章「デスクトップ環境のカスタマイズ」を参照してください。UNIX キーボードの割り当てを変更する必要がある場合は、『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 10 章「テキストエディタの使い方」を参照してください。
OpenWindows 環境でマウスのデフォルト値を変更していない場合、その値は CDE 内でも同じままです。デフォルト値を変更するには、スタイル・マネージャのマウスダイアログボックスを使用します。機能の名前がいくつか変更されています。ダブルクリック、アクセラレーション、しきい値はそのまま使用できます。CDE のマウスボタン順序は「利き腕」と呼ばれています。『Solaris 共通デスクトップ環境ユーザーズ・ガイド』の第 1 章「基本スキル」を参照してください。