Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

接続ファクトリの追加

接続ファクトリは、クライアントアプリケーションがブローカへの接続を作成するために使用します。接続ファクトリを設定すると、作成する接続のプロパティーを制御できます。

Procedure接続ファクトリをオブジェクトストアに追加する

  1. オブジェクトストアが管理コンソールに接続されていることを確認します (「オブジェクトストアへの接続」を参照)。

  2. 管理コンソールウィンドウのナビゲーション区画にあるオブジェクトストアの名前の下の「Connection Factories (接続ファクトリ)」アイテムをクリックし、「Actions (アクション)」メニューから「Add Connection Factory Object (接続ファクトリオブジェクトを追加)」を選択します。

    または、「Connection Factories (接続ファクトリ)」を右クリックし、ポップアップコンテキストメニューから「Add Connection Factory Object (接続ファクトリオブジェクトを追加)」を選択します。どちらの場合も「Add Connection Factory Object (接続ファクトリオブジェクトを追加)」ダイアログボックス (図 2–13) が表示されます。

    図 2–13 「Add Connection Factory Object (接続ファクトリオブジェクトを追加)」ダイアログボックス

    「Add Connection Factory Object」ダイアログの「Connection Handling」タブが表示されます。ボタンは左から右へ、「OK」、「デフォルトにリセット」、「取消し」、「ヘルプ」です。

  3. 「Lookup Name (検索名)」フィールドに接続ファクトリの名前を入力します。

    この名前は、クライアントアプリケーションが JNDI によって接続ファクトリを検索するときに使用する名前です。

    この演習では、MyQueueConnectionFactory と入力します。

  4. 「Factory Type (ファクトリタイプ)」プルダウンメニューから、作成する接続ファクトリのタイプを選択します。

    この演習では、QueueConnectionFactory を選択します。

  5. 「Connection Handling (接続の処理)」タブをクリックします。

    図 2–13 に示すように、「Connection Handling (接続の処理)」パネルが表示されます。

  6. 「Message Server Address List (メッセージサーバーのアドレスのリスト)」フィールドに、この接続ファクトリで接続を作成するブローカのアドレスを入力します。

    このアドレスリストには、1 つのブローカまたは (ブローカクラスタの場合に) 複数のブローカを指定できます。ブローカごとに、ブローカの接続サービス、ホスト名、ポート番号などの情報を指定します。指定する情報の実際の性質や構文は、使用される接続サービスによって異なります。仕様については、「接続の処理」を参照してください。

    サンプルアプリケーション HelloWorldMessageJNDI は、接続ファクトリが、デフォルトで自動的に設定される標準アドレスリストの属性 (接続サービス jms、ホスト名 localhost、ポート番号 7676) を使用することを想定しています。したがって、この演習では、「Message Server Address List (メッセージサーバーのアドレスのリスト)」フィールドに何も入力する必要はありません。

  7. 必要に応じて、接続ファクトリのその他の属性を設定します。

    「Add Connection Factory Object (接続ファクトリオブジェクトを追加)」ダイアログボックスに、「Connection Handling (接続の処理)」以外の多数のパネルが表示されます。これらを使用して、接続ファクトリのさまざまな属性を設定できます。

    この演習では、ほかの属性設定を変更しないでください。ただし、ほかのタブをクリックして、指定可能な設定情報の種類を知ることは有益な場合があります。これらのほかの設定パネルの内容について詳しく知るには、「Help (ヘルプ)」ボタンを使用してください。

  8. 必要に応じて、「Read-Only (読み取り専用)」チェックボックスをクリックします。

    これによって、接続ファクトリオブジェクトの設定属性が、作成時に指定された値にロックされます。読み取り専用の管理対象オブジェクトの属性は、クライアントコードからプログラムによっても、コマンド行から管理者によっても上書きできません。

    この演習では、「Read-Only (読み取り専用)」をチェックしないでください。

  9. 「OK」をクリックして、接続ファクトリを作成し、それをオブジェクトストアに追加して、ダイアログボックスを閉じます。

    新しい接続ファクトリが結果区画に表示されます。