各システムのスケジューラは、ディレクトリ /var/spool/lp/tmp/system と /var/spool/lp/requests/system 内で印刷要求のログを保管します。各印刷要求には、(ディレクトリごとに 1 つずつ) 情報が入った 2 つのファイルがあります。/var/spool/lp/requests/system ディレクトリ内の情報には、スーパーユーザーまたは lp しかアクセスできません。/var/spool/lp/tmp/system 内の情報には、その要求を出したユーザー、スーパーユーザー、または lp しかアクセスできません。
次の例は、/var/spool/lp/tmp/terra ディレクトリの内容を示しています。
$ ls /var/spool/lp/tmp/terra 20-0 21-0 terra$ cat 21-0 C 1 D slw2 F /etc/default/login P 20 t simple U tamiro s 0x1000
これらのファイルは、印刷要求が待ち行列に入っている限り、そのディレクトリ内に残っています。要求が完了すると、ファイル内の情報は組み合わされ、ファイル /var/lp/logs/requests に追加されます。このファイルについては、次の節で説明します。
現在待ち行列に入っている印刷要求の状態を追跡したい場合は、/var/spool/lp logs ログ内の情報を使用します。