各接続サービスは、ホスト名 (または IP アドレス) とポート番号によって指定された特定のポートで使用できます。サービスには、静的なポートを明示的に指定するか、またはブローカのポートマッパーによって動的にポートを割り当てることができます。ポートマッパー自体は、通常、標準ポート番号 7676 にあるブローカのプライマリポートに常駐します。必要に応じて、ブローカの設定プロパティー imq.portmapper.port を使用して、このポートを別のポート番号で上書きできます。デフォルトで、各接続サービスは、起動時に自身をポートマッパーに登録します。クライアントがブローカとの接続を作成すると、Message Queue クライアントランタイムはまずポートマッパーに接続し、目的の接続サービスのポート番号を要求します。
または、ポートマッパーを上書きし、imq. serviceName.protocolType. port 設定プロパティー (この場合 serviceName と protocolType は 表 4–1に示すように、特定の接続サービスを示す) を使用して、接続サービスに静的ポート番号を明示的に割り当てることができます。この方法で設定できるのは、jms、ssljms、admin、および ssladmin 接続サービスのみです。httpjms および httpsjms サービスでは、付録 C 「HTTP/HTTPS のサポート」に説明するように、異なる設定プロパティーが使用されます。ただし、静的ポートは、一般に、ファイアウォールを介した接続 (「ファイアウォールを介した接続」を参照) を作成する場合などの特定の状況でのみ使用し、一般的な使用にはお勧めしません。
複数のホストを使用できる場合 (コンピュータに複数のネットワークカードがインストールされている場合など)、ブローカプロパティーを使用して、接続サービスのバインド先にするホストを指定できます。imq.hostname プロパティーは、すべての接続サービス用の単一のデフォルトのホストを指定し、必要に応じて、imq. serviceName. protocolType.hostname (jms、ssljms、admin、または ssl 管理サービス) または imq.portmapper.hostname (ポートマッパー自体) で、上書きできます。
複数のポートマッパー要求が同時に受け取られた場合、それらはアクションの待機中に、オペレーティングシステムのバックログに保存されます。imq.portmapper.backlog プロパティーは、そうしたバックログされた要求の最大数を指定します。この制限を超えると、バックログが縮小するまで、その後の要求が拒否されます。