Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)

コンテナの設定を使用する Access Manager SDK の例

この例では、リモートホストにすでにインストールされている Access Manager のコピーを使用して、Access Manager SDK をインストールするためのガイドラインについて説明します。


注 –

このシーケンス例を使用する場合は、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』の既知の問題 6293225 も参照してください。


要件

Access Manager SDK をインストールする前に、リモートホストに Access Manager Services Core をインストールし、稼動しておく必要があります。このインストールの例で実行中に指定する Web コンテナの情報と Directory Server の設定情報は、Access Manager Services Core のインストール時に指定した Web コンテナ情報および Directory Server 設定情報と一致している必要があります。


注 –

インストーラが Web コンテナと Directory Server に関する情報を要求するとき、ローカルホストの設定に基づいたデフォルト値が表示されます。デフォルト値は形式の例としてだけ使用し、これらの値をそのまま適用しないでください。ここでは、デフォルト値の代わりに、リモートホストの正しい情報を指定する必要があります。


Access Manager SDK だけをインストールする場合、Java ES インストーラでは Web コンテナを設定することはできません。

Procedureホスト A 用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

    インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    どのシーケンスガイドラインを適用するのかをチェックします。表 2–1を参照してください。

    インストールの前提要件をチェックします。

    どのインストール前提条件を適用するのかをチェックします。表 1–3を参照してください。

    Access Manager コアサービスをインストールし、起動します。

    「アイデンティティー管理の例」

Procedureホスト B 用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    どのシーケンスガイドラインを適用するのかをチェックします。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    どのインストール前提条件を適用するのかをチェックします。表 1–3を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行して Web コンテナをインストールします。

    Web コンテナを設定して起動する必要があります。

  4. Java ES インストーラを実行して Access Manager SDK をインストールします。

  5. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  6. 「あとで設定」タイプを選択します。

  7. インストールを実行します。

  8. インストールサマリーとログを表示します

  9. Web コンテナがインストールされ、稼働されていることを確認します。

  10. AccessManager-base ディレクトリで amsamplesilent ファイルを編集します。

    Solaris OS の場合: /opt/SUNWam/bin

    Linux および HP-UX の場合: /opt/sun/identity/bin

    1. amsamplesilent ファイルを am.sdk_install にコピーします。

    2. 次のパラメータを変更して am.sdk_install ファイルを編集します。

      • SERVER_NAME

      • SERVER_HOST

      • SERVER_PORT

      • ADMIN_PORT

      • DS_HOST

      • DS_DIRMGRPASSWD

      • ROOT_SUFFIX

      • ADMINPASSWD

      • AMLDAPUSERPASSWD

      • COOKIE_DOMAIN

      • AM_ENC_PWD

      • NEW_OWNER

      • NEW_GROUP

      • PAM_SERVICE_NAME

      • WEB_CONTAINER

    3. am.sdk_install ファイルの次のパラメータだけを次のように変更します。

      • DEPLOY_LEVEL は 4 に設定してください。

      • SERVER_HOSTSERVER_PORT は、Access Manager SDK で使用するサーバーのホストとポートに設定してください。

      • DS_HOSTDS_DIRMGRPASSWD、および ROOT_SUFFIX は、ホスト A Directory Server のホスト名、ディレクトリマネージャーパスワード、およびルートサフィックスに設定してください。

      • ADMINPASSWDAMLDAPUSERPASSWD は、ホスト A で使用する amadmin パスワードと amldapuser パスワードに設定してください。

      • AM_ENC_PWD は、ホスト A で使用するパスワードの暗号鍵に設定してください。Access Manager SDK では、ホスト B への Access Manager のリモートインストール時に指定した暗号鍵と同じ暗号鍵を AM_ENC_PWD に使用します。Solaris OS では、この値は次のコマンドを使用して取得します。grep pwd /etc/opt/SUNWam/config/AMConfig.properties 。Linux および HP-UX では、grep pwd /etc/opt/sun/identity/config/AMConfig.properties を使用します。

      • WEB_CONTAINER は、使用している Web コンテナに対応する値に設定してください。

      • BASEDIR は、Access Manager SDK の「あとで設定」インストール時に使用したインストールディレクトリに設定してください。

      • ホスト A でレルムモードを使用する場合は AM_REALM を「Enabled」に、旧バージョンモードを使用する場合は「Disabled」に設定してください。

      • SDK で使用する Web コンテナに対応する設定値を見つけ、それらの設定値を当該 Web コンテナの詳細情報を使用して変更します。たとえば、WEB_CONTAINERWS (Sun Java System Web Server) に設定した場合は、WS_INSTANCEWS_HOMEWS_PROTOCOL など WS_ プレフィックスの付く設定値を変更してください。

  11. スーパーユーザーとして、編集した am.sdk_install ファイルを使用し、Access Manager を配備します。

    ./amconfig -s ./am.sdk_install

  12. Web コンテナを再起動します。