送信先管理対象オブジェクトは、ブローカ上の物理的送信先を表し、クライアントはプロバイダ固有の設定とネーミング構文とは関係なく、物理的送信先にメッセージを送信できます。クライアントが管理対象のオブジェクトによってアドレス設定されたメッセージを送信すると、ブローカは対応する物理的送信先 (存在する場合) にメッセージを配信します。物理的送信先が存在しない場合、自動作成が有効ならば、「物理的送信先の作成」に説明されているとおりに、ブローカによって自動的に作成され、メッセージが配信されます。自動作成が有効でなければ、メッセージを配信できないことを通知するエラーが生成されます。
次の手順に、既存の物理的送信先に対応するオブジェクトストアに、送信先管理対象オブジェクトを追加する方法を説明します。
オブジェクトストアが管理コンソールに接続されていることを確認します (「オブジェクトストアへの接続」を参照)。
管理コンソールウィンドウのナビゲーション区画にあるオブジェクトストアの名前の下の「Destinations (送信先)」アイテムをクリックし、「Actions (アクション)」メニューから「Add Destination Object (送信先オブジェクトを追加)」を選択します。
または、送信先を右クリックし、ポップアップコンテキストメニューから「Add Destination Object (送信先オブジェクトを追加)」を選択します。どちらの場合も「Add Destination Object (送信先オブジェクトを追加)」ダイアログボックス (図 2–14) が表示されます。
「Lookup Name (検索名)」フィールドに送信先管理対象オブジェクトの名前を入力します。
この名前は、クライアントアプリケーションが JNDI によって送信先を検索するときに使用する名前です。
この演習では、MyQueue と入力します。
「Queue (キュー)」または「Topic (トピック)」のラジオボタンを選択し、作成する送信先オブジェクトのタイプを指定します。
この演習では、「Queue (キュー)」ラジオボタンが選択されていなければ選択します。
「Destination Name (送信先名)」フィールドに、対応する物理的送信先の名前を入力します。
この名前は、ブローカに物理的送信先を追加したときに指定した名前です (「物理的送信先の操作」を参照)。
この演習では、MyQueueDest と入力します。
オプションで、「Destination Description (送信先の説明)」フィールドに、送信先の簡単な説明を入力します。
このフィールドの内容は、ユーザーが参照することのみを目的としているため、クライアントの処理には影響がありません。
この演習では、「Destination Description (送信先の説明)」フィールドの内容を削除しても、次のような説明のテキストを入力してもかまいません。
Example destination for MQ Admin Guide tutorial |
必要に応じて、「Read-Only (読み取り専用)」チェックボックスをクリックします。
これによって、送信先オブジェクトの設定属性が、作成時に指定された値にロックされます。読み取り専用の管理対象オブジェクトの属性は、クライアントコードからプログラムによっても、コマンド行から管理者によっても上書きできません。
この演習では、「Read-Only (読み取り専用)」をチェックしないでください。
「OK」をクリックして、送信先オブジェクトを作成し、それをオブジェクトストアに追加して、ダイアログボックスを閉じます。
図 2–15 に示すように、新しい送信先オブジェクトが結果区画に表示されます。