アプリケーション開発者は、通常、特定のコンシューマへの一連のメッセージを対象にしています。それは、一意の物理的送信先への一連のメッセージごとを対象とするか、単一の物理的送信先を使用しコンシューマごとに複数のセレクタを登録することで実現できます。
セレクタは文字列であり、この文字列に一致するプロパティー値を持ったメッセージだけを特定のコンシューマに配信します。たとえば、セレクタ NumberOfOrders >1 は、NumberOfOrders プロパティー値が 2 以上のメッセージだけを配信します。
セレクタを使用してコンシューマを作成すると、各メッセージを取り扱うために追加処理が必要となり、複数の物理的送信先を使用する場合に比べ、パフォーマンスは低下します。以降のメッセージを比較する際にも構文解析できるセレクタを使用する必要があります。さらに、各メッセージがルーティングされるたびに、各メッセージのメッセージプロパティーを読み取り、比較する必要があります。ただし、セレクタを使用すると、メッセージングアプリケーションの柔軟性が向上します。