この説明では、「同機種クライアント/サーバー」とは、同じバージョンの Solaris を実行していて、ハードウェアプラットフォーム (すべて SPARC か、またはすべて x86 プラットフォーム) が同じであるクライアントとサーバーを意味します。
この節では、ファイルをクライアントのルートファイルシステムに置くパッケージのインストール方法を説明します。クライアントにパッケージをインストールするときに、そのパッケージがファイルをクライアントのルートファイルシステムに置かない場合、そのパッケージは直接サーバー上にインストールして共有することができます。(これは、パッケージがサーバーの /usr などのファイルシステムにインストールされる場合を想定しています。)
pkgadd コマンドに -R オプションを付けて使用して、クライアントインストールのためのクライアントルートファイルシステムの位置を指定してください。(-R オプションを使用すると、パッケージインストール用の代替ベースディレクトリを指定できるという一般的な誤解がありますが、これは間違いです。-R オプションは、クライアントのルートファイルシステムを定義するものです。代替ベースディレクトリを指定するには、-a オプションを付けて pkgadd を使用し、basedir キーワードが新しいインストールディレクトリに設定されている管理ファイルを提供してください。)
ディスクレスクライアントまたは AutoClient システムのサーバーにインストールされたパッケージは、そのクライアントと他のクライアントに読み取り専用で共有されます。
クライアント/サーバー環境でパッケージをインストールして管理する方法はいくつかありますが、この項では、サーバーからのインストール方法について説明します。これはソフトウェアを集中管理する方法です。ただし、クライアントにログインして、直接それらにソフトウェアをインストールできることに注意してください。
通常、Sun パッケージを同機種環境のクライアントにインストールする場合は、表 17-2 のガイドラインに従ってください。
表 17-2 同機種環境のクライアントへの Sun パッケージのインストール
パッケージファイルのインストール場所 |
手順 |
---|---|
ルート (/) ファイルシステム |
「ディスクレスクライアントまたは AutoClient システムのルート (/) ファイルシステムにパッケージを追加する方法」の手順を使用してパッケージを追加する。 |
/usr |
「スタンドアロンシステムにパッケージを追加する方法」の手順を使用してパッケージを追加する。 |
「パッケージファイルのインストール場所を決定する方法」の手順を使用すると、Sun パッケージファイルのインストール場所を調べることができます。
サードパーティパッケージをクライアントに追加する場合は、次のガイドラインに従ってください。
「スタンドアロンシステムにパッケージを追加する方法」の手順に従って、サーバーにパッケージをインストールします。
「ディスクレスクライアントまたは AutoClient システムのルート (/) ファイルシステムにパッケージを追加する方法」のいずれか適切な手順に従って、クライアントにパッケージをインストールします。