Solaris のシステム管理

例 - mount を使用してキャッシュにマウントするファイルシステムを指定する

次の例では、マウントポイント /docs を作成し、NFS ファイルシステム merlin:/docs を、キャッシュされたファイルシステム /docs としてキャッシュ /local/mycache にマウントします。

# mkdir /docs
# mount -F cachefs -o backfstype=nfs,cachedir=/local/mycache 
merlin:/docs /docs

次の例では、CD-ROM (HSFS ファイルシステム) をキャッシュされたファイルシステム /docs として使用可能にします。CD-ROM には書き込めないので、引数 ro を指定してキャッシュされたファイルシステムを読み込み専用にします。CD-ROM は挿入時にボリューム管理によって自動的にマウントされるので、引数 backpath を指定しなければなりません。マウント場所は /cdrom ディレクトリにあり、CD-ROM 名によって決まります。マウントする特殊デバイスは、引数 backpath の値と同じです。

# mount -F cachefs -o backfstype=hsfs,cachedir=/local/mycache,ro,
backpath=/cdrom/cdrom_name /cdrom/cdrom_name /docs

次の例では、demandconst オプションを使用して、NFS キャッシュファイルシステム /docs の整合性チェックを指定します。/docs のバックファイルシステムは merlin:/docs です。詳細は、「キャッシュされたファイルシステムとバックファイルシステムとの整合性チェック」を参照してください。

# mount -F cachefs -o backfstype=nfs,cachedir=/local/mycache,
demandconst merlin:/docs /docs