Solaris 2.6 情報ライブラリ (SPARC 版)

Solaris 2.4 リリース

表 2-7 に、Solaris 2.4 の新機能および拡張された機能を紹介します。また、表 2-8 に Solaris 2.4 の新規日本語機能を紹介します。

表 2-7 Solaris 2.4 の新機能

機能 

説明 

インストール 

Motif インストール用 GUI 

Solaris ソフトウェアをインストールするための新しい GUI です。 

OpenWindows 

OpenWindows 3.4 がさらに多くのローカリゼーションに対応 

デスクトップとワークグループサーバーの製品構成として、オペレーティングシステムにラテンアメリカ系スペイン語、米国英語のほかに 4 つのヨーロッパ系言語と 4 つのアジア系言語が追加されました。 

グラフィックス 

透過オーバーレイ 

アプリケーションウィンドウに一時的にグラフィックイメージを取り込むためのグラフィックス用 API です。 

XIL 1.2 画像ライブラリ実行環境

文書の画像処理、カラープリプレス、デジタルビデオの作成や再生などの画像およびデジタルビデオの処理機能を必要とするライブラリやアプリケーションに適した基本画像ライブラリです。 

PEX 2.2 実行環境

異なるプラットフォーム間でアプリケーションの移植性を提供し、ローカルとリモートのディスプレイに 3 次元グラフィックスを表示する API です。 

XGL 3.1 実行環境

異機種ハードウェアプラットフォーム間のアプリケーションの移植を可能にし、グラフィックスアクセラレータを利用してグラフィックアプリケーション性能の最適化を行う 2-D および 3-D の即時モード API です。 

Direct XlibTM 3.1

DGA Drawable インタフェースを使用するグラフィックスアプリケーションで、複数のフレームバッファーを持つシステムをサポートします。標準 X11 ライブラリの修正版を提供し、Xlib の描画性能を高めています。 

ハードウェア 

強化されたハードウェアサポート 

従来よりさらに広範なハードウェア構成に対応しています。 

その他 

AccessX 機能 

身体に障害を持つユーザーのためにさまざまなキーボード補助機能が用意されています。 

OSF/Motif 実行環境

Motif アプリケーションを実行するために使用します。 

強化されたイメージツール

機能が強化され、イメージツールを使って PhotoCD から Kodak の画像を読み込むことができます。 

表 2-8 Solaris 2.4 の新規日本語機能

機能 

説明 

標準への準拠 

iconv()

『X/Open CAE Specification System Interfaces and Headers, Issue 4』で定義されている iconv がサポートされています。

OS / ネットワーク 

日付と時刻の表示形式 

ja ロケールにおいて、/usr/bin/ls コマンドに -l オプションを指定した場合の出力形式が変更されました。

デスクトップ 

OpenWindows 関連プログラムの日本語化 

次の OpenWindows 関連のプログラムが日本語化されました。

  • ボリューム管理ユーザーインタフェース

  • AccessX

  • グラフィックライブラリ

日本語入力 

cs00toatok7

cs00 のユーザー辞書を ATOK7 ユーザー辞書に変換するユーティリティcs00toatok7 が提供されるようになりました。

mle コマンド

かな漢字変換にファンクションキーを使用できるように機能が拡張されました。また、かな漢字変換サーバーが選択できるようになりました。