Solaris のシステム管理

/etc/vfstab ファイルのフィールドの説明

/etc/vfstab ファイル内のエントリには、表 28-3 のように 7 つのフィールドが入っています。

表 28-3 /etc/vfstab ファイルのフィールドの説明

フィールド名 

説明 

device to mount

マウントできるデバイスは次のとおり 

  • ローカル UFS ファイルシステム用のブロック特殊ファイル (/dev/dsk/c0t0d0s0 など)

  • リモートファイルシステム用の資源名 (NFS ファイルシステム用の myserver:/export/home など)。リモートファイルシステムの詳細は、『NFS の管理』を参照してください

  • スワップするスライス名 (/dev/dsk/c0t3d0s1 など)

  • /proc ディレクトリと proc ファイルシステムのタイプ

device to fsck

device to mount」フィールドで指定したファイルシステムに対応する raw (キャラクタ型) 特殊デバイス (/dev/rdsk/c0t0d0s0 など)。これにより、fsck に使用されるインタフェースが決まる。読み取り専用ファイルシステムやリモートファイルシステムなど、適用できるデバイスがない場合は、ダッシュ (-) を使用する

mount point

デフォルトのマウントポイントディレクトリ (/dev/dsk/c0t0d0s6 の場合は /usr など)

 

FS type

「device to mount」 フィールドで指定したファイルシステムのタイプ

fsck pass

fsck がファイルシステムをチェックするか決めるために使用するパス番号。このフィールドでダッシュ (-) を指定すると、ファイルシステムはチェックされない。このフィールドに 0 より大きい値が入っていると、ファイルシステムがチェックされる。fsck pass の値が 0 の UFS 以外のファイルシステムはチェックされる。UFS ファイルシステムのみの場合は、このフィールドに 0 が入っていると、ファイルシステムはチェックされない。fsck pass の値が 1 より大きい複数の UFS ファイルシステム上で fsck を実行する場合に、preen (修復) オプション (-o p) を指定すると、最大効率を発揮するために fsck によって各種ディスク上でファイルシステムが並行して自動的にチェックされる。このフィールドに値 1 が入っていると、ファイルシステムは順番にチェックされる。SunOS システムソフトウェアの場合、「fsck pass」フィールドはシステムがチェックされる順序を明示的に指定しない

mount at boot

システムのブート時にファイルシステムが mountall によって自動的にマウントされるかどうかを表す。yes または no に設定。このフィールドは AutoFS とは連動していないので注意してください。

mount options

ファイルシステムのマウントに使用されるオプションを (空白を空けずに) コンマで区切ったリスト。オプションなしを示すにはダッシュ (-) を使用する。オプションについては、mount(1M) のマニュアルページを参照


注 -

/etc/vfstab ファイル内のフィールドごとに 1 つずつエントリがなければなりません。フィールドで値を指定しない場合は、必ずダッシュ (-) を入力してください。