Message Queue の管理ツールは 2 つの種類に分けられます。
コマンド行ユーティリティー
グラフィカル管理コンソール
Message Queue のユーティリティーはすべて、コマンド行インタフェースからアクセスできます。ユーティリティーコマンドは、共通の形式、構文規則、およびオプションを共有します。これらのユーティリティーには次のものが含まれます。
ブローカユーティリティー (imqbrokerd) はブローカを起動し、それらを クラスタに接続するなどの設定プロパティーを指定します。
オブジェクトマネージャーユーティリティー (imqobjmgr ) は、JNDI (Java Naming and Directory Interface) によってアクセス可能なオブジェクトストア内のプロバイダに依存しない 管理対象オブジェクトを管理します。
データベースマネージャーユーティリティー (imqdbmgr ) は、JDBC (Java Database Connectivity) 規格を遵守する持続ストレージ用のデータベースを作成し、管理します。
ユーザーマネージャーユーティリティー (imqusermgr ) は、ユーザー認証および承認のためのファイルベースのユーザーリポジトリを設定します。
サービス管理ユーティリティー ( imqsvcadmin) は、は Windows のサービスとして、ブローカをインストールし、管理します。
キーツールユーティリティー (imqkeytool) は SSL (Secure Socket Layer) 認証用の自己署名付き証明書を生成します。
これらのユーティリティーの使い方の詳細については第 13 章「コマンド行のリファレンス」を参照してください。
Message Queue 管理コンソールは、コマンドおよびオブジェクトマネージャーユーティリティーの機能を組み合わせたものです。管理コンソールを使用して、次の作業を実行できます。
ブローカにリモートで接続し、制御します
物理的送信先を作成し、管理します
JNDI オブジェクトストア内の管理対象のオブジェクトを作成し、管理します
ただし、管理コンソールを使用して、ブローカの起動、ブローカクラスタの作成、JDBC データベースまたはユーザーリポジトリの管理、Windows サービスとしてのブローカのインストール、SSL 証明書の生成などの作業は実行できません。これらの作業には、ほかのコマンド行ユーティリティー (ブローカ、データベースマネージャー、ユーザーマネージャー、サービス管理、およびキーツール) が必要ですが、それらはリモートで操作できないため、管理するブローカと同じホスト上で実行する必要があります (図 1–1 を参照)。
管理コンソールの簡単で実践的な手引きについては、第 2 章「クイックスタートチュートリアル」を参照してください。管理コンソールの使い方の詳細については、管理コンソールのヘルプ機能を参照してください。