SunOS 5.6 の fsck(1M) コマンドは、SunOS 4.x の fsck コマンドとは大幅に異なります。仮想ファイルシステム (VFS) アーキテクチャに対応するため、fsck ファイルチェックユーティリティには次の 2 つに分けられます。
ファイルシステムの形式に関係なく最初に呼び出される汎用コマンド。
対象となるファイルシステムの形式に応じて、汎用コマンドによって呼び出される特定のコマンド (「汎用ファイルシステムコマンド」を参照)。
また、fsck では、SunOS 5.6 のデバイス命名規則に適合する名前だけを使用できます。 SunOS 5.6 のデバイス命名規則の詳細については、「デバイス命名規則」を参照してください。
fsck コマンドは、マウント時に、より高速な整合性チェックを実施します。さらに、SunOS 5.6 ソフトウェアは、ルートと /usr ファイルシステムについて fsck を実行した後でシステムをリブートする必要はありません。この結果、従来の SunOS と比較し、システムの起動が高速化されます。fsck -m コマンドを使用すれば、ユーザはクリーンなファイルシステムのチェックを省略できます。詳細については、fsck(1m) のマニュアルページを参照してください。