物理的送信先を作成するには、imqcmd create サブコマンドを使用します。次に示すのは、create サブコマンドの構文です。
create dst -t destType -n destName [-o property=value ] [-o property=value1] …
たとえば、キューの送信先を作成するには、次のようなコマンドを入力します。
imqcmd create dst -n myQueue -t q -o “maxNumActiveConsumers=5” |
トピックの送信先を作成するには、次のようなコマンドを入力します。
imqcmd create dst -n myTopic -t t -o “maxBytesPerMsg=5000” |
物理的送信先を作成するときには、次の情報を指定する必要があります。
物理的送信先のタイプ。t (トピック)、または q (キュー) のいずれか。
物理的送信先名。次のような命名規則があります。
名前には英数字のみを使用する。スペースは使用できない。
名前は英字、下線文字 (_)、ドル記号 ($) のいずれかで始める。文字列「mq」で開始することはできない。
物理的送信先のプロパティーには、デフォルト以外の値を指定する。
また、物理的送信先を更新する場合、プロパティーも設定できます。
物理的送信先の多くのプロパティーが、ブローカのメモリーリソースおよびメッセージフローに影響します。たとえば、物理的送信先に送信できるプロデューサの数、送信可能なメッセージの数とサイズ、および物理的送信先の制限に達したときにブローカが行う応答を指定できます。この制限は、ブローカの設定プロパティーによって制御されるブローカ全体の制限に似ています。
次のプロパティーは、キューの送信先とトピックの送信先のいずれにも使用します。
maxNumMsgs。物理的送信先で許容されるコンシューマ配信されないメッセージの最大数を指定します。
maxTotalMsgBytes。物理的送信先でコンシューマ配信されないメッセージ用として許容されるメモリーの最大量をバイト単位で指定します。
maxBytesPerMsg。物理的送信先で許容されるシングルメッセージの最大サイズをバイト単位で指定します。
isLocalOnly。ブローカクラスタに対してのみ適用します。物理的送信先がそのほかのブローカに複製されないように指定します。つまり、メッセージの配信をローカルコンシューマ (物理的送信先の作成元にあるブローカに接続されたコンシューマ) だけに制限します。
useDMQ。物理的送信先のデッドメッセージを破棄するか、デッドメッセージのキューに配置するかを指定します。
次のプロパティーは、キューの送信先にのみ使用します。
maxNumActiveConsumers。ロードバランスされたキュー送信先からの配信でアクティブにできるコンシューマの最大数を指定します。
maxNumBackupConsumers。キュー送信先からのロードバランスされた配信で障害が生じた場合に、アクティブコンシューマに代わることができるバックアップコンシューマの最大数を指定します。
localDeliveryPreferred。ブローカクラスタ内のロードバランスされたキュー配信にのみ適用します。ローカルブローカ上にコンシューマが存在しない場合にだけ、メッセージがリモートコンシューマに配信されるように指定します。
物理的送信先のプロパティーについての詳細は、第 15 章「物理的送信先のプロパティーのリファレンス」を参照してください。
自動作成される送信先の場合は、ブローカのインスタンス設定ファイルにデフォルトのプロパティー値を設定します。自動作成されるプロパティーの詳細を、表 14–3 に示しています。