ブローカへの接続を要求するクライアントは、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。ブローカはそれらをユーザーリポジトリに保存されているユーザー名とパスワードと比較します。クライアントからブローカに送信されるパスワードは、Base-64 (単層型ファイルリポジトリの場合) か、メッセージダイジェスト (MD5) ハッシュ (LDAP リポジトリの場合) を使用して暗号化されます。この選択は、ブローカ全体としては imq.authentication.type プロパティーで、または特定の接続サービスに対しては imq.serviceName. authentication.type で制御します。imq.authentication.client.response.timeout プロパティーは、認証要求のタイムアウトの間隔を設定します。
「パスワードファイル」で説明するように、パスワードはインタラクティブに入力を求める代わりに、パスワードファイルに指定することができます。ブール型のブローカプロパティーimq.passfile.enabled によってこのオプションを制御します。このプロパティーが true の場合、imq.passfile.dirpath および imq.passfile.name プロパティーで、パスワードファイルのディレクトリパスとファイル名を指定します。imq.imqcmd.password プロパティー (パスワードファイルに埋め込み可能) は管理ユーザーが、ブローカ、接続サービス、接続、物理的送信先、永続サブスクリプション、トランザクションの管理にコマンドユーティリティー (imqcmd) を使用することを認証するためのパスワードを指定します。
LDAP ベースのユーザーリポジトリを使用する場合は、LDAP 検索のさまざまな側面を設定するために、あらゆる範囲のブローカプロパティーを使用できます。LDAP サーバー自体のアドレス (ホスト名とポート番号) はimq.user_repository.ldap.server で指定します。imq.user_repository.ldap.principal プロパティーは、LDAP リポジトリにバインドするための識別名を指定し、imq.user_repository.ldap.password は関連パスワードを指定します。その他のプロパティーは、個々のユーザーおよびグループ検索用のディレクトリベースとオプションの JNDI フィルタ、ユーザーおよびグループ名のプロバイダ固有の属性識別子などを指定します。詳細については、「セキュリティーのプロパティー」を参照してください。