サーバーに、そのディスクレスクライアントと AutoClient システムに必要な OS サービスがあることを確認します。
ホストマネージャを使用して、サーバーで使用可能な OS サービスを確認します。OS サービスを追加したい場合は、ホストマネージャの「サービス追加」機能を使用して追加を行うことができます。詳細については、第 4 章「サーバーとクライアントサポートの管理の手順」を参照してください。
サーバーと、ディスクレスまたは AutoClient システムが同じバージョンの Solaris であるか、ハードウェアプラットフォームが同じかどうかによって、次の手順を決定します。
ディスクレスまたは AutoClient システムと、サーバーの状態 |
手順 |
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同じ Solaris のリリースと同じハードウェアアーキテクチャ |
この手順は使用しないこと。代わりに、「スタンドアロンシステムにパッケージを追加する方法」の手順を使用する。
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Solaris のリリースが異なるか、またはハードウェアプラットフォームが異なる (たとえば、Solaris 2.6 ディスクレスクライアントの Solaris 2.3 サーバー、または SPARC ディスクレスクライアントの x86 サーバー) |
手順 4 に進む。 |
# cp /var/sadm/install/admin/default /var/sadm/install/admin/admin-file
新しい管理ファイルを編集して、basedir キーワードを設定します。
テキストエディタを使用して、新しい管理ファイルを編集し、basedir キーワードを、クライアントをサポートする OS サービスへの正しいパスに設定します。
basedir=/export/exec/Solaris_2.x_platform.all/usr
Solaris_2.x |
Solaris バージョン番号を示す。たとえば、Solaris_2.6 など。 |
platform |
クライアントのハードウェアアーキテクチャーを示す。たとえば、Solaris_2.6_i386.all や Solaris_2.6_sparc.all などにおける i386 や sparc など。 |
ソフトウェアパッケージをサーバーに追加します。
管理ファイルは、パッケージを、クライアントに適した /usr ファイルシステムにインストールするように指定します。
# pkgadd -a admin-file -d device-name pkgid...
-a admin-file |
(省略可能) pkgadd がインストール時に参照する管理ファイルを指定する。デフォルトにより、pkgadd は、/var/sadm/install/admin ディレクトリを調べて、指定の管理管理ファイルを探す。絶対パスを管理ファイルに指定することもできる。 |
-d device-name |
ソフトウェアパッケージの絶対パスを指定する。device-name は、デバイス、ディレクトリ、またはスプールディレクトリのいずれかへのパスにすることができる。パッケージのあるパスを指定しないと、pkgadd はデフォルトのスプールディレクトリ (/var/spool/pkg) をチェックする。パッケージがそこにない場合、パッケージのインストールは失敗する。 |
pkgid |
(省略可能) インストールされる 1 つまたは複数のパッケージの名前を空白で区切って示す。この引数を省略すると、pkgadd は、使用可能なすべてのパッケージを表示する。 |
パッケージのインストール中に pkgadd コマンドに問題が起こると、その問題に関連するメッセージに続いて、次のプロンプトが表示されます。
Do you want to continue with this installation?
このプロンプトには、yes、no、または quit のいずれかで応答します。複数のパッケージが指定されている場合は、no と入力して、インストール中のパッケージのインストールを中止してください。pkgadd は、他のパッケージのインストールを続けます。インストールを中止するには、quit と入力してください。
パッケージが正常にインストールされたことを確認するには、pkginfo コマンドを使用します。
# pkginfo pkgid*
pkginfo コマンドは、インストールされているパッケージのすべてについて表示します。通常、pkgadd は、すでにインストールされたパッケージと重複するバージョンを、pkgid.1、pkgid.2 としてインストールします。
pkgchk コマンドを使用して、パッケージが正常にインストールされていることを確認します。
# pkgchk -v pkgid
pkgchk は、指定されたパッケージにエラーがないと判断した場合は、インストールされたファイルのリストを返します。そうでない場合は、エラーについて報告します。
次の例では、/usr ファイルシステムにファイルをインストールする架空のパッケージである SUNWtoolu をインストールするコマンドを示しています。このパッケージは、デフォルトにより /cdrom/cdrom0 にマウントされた、マウント済み製品 CD にあるものと想定してください。pkgadd コマンドは、new-basedir という名前の管理ファイルを使用して、パッケージの新しいインストール用ディレクトリを指定します。この例は、pkgchk を使用して、パッケージファイルが正しくインストールされたかどうかを確認する方法も示しています。
# pkgadd -a new-basedir /cdrom/cdrom0 SUNWtoolu . . . Installation of <SUNWtoolu> complete. # pkgchk -v SUNWtoolu /usr /usr/bin /usr/bin/toolconvert /usr/bin/toolplay /usr/bin/toolrecord