単一サーバーではなく、クラスタ内で実行するように設定できるコンポーネントには、Application Server、Directory Server、HADB、Message Queue、および Web Server があります。クラスタ内で実行するように設定できる Communications Suite コンポーネントには、Calendar Server、Instant Messaging、および Messaging Server があります。
HP-UX および Linux では、Sun Cluster コンポーネントはサポートさません。
この例では、Sun Cluster フレームワークに Messaging Server をインストールするためのガイドラインについて説明します。
Sun Cluster ソフトウェアをインストールまたは設定する前に、クラスタ用に選択するハードウェアとソフトウェアの組み合わせが、現在サポートされている Sun Cluster 設定であることを確認します。Sun Cluster ソフトウェアを Java ES 環境に実装するためのガイドラインについては、『Sun Cluster Software Installation Guide for Solaris OS』の第 2 章「Installing and Configuring Sun Cluster Software」、および 『Sun Cluster 3.1 8/05 Sun Java Enterprise System 5 用特記事項 (Solaris OS 版)』を参照してください。
Messaging Server は Directory Server が必要ですが、必ずしもローカルコピーである必要はありません。Directory Server、および Messaging Server 用の Sun Cluster Core コンポーネントおよび Sun Cluster エージェントが必要です。リモート Directory Server が使用されている場合は、Directory Server 用の Sun Cluster エージェントは必要ありません。
Sun Cluster の実装を成功させるには、製品コンポーネントを正しい順序でインストールし、設定し、起動することがきわめて重要です。
Java ES Sun Cluster 製品コンポーネントをインストールします。
Sun Cluster フレームワークを設定します。
『Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド』の手順を使用して、Messaging Server をインストールして設定します。
ほかに必要な Java ES 製品コンポーネントをインストールします。
関連する Java ES 製品コンポーネントのエージェントを使用して、Sun Cluster データサービスを設定します。
クラスタの各ノードで、少なくとも 3 つのインストールセッションが実行されます。1 つは Communications Services インストーラを使用するセッションで、2 つは Java ES インストーラを使用するセッションです。Communications Services インストーラを使用する手順については、『Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド』を参照してください。
クラスタのすべてのノードで、次のタスクを実行する必要があります。
ハードウェアがクラスタに正しく接続されているかどうか確認します。
Sun Cluster 3.0–3.1 Hardware Collection for Solaris OS (SPARC Platform Edition) http://docs.sun.com/coll/1024.1
Sun Cluster 3.0–3.1 Hardware Collection for Solaris OS (x86 Platform Edition) http://docs.sun.com/coll/1142.1
インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。
どのシーケンスガイドラインを適用するのかをチェックします。表 2–1を参照してください。
インストールの前提要件をチェックします。
どのインストール前提条件を適用するのかをチェックします。表 1–3を参照してください。
Java ES インストーラを実行します。
Solaris 10 では、Sun Cluster ソフトウェアを大域ゾーンにのみインストールできます。
コンポーネントの選択で、Sun Cluster 製品コンポーネントだけを選択します。
「今すぐ設定」インストール時に、Sun Cluster のリモート設定のサポートを有効にするかどうかの指定が求められます。「はい」を選択すると、Sun Cluster ソフトウェアのインストール後の設定が容易になります。
「あとで設定」タイプを選択します。
必要に応じて、追加機能に対応するための Sun Cluster サポートを手動でインストールします。RSMAPI (SUNWscrif)、SCI-PCI アダプタ (SUNWsci )、RSMRDT ドライバ (SUNWscrdt) です。
詳細は、『Sun Cluster Software Installation Guide for Solaris OS』を参照してください。
手順に従って、クラスタの各ホストに対して Sun Cluster フレームワークを設定します。
『Sun Cluster Software Installation Guide for Solaris OS』の第 2 章「Installing and Configuring Sun Cluster Software」に示す手順に従います。Sun Cluster のドキュメントで Sun Cluster CD-ROM の部分を、同等の Java ES CD-ROM の名前に置き換えてください。
リソースグループの作成およびデータサービスの設定に関するドキュメントについては、『Sun Cluster Data Services Planning and Administration Guide for Solaris OS』を参照してください。
クラスタのすべてのノードで、次のタスクを実行する必要があります。
Java ES 以外の製品をインストールして設定します。
適切な Sun Cluster Agents など、Messaging Server をインストールして設定する手順については、『Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド』を参照してください。
Java ES インストーラを実行します。
Java ES インストーラで、Messaging Server と一緒にインストールされなかった Java ES コンポーネントのうち、必要なコンポーネントを選択します。
非互換性の問題を解決します。
インストーラは、ノード上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。
インストールディレクトリを確認します
「今すぐ設定」または「あとで設定」タイプを選択します。
Sun Cluster Agents は、インストール時に設定できません。
Sun Cluster Agents を除く、選択したすべての製品コンポーネントを設定します。
次の順序で、Sun Cluster Agents を除くすべての製品コンポーネントを起動します。
Messaging Server を起動します。
Messaging Server を起動する手順については、『Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド』の「Messaging Server の起動と停止」を参照してください。
インストールして設定した製品コンポーネントのデータサービスを設定します。
次の表には、Sun Cluster の追加情報が含まれています。
作業 |
関連情報 |
---|---|
インストール後の設定情報 | |
起動と停止 | |
アンインストール |
「Sun Cluster ソフトウェアと Sun Cluster Geographic Edition のアンインストール動作」 |
トラブルシューティング | |
アップグレード |