Solaris 2.x への移行

新しいファイルシステムの作成

newfs(1M) または mkfs(1M) コマンドのどちらかを使用するときは、新しいファイルシステムを定義し、指定、作成します。次の節では、newfsmkfs コマンドの変更点について説明します。

newfs コマンド

SunOS 5.6 の newfs コマンドは、mkfs コマンドの便利なフロントエンドと考えられるコマンドです。newfs コマンドは、仮想ファイルシステムアーキテクチャをサポートしていません。このコマンドは UFS 形式のファイルシステムだけを作成するためのものです。newfs を使用すると、newfsmkfs を呼び出して引数を渡します。ufs ファイルシステムの作成時に mkfs が実際の作業を行います。

newfs コマンドでは、SunOS 5.6 のデバイス命名規則に準拠する名前だけを使用できます (「デバイス命名規則」を参照してください)。

mkfs コマンド

SunOS 5.6 の mkfs コマンドは、SunOS 4.x の mkfs コマンドとは大幅に異なります。SunOS 5.6 では、異なるファイルシステム形式を提供し、そのコマンド構文はまったく異なります (「汎用ファイルシステムコマンド」を参照してください)。mkfs では、newfs のように SunOS 5.6 デバイスの命名規則に準拠する名前だけを使用できます。

mkfs は異なる形式のファイルシステムをサポートしていますが、実際にはいつも ufs ファイルシステムを作成するために使用されています。しかし、mkfs は通常は直接実行されず、newfs コマンドで呼び出されるのが普通です。

詳細については、mkfs(1) のマニュアルページを参照してください。