最初の説明にあるように、SPARC システムでフォーマットされた UFS PCMCIA メモリーカードは、SPARC システムでしか使用できません。また、x86 システムでフォーマットされた UFS PCMCIA メモリーカードは、Solaris を実行する x86 システムでしか使用できません。
PCMCIA メモリーカードをフォーマットすると、既存の内容はすべて消去されます。
ファイルマネージャを終了します。
ファイルマネージャは、フォーマットされていない PCMCIA メモリーカードを挿入すると、フォーマット用ウィンドウを自動的に表示します。ただし、以下で説明するフォーマット方法が、ファイルマネージャによるフォーマットよりも確実です。このウィンドウが表示されないようにするには、ファイルマネージャを終了してください。ファイルマネージャを開いておきたい場合は、フォーマットウィンドウが表示されたときに、それを終了してください。
PCMCIA メモリーカードが書き込み可能になっていることを確認します。
書き込み保護は、PCMCIA メモリーカードの端にある小さいスライドスイッチによって設定します。
PCMCIA メモリーカードを挿入します。
PCMCIA メモリーカードが完全に挿入されたことを確認してください。
フォーマットを実行します。
$ fdformat -v -U [convenience-options]
-v |
PCMCIA メモリーカードが正しくフォーマットされたかどうかを確認する。 |
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-U |
PCMCIA メモリーカードがマウントされている場合は、それを解除する。 |
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convenience-options |
|
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-e |
フォーマットが終了すると、PCMCIA メモリーカードを取り出す。 |
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-f |
フォーマットの前に確認を要求しない。 |
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-b label |
PCMCIA メモリーカードに名前を付ける。名前は、8 文字以下にする。大文字と小文字は区別されない。 |
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-z |
fdformat コマンドのすべてのオプションを一覧表示するが、PCMCIA メモリーカードはフォーマットしない。 |
fdformat コマンドは -f オプションを使用していなければ、確認メッセージを表示して実行されるフォーマットのタイプを示します。
Formatting in /vol/dev/aliases/pcmem0 Press return to start formatting pcmem0.
下記の表からいずれかのオプションを選択します。
目的 |
使用するキー |
---|---|
フォーマットのタイプの確認 |
Return キー (前の手順で -f オプションを使用していない場合。使用した場合は、確認は不要。) |
フォーマットの取り消し |
Ctrl-c キー |
フォーマットの進行中は、ドットが連続して表示されます。検査の進行中は、ドットの後に V が連続して表示されます。表示が停止すると、フォーマットは完了です。
これで PCMCIA メモリーカードを、tar や cpio などの raw データ操作に使用できます。
次に、UFS フォーマットの例を示します。
$ fdformat -v -U Formatting in /vol/dev/aliases/unformatted Press return to start formatting pcmem0. [ Return キー ] ......................................................... vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
次の例では、同じジョブを実行していますが、PCMCIA メモリーカードに myfiles という名前を割り当てています。
$ fdformat -v -U -b myfiles Formatting in /vol/dev/aliases/unformatted Press return to start formatting pcmem0. [ Return キー ] ......................................................... vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv