Solaris のシステム管理

fsck の一般エラーメッセージ

この節のエラーメッセージは、初期化後のどのフェーズでも表示されることがあります。処理を続けるかどうかのオプションは表示されますが、通常は、致命的だと見なすのが最善の処置です。これらのエラーメッセージは重大なシステム障害を反映しており、ただちに処理する必要があります。この種のメッセージが表示された場合は、n(o) を入力してプログラムを終了してください。問題の原因を判断できない場合は、ご購入先に問い合わせてください。

CANNOT SEEK: BLK block-number (CONTINUE)

ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 block-number へ移動させるという要求に失敗しました。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示します。

ファイルシステムのチェックを続けたい場合は、もう一度 fsck を実行してファイルシステムをチェックし直してください。このブロックが仮想メモリーバッファキャッシュの一部であれば、fsck は致命的なエラーメッセージを表示して終了します。

CANNOT READ: BLK block-number (CONTINUE)

ファイルシステム内で指定されたブロック番号を読み込むという要求に失敗しました。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示します。ファイルシステムのチェックを続けたい場合、fsck は読み取りを再試行して、読み込めなかったセクター番号のリストを表示します。

fsck が読み取りに失敗したブロックのいずれかに書き込もうとすると、次のメッセージが表示されます。

WRITING ZERO'ED BLOCK sector-numbers TO DISK

ディスクにハードウェア障害が発生していると、この問題は継続します。もう一度 fsck を実行して、ファイルシステムをチェックし直してください。そのブロックが仮想メモリーバッファキャッシュの一部であれば、fsck は次のデフォルトメッセージを表示して終了します。

Fatal I/O error
CANNOT WRITE: BLK block-number (CONTINUE)

ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 block-number への書き込みに失敗しました。ディスクが書き込み保護されている可能性があります。ドライブ上で書き込み保護ロックをチェックしてください。それが原因でない場合は、ご購入先に問い合わせてください。ファイルシステムのチェックを続けると、書き込み操作が再試行されます。書き込めなかったセクターは、次のメッセージとともに表示されます。

THE FOLLOWING SECTORS COULD NOT BE WRITTEN: sector-numbers

この場合、sector-numbers は書き込めなかったセクターを示します。ディスクにハードウェア上の問題がある場合は、継続して表示されます。このエラー条件が発生すると、ファイルシステムを完全にチェックできません。もう一度 fsck を実行して、このファイルシステムをチェックし直してください。問題のブロックが仮想メモリーバッファキャッシュの一部であれば、fsck は終了し、次のエラーメッセージが表示されます。

Fatal I/O error