Solaris 環境には、次の 3 つの主要なネームサービスがあります。
NIS+ (Network Information Service Plus)
NIS+ は、Solaris 2.6 に使われる主要なネームサービスであり、クライアントサーバー環境の最近の発展を考慮して再設計された NIS の新しいバージョンです。NIS+ は、SunOS 5.0 (Solaris 2.0) リリースで採用されました。システムで NIS+ が使われている場合は、文書サーバー上で ab2regsvr を実行できます。これにより、thisorgunit/service/answerbook2 というエントリが作成されます。
NIS (Network Information Service)
NIS は、SunOS 4.x (Solaris 1.x) 環境の標準ネームサービスでした。システムで NIS が使われている場合は、NIS 管理者に連絡し、NIS マスターシステム上で ab2regsvr を実行して AnswerBook2 サーバー用のネームスペースを設定するように依頼する必要があります。
ファイルシステム
NIS も NIS+ も実行しないように選択しても、AnswerBook2 製品はすべての名前をデータファイルに手作業で入力するファイルシステム定義のネーミングシステムで機能します。この場合、これらのファイルはディレクトリ /var/fn に格納する必要があります。サーバーは、このディレクトリをエクスポートする必要があり、このサーバー上の文書へのアクセスを必要とするクライアントは、このディレクトリをマウントする必要があります。
上記のネームサービスを使って文書サーバーを検索する代わりに、環境変数 AB2_DEFAULTSERVER を使ってデフォルトの AnswerBook2 サーバーを定義できます。たとえば、.cshrc ファイルに次の行を挿入できます。
setenv AB2_DEFAULTSERVER http://imayoyo.eng.sun.com:8888 |
環境変数を定義していない場合は、AnswerBook2 をデスクトップから起動すると、fnlookup thisorgunit/service/answerbook2 コマンドが実行され、使用可能な文書サーバーが検索されます。次に、検出されたサーバーのいずれかが選択され、URL にそのサーバーの名前を使って AnswerBook2 ブラウザが起動されます。