以前のリリースでは、Solaris インストールプログラムの最初の部分で、ネームサービスデータベースから周辺装置、ホスト名、IP アドレス、ネームサービスなどのシステム構成情報を取得しました。また、インストールプログラムにとって不明な情報があると、プロンプトが表示されて必要な情報の入力を求められました。このようなプロンプトを避けるには、ネームサービスでシステム構成情報を事前構成する必要がありました。
Solaris 2.6 では、sysidcfg ファイルを使って一組のキーワードからシステム構成情報を事前構成する方法が追加されました。必要に応じて 1 つまたは複数のキーワードを設定することにより、さまざまなレベルのシステム構成情報を事前構成できます。
sysidcfg ファイルは、リモートシステム上、ローカルシステムの UFS、または PCFS のフロッピーディスク上に置くことができます。リモートシステム上に sysidcfg ファイルを置く場合は、add_install_client コマンドの -p オプションを使って sysidcfg ファイルの場所を指定し、インストールされるシステムが sysidcfg ファイルを認識できるようにする必要があります。
システムのデフォルトロケール選択のプロンプトを表示しないようにするには、ロケール情報を事前構成します。
詳細については、『Solaris のインストール (上級編)』を参照してください。