Solaris のシステム管理

SunOS 5.x クライアントから SunOS 4.1 印刷サーバーへの印刷をチェックするには

  1. まだチェックしていない場合は、印刷クライアント上で LP 印刷サービスの基本機能をチェックします。

    手順については、「LP 印刷サービスの基本機能をチェックするには」を参照してください。

  2. 印刷サーバーがアクセス可能であることを確認します。

    1. 印刷クライアント上で、ping print-server と入力して Return キーを押します。このコマンドにより、印刷サーバーに応答を求める要求が送られます。

      print_client# ping print_server
      

      print_server not available」というメッセージを受け取った場合は、ネットワークに問題があります。

  3. 印刷サーバー上で lpd デーモンが動作していることを確認します。

    1. 次のコマンドを実行して、印刷サーバー上で lpd デーモンが動作していることを確認します。

      $ ps -ax | grep lpd
        126 ?  IW    0:00 /usr/lib/lpd
        200 p1 S     0:00 grep lpd
      $

      lpd デーモンが動作している場合は、上の例のような 1 行が表示されます。動作していなければ、プロセス情報は表示されません。

    2. lpd が印刷サーバー上で動作していない場合は、印刷サーバー上でスーパーユーザーになり、lpd を再起動します。

      # /usr/lib/lpd &
      
  4. 印刷サーバーの lpd デーモンが正しく構成されていることを確認します。

    1. 印刷サーバー上でスーパーユーザーになり、lpc コマンドを入力します。

      # /usr/etc/lpc
      lpc>
    2. LP 状態情報を取得します。

      lpc> status
      luna:
      queuing is enabled
      printing is enabled
      no entries
      no daemon present
      lpc>

      状態情報が表示されます。上の例で、デーモンは動作していないので再起動する必要があります。

    3. デーモンが存在しない場合は、デーモンを再起動します。

      lpc> restart luna
      

      デーモンが再起動されます。

    4. lpd デーモンが起動されていることを確認します。

      lpc> status
      
    5. lpc コマンドを終了します。

      lpc> quit
      

      シェルプロンプトが再表示されます。

  5. 印刷クライアントが印刷サーバーにアクセスできることを確認します。

    1. 4.1 印刷サーバー上に /etc/hosts.lpd ファイルがあるかどうかをチェックします。

      4.1 印刷サーバー上では、このファイルが存在する場合は、着信印刷要求を受け付けられるかどうかの判定に使用されます。このファイルが存在しない場合、すべての印刷クライアントシステムがアクセスできるため、次の手順 b と c を飛ばしてください。

    2. ファイルが存在する場合は、印刷クライアントがファイルにリストされるかどうかを調べます。

      ファイルにリストされていないクライアントシステムからの要求は、印刷サーバーに転送されません。

    3. クライアントがリストされていない場合は、印刷クライアントをファイルに追加します。


    注 -

    ここまでで特に問題点が見つからない場合は、SunOS 4.1 システムは正常に設定され、機能しているはずです。


  6. 印刷クライアントからリモート lpd 印刷デーモンへの接続が正しく行われていることを確認します。

    1. 印刷クライアント上でスーパーユーザーになり、lpsched デーモンが実行されていることを確認します。

      # ps -ef | grep lp
         root   154     1 80   Jan 07 ?        0:02 /usr/lib/lpsched

      上の例のように、lpsched デーモンは動作しているはずです。

    2. LP 印刷サービスを停止します。

      # lpshut
      

      LP 印刷サービスが停止します。

    3. LP 印刷サービスを再起動します。

      # /usr/lib/lp/lpsched
      

      LP 印刷サービスは再起動します。

  7. リモート印刷サーバーが SunOS 4.1 システムとして正しく識別されていることを確認します。