Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

Windows での自動起動

Windows システムの起動時にブローカを自動的に起動させるには、ブローカをWindows サービスとして定義する必要があります。そうすることで、ブローカはシステムの起動時に起動し、システムがシャットダウンされるまで、バックグランドで実行されます。したがって、別のインスタンスを起動する必要がないかぎり、ブローカを起動するのに imqbrokerd コマンドを使用することはありません。

システムで Windows サービスとして実行できるブローカは 1 つのみです。タスクマネージャーには、そうしたブローカが 2 つの実行可能プロセスとして表示されます。

Windows システムで Message Queue をインストールしている場合、ブローカをサービスとしてインストールできます。インストール後、サービス管理ユーティリティー imqsvcadmin を使用して、次の操作を実行します。

ブローカに起動オプションを渡すには、imqsvcadmin コマンドに -args 引数を使用します。これは 「ブローカの起動」で説明するように、imqbrokerd コマンドの -D オプションと同じように機能します。ブローカの動作を通常どおり制御するには、コマンドユーティリティー (imqcmd) を使用します。

imqsvcadmin コマンドの構文、サブコマンド、オプションの詳細は、「サービス管理ユーティリティー」を参照してください。

ブローカサービスの再設定

Windows サービスとしてインストールしたブローカを再設定する手順は次のとおりです。

ProcedureWindows サービスとして実行中のブローカを再設定する

  1. サービスを停止します。

    1. Windows の「スタート」メニューのサブメニュー「設定」から、「コントロール パネル」を選択します。

    2. 「管理ツール」コントロールパネルを開きます。

    3. 「サービス」ツールのアイコンを選択し、「ファイル」メニューから「開く」、またはポップアップコンテキストメニューから選択するか、単にアイコンをダブルクリックして、サービスツールを実行します。

    4. 「サービス (ローカル)」の下の「Message Queue Broker」サービスを選択し、「操作」メニューから「プロパティ」を選択します。

      または、「Message Queue Broker」を右クリックし、ポップアップコンテキストメニューから「プロパティ」を選択するか、単に「Message Queue Broker」をダブルクリックします。どちらの場合も「Message Queue Broker のプロパティ」ダイアログボックスが表示されます。

    5. 「Message Queue Broker のプロパティ」ダイアログの「全般」タブで、「停止」をクリックして、ブローカサービスを停止します。

  2. サービスを削除します。

    コマンド行で、次のコマンドを入力します。


    imqsvcadmin remove
  3. サービスを再インストールし、異なるブローカ起動オプション -args、または異なる Java バージョン引数、-vmargs オプションを指定します。

    たとえば、サービスのホスト名とポート番号を broker1 7878 に変更する場合、次のコマンドを使用します。


    imqsvcadmin install -args "-name broker1 -port 7878"

代替 Java ランタイムの使用

代替の Java ランタイムの場所を指定する場合、imqsvcadmin コマンドの -javahome オプションまたは -jrehome オプションのどちらかを使用することができます。これらのオプションは、サービスの「プロパティ」ダイアログウィンドウの「全般」タブの「開始パラメータ」フィールドに指定することもできます。


注 –

「開始パラメータ」フィールドでは、円記号 (\\ ) がエスケープ文字として処理されるため、パスの区切り文字として使用する場合、次のように円記号を 2 つ入力してください。

-javahome c:\\\\j2sdk1.4.0

ブローカサービス起動オプションの表示

ブローカサービスの起動オプションを指定するには、例 3–1 に示すように、imqsvcadmin コマンドに query オプションを指定します。


例 3–1 ブローカサービス起動オプションの表示


imqsvcadmin query

Service Message Queue Broker is installed.
Display Name: Message Queue Broker
Start Type: Automatic
Binary location: C:\\Sun\\MessageQueue\\bin\\imqbrokersvc.exe
JavaHome: c:\\j2sdk1.4.0
Broker Args: -name broker1 -port 7878


サービス開始時の問題のトラブルシューティング

ブローカを Windows サービスとして開始しようとしたときにエラーが発生する場合、記録されているエラーイベントを確認できます。

Procedure記録されているサービスのエラーイベントを表示する

  1. Windows の「管理ツール」コントロールパネルを開きます。

  2. 「イベントビューア」ツールを起動します。

  3. 「アプリケーション」イベントログを選択します。

  4. 「操作」メニューから「最新の情報に更新」を選択して、エラーイベントを表示します。