表 28-2 は、mount コマンドの -o オプションで指定できる汎用マウントオプションを示しています。複数のオプションを指定する場合は、-o ro,nosuid のように (空白ではなく) コンマで区切ります。
表 28-2 汎用マウントオプション
オプション |
ファイルシステム |
説明 |
---|---|---|
-rw | ro |
CacheFS、NFS、PCFS、UFS、S5FS |
読み取り/書き込みまたは読み取り専用と指定する。このオプションを指定しなければ、デフォルトは読み取り/書き込み |
-nosuid |
HSFS、NFS、UFS |
setuid を実行不可にし、ファイルシステム上のデバイスが開かれないようにする。デフォルトでは、setuid は実行可能であり、デバイスを開くことができる |
-remount |
NFS、UFS、S5FS |
rw とともに、読み取り/書き込み権を持つファイルシステムをマウントし直す |
-f |
UFS、S5FS |
/etc/mnttab 内のエントリを作成するが、実際にはファイルシステムをマウントしない |
-n |
UFS、S5FS |
/etc/mnttab 内でエントリを作成せずにファイルシステムをマウントする |
-bg | fg |
NFS |
最初の試行に失敗すると、バックグラウンド内 (bg) またはフォアグラウンド内 (fg) で再試行する。デフォルトは fg |
-soft | hard |
NFS |
サーバーが応答しない場合の手続きを指定する。soft は、エラーが返されることを示す。hard は、サーバーが応答するまで再試行要求が継続されることを示す。デフォルトは hard |
-intr | nointr |
NFS |
ハードマウントされたファイルシステムに関する応答を待つ間にハングしたプロセスを、キーボード割り込みで消去できるか指定する。デフォルトは intr (割り込み可能) |
-retry=n |
NFS |
マウント操作に失敗した場合に再試行する。n は再試行回数 |