Windows システムの起動時にブローカを自動的に起動させるには、ブローカをWindows サービスとして定義する必要があります。そうすることで、ブローカはシステムの起動時に起動し、システムがシャットダウンされるまで、バックグランドで実行されます。したがって、別のインスタンスを起動する必要がないかぎり、ブローカを起動するのに imqbrokerd コマンドを使用することはありません。
システムで Windows サービスとして実行できるブローカは 1 つのみです。タスクマネージャーには、そうしたブローカが 2 つの実行可能プロセスとして表示されます。
Windows のネイティブサービスラッパー、imqbrokersvc.exe
ブローカを実行中の Java ランタイム
Windows システムで Message Queue をインストールしている場合、ブローカをサービスとしてインストールできます。インストール後、サービス管理ユーティリティー imqsvcadmin を使用して、次の操作を実行します。
Windows のサービスとしてブローカを追加
ブローカサービスの起動オプションを決定
Windows サービスとして実行中のブローカを削除
ブローカに起動オプションを渡すには、imqsvcadmin コマンドに -args 引数を使用します。これは 「ブローカの起動」で説明するように、imqbrokerd コマンドの -D オプションと同じように機能します。ブローカの動作を通常どおり制御するには、コマンドユーティリティー (imqcmd) を使用します。
imqsvcadmin コマンドの構文、サブコマンド、オプションの詳細は、「サービス管理ユーティリティー」を参照してください。
Windows サービスとしてインストールしたブローカを再設定する手順は次のとおりです。
サービスを停止します。
Windows の「スタート」メニューのサブメニュー「設定」から、「コントロール パネル」を選択します。
「管理ツール」コントロールパネルを開きます。
「サービス」ツールのアイコンを選択し、「ファイル」メニューから「開く」、またはポップアップコンテキストメニューから選択するか、単にアイコンをダブルクリックして、サービスツールを実行します。
「サービス (ローカル)」の下の「Message Queue Broker」サービスを選択し、「操作」メニューから「プロパティ」を選択します。
または、「Message Queue Broker」を右クリックし、ポップアップコンテキストメニューから「プロパティ」を選択するか、単に「Message Queue Broker」をダブルクリックします。どちらの場合も「Message Queue Broker のプロパティ」ダイアログボックスが表示されます。
「Message Queue Broker のプロパティ」ダイアログの「全般」タブで、「停止」をクリックして、ブローカサービスを停止します。
サービスを削除します。
コマンド行で、次のコマンドを入力します。
imqsvcadmin remove |
サービスを再インストールし、異なるブローカ起動オプション -args、または異なる Java バージョン引数、-vmargs オプションを指定します。
たとえば、サービスのホスト名とポート番号を broker1 と 7878 に変更する場合、次のコマンドを使用します。
imqsvcadmin install -args "-name broker1 -port 7878" |
代替の Java ランタイムの場所を指定する場合、imqsvcadmin コマンドの -javahome オプションまたは -jrehome オプションのどちらかを使用することができます。これらのオプションは、サービスの「プロパティ」ダイアログウィンドウの「全般」タブの「開始パラメータ」フィールドに指定することもできます。
「開始パラメータ」フィールドでは、円記号 (\\ ) がエスケープ文字として処理されるため、パスの区切り文字として使用する場合、次のように円記号を 2 つ入力してください。
-javahome c:\\\\j2sdk1.4.0
ブローカサービスの起動オプションを指定するには、例 3–1 に示すように、imqsvcadmin コマンドに query オプションを指定します。
|
ブローカを Windows サービスとして開始しようとしたときにエラーが発生する場合、記録されているエラーイベントを確認できます。