Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

パート III リファレンス

第 13 章 コマンド行のリファレンス

この章では、 Message QueueTM のコマンド行管理ユーティリティーの使い方に関する参照情報を提供します。この章は、次の節から構成されています。

コマンド行の構文

Message Queue のコマンド行ユーティリティーはシェルコマンドです。ユーティリティーの名前はコマンドであり、そのサブコマンドやオプションは、そのコマンドに渡される引数です。ユーティリティーを開始または終了するためのコマンドは別途必要ありません。

コマンド行ユーティリティーはすべて、次のコマンド構文を共有します。

   utilityName [subcommand] [commandArgument] [ [-optionName [optionArgument]] … ]

utilityName は、次のいずれかになります。

サブコマンドおよびコマンドレベル引数を指定する場合は、すべてのオプションとそれらの引数の前に指定する必要があります。オプションは任意の順序で指定できます。サブコマンド、コマンドの引数、オプション、およびオプションの引数はすべて、スペースで区切ります。オプションの引数の値にスペースが含まれる場合は、値全体を引用符で囲む必要があります。属性と値の組み合わせは、通常、引用符で囲んでおきます。

デフォルトブローカを起動する次のコマンドは、サブコマンド節がないコマンド行の例です。

   imqbrokerd

次のコマンドは、より多くの項目を含む例です。

   imqcmd  destroy dst  -t q  -n myQueue  -u admin  -f  -s

このコマンドでは、myQueue という名前のキュー送信先 (送信先タイプ q) が破棄されます。認証はユーザー名 admin で実行され、コマンドによってパスワードが要求されます。確認の要求はされず (-f オプション)、出力を表示しないサイレントモードで実行されます (-s オプション)。

ブローカユーティリティー

ブローカユーティリティー (imqbrokerd) では、ブローカを起動します。コマンド行オプションは、ブローカ設定ファイルの値を上書きします。ただし、上書きの対象は現在のブローカセッションだけです。

表 13–1 に、imqbrokerd コマンドのオプションと、各オプションによって上書きされる設定プロパティー (ある場合) を示します。

表 13–1 ブローカユーティリティーのオプション

オプション 

上書きされるプロパティー 

説明 

-name instanceName

imq.instancename

ブローカのインスタンス名

同じホスト上で実行される複数のブローカインスタンスには、異なるインスタンス名を割り当てる必要があります。 

デフォルト値: imqbroker

-port portNumber

imq.portmapper.port

ブローカのポートマッパーのポート番号

Message Queue クライアントは、このポート番号を使用してブローカに接続します。同じホスト上で実行される複数のブローカインスタンスには、異なるポートマッパーのポート番号を割り当てる必要があります。 

デフォルト値: 7676

-cluster broker1 [ [ , broker2 ] … ]

imq.cluster.brokerlist

ブローカを接続してクラスタを形成します [ブローカクラスタに対してのみ適用します]

指定したブローカは、imq.cluster.brokerlist プロパティーのリストとマージされます。各ブローカの引数は、次のいずれかの形式になります。

    hostName: portNumber


    hostName


    :portNumber


hostName を省略した場合、デフォルト値は localhost になります。portNumber を省略した場合、デフォルト値は 7676 になります。

-Dproperty= value

インスタンス設定ファイル内の対応するプロパティー 

設定プロパティーを設定します 

ブローカ設定プロパティーについては、第 14 章「ブローカのプロパティーのリファレンス」を参照してください。

注: このオプションを使用してプロパティーを設定するときは、スペルと形式をよく確認してください。誤りのある値は無視され、通知や警告は表示されません。

-reset props

なし 

設定プロパティーをリセットします 

ブローカの既存のインスタンス設定ファイル config.properties を空のファイルに置き換えます。すべてのプロパティーがデフォルト値になります。

-reset store

なし 

持続データストアをリセットします 

持続メッセージ、永続サブスクリプション、およびトランザクション情報を含むすべての持続データをデータストアから消去します。これにより、ブローカインスタンスを新規の状態で起動できます。その後の再起動時に持続ストアがリセットされないようにするには、-reset オプションを付けずにブローカインスタンスを再起動します。

持続メッセージまたは永続サブスクリプションだけを消去するには、代わりに -reset messages または -reset durables を使用します。

-reset messages

なし 

データストアから持続メッセージを消去します 

-reset durables

なし 

データストアから永続サブスクリプションを消去します 

-backup fileName

なし 

設定変更レコードをファイルにバックアップします

詳細については、「設定変更レコードの管理」を参照してください。

-restore fileName

なし 

設定変更レコードをバックアップファイルから復元します

バックアップファイルは、-backup オプションを使用してあらかじめ作成しておく必要があります。

詳細については、「設定変更レコードの管理」を参照してください。

-remove instance

なし 

ブローカインスタンスを削除します [-force を一緒に指定しないかぎり、ユーザーの確認が求められます。]

インスタンスに関連付けられたインスタンス設定ファイル、ログファイル、持続ストア、およびその他のファイルとディレクトリを削除します。 

-password keyPassword

imq.keystore.password

SSL 証明書キーストアのパスワード [このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。パスワードを省略して、ユーザーがインタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。]

-dbuser userName

imq.persist.jdbc.user

JDBC ベースの持続データストアのユーザー名

-dbpassword dbPassword

imq.persist.jdbc.password

JDBC ベースの持続データストアのパスワード

-ldappassword ldapPassword

imq.user_repository.ldap.password

LDAP ユーザーリポジトリのパスワード

-passfile filePath

imq.passfile.enabledimq.passfile.dirpathimq.passfile.name

パスワードファイルの場所

ブローカの imq.passfile.enabled プロパティーを true に設定し、imq.passfile.dirpath をパスワードファイルを含むパスに設定し、imq.passfile.name をファイル名自体に設定します。

詳細については、「パスワードファイル」を参照してください。

-shared

imq.jms.threadpool_model

共有スレッドプールモデルを使用して jms 接続サービスを実装します。

実行スレッドが接続間で共有されるため、サポートされる接続数が増えます。 

ブローカの imq.jms.threadpool_model プロパティーを shared に設定します。

-javahome path

なし 

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトの動作: システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-vmargs arg1 [ [ arg2 ] … ]

なし 

Java 仮想マシンに引数を渡します 

引数はスペースで区切ります。複数の引数またはスペースを含む引数を渡すには、引数のリストを引用符で囲みます。 

VM 引数は、コマンド行からのみ渡すことができます。インスタンス設定ファイルには、関連する設定プロパティーはありません。

-license [ licenseName ]

なし 

インストール済み Message Queue 製品エディションのデフォルトとは異なるライセンスを使用する場合に読み込むライセンス

    pe: 基本機能を備えた Platform Edition


    try: 企業向け機能 (90 日間のトライアル) を備えた Platform Edition


    unl: Enterprise Edition


ライセンス名を指定しない場合は、システムにインストールされているすべてのライセンスが一覧表示されます。 

-upgrade-store-nobackup

なし 

非互換バージョンから Message Queue 3.5 または 3.5 SPx にアップグレードするときに、古いデータストアを自動的に削除します

詳細については、『Message Queue Installation Guide』を参照してください。

-force

なし 

ユーザーの確認なしでアクションを実行します 

このオプションは、通常は確認が必要な -remove instance および -upgrade-store-nobackup オプションのみに適用されます。

-loglevel level

imq.broker.log.level

ロギングレベル

    NONE


    ERROR


    WARNING


    INFO


デフォルト値: INFO

-metrics interval

imq.metrics.interval

ブローカのメトリックスのロギング間隔 (秒単位)

-tty

imq.log.console.output

コンソールにすべてのメッセージをログ出力します 

ブローカの imq.log.console.output プロパティーを ALL に設定します。

指定しない場合は、エラーおよび警告メッセージだけがログ出力されます。 

-s | -silent

imq.log.console.output

サイレントモード (コンソールへのログ出力なし)

ブローカの imq.log.console.output プロパティーを NONE に設定します。

-version

なし 

バージョン情報を表示します [コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。]

-h | -help

なし 

使用方法に関するヘルプを表示します

コマンドユーティリティー

コマンドユーティリティー (imqcmd) は、ブローカ、接続サービス、接続、物理的送信先、永続サブスクリプション、およびトランザクションの管理に使用します。

製品のバージョン情報または使用方法に関するヘルプを表示するための -v または -h オプションを使用する場合を除き、すべての imqcmd コマンドでサブコマンドを指定する必要があります。使用可能なサブコマンドのリストを次に示し、それらの詳細を以下の対応する節で説明します。サブコマンドがブローカアドレス (-b オプション) を受け付ける場合、ホスト名またはポート番号を指定しないときは常に、値はデフォルトで localhost および 7676 になります。

「ブローカ管理」

shutdown bkr

ブローカをシャットダウンします 

restart bkr

ブローカを再起動します 

pause bkr

ブローカを停止します 

resume bkr

ブローカを再開します 

update bkr

ブローカのプロパティーを設定します 

reload cls

クラスタ設定を再読み込みします 

query bkr

ブローカのプロパティー値を一覧表示します 

metrics bkr

ブローカのメトリックスを表示します 

「接続サービス管理」

pause svc

接続サービスを停止します 

resume svc

接続サービスを再開します 

update svc

接続サービスのプロパティーを設定します 

list svc

ブローカで使用可能な接続サービスを一覧表示します 

query svc

接続サービスのプロパティー値を一覧表示します 

metrics svc

接続サービスのメトリックスを表示します 

「接続管理」

list cxn

ブローカ上の接続を一覧表示します 

query cxn

接続情報を表示します 

「物理的送信先管理」

create dst

物理的送信先を作成します 

destroy dst

物理的送信先を破棄します 

pause dst

物理的送信先のメッセージ配信を停止します 

resume dst

物理的送信先のメッセージ配信を再開します 

update dst

物理的送信先のプロパティーを設定します 

purge dst

物理的送信先からすべてのメッセージを消去します 

compact dst

物理的送信先を圧縮します 

list dst

物理的送信先を一覧表示します 

query dst

物理的送信先のプロパティー値を一覧表示します 

metrics dst

物理的送信先のメトリックスを表示します 

「永続サブスクリプション管理」

destroy dur

永続サブスクリプションを破棄します 

purge dur

永続サブスクリプションのすべてのメッセージを消去します 

list dur

トピックの永続サブスクリプションを一覧表示します 

「トランザクション管理」

commit txn

トランザクションをコミットします 

rollback txn

トランザクションをロールバックします 

list txn

ブローカが追跡しているトランザクションを一覧表示します 

query txn

トランザクション情報を表示します 

ブローカ管理

コマンドユーティリティーではブローカを起動できません。代わりにブローカユーティリティー (imqbrokerd) を使用します。ブローカの起動後は、表 13–2 に示す imqcmd サブコマンドを使用して、ブローカを管理および制御できます。

表 13–2 ブローカ管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド

構文 

説明 

shutdown bkr [-b hostName :portNumber]

ブローカをシャットダウンします

restart bkr [-b hostName :portNumber]

ブローカを再起動します

ブローカをシャットダウンしてから、そのブローカの起動時に指定されたオプションを使用して再起動します。 

pause bkr [-b hostName :portNumber]

ブローカを停止します

詳細については、「ブローカの停止」を参照してください。

resume bkr [-b hostName :portNumber]

ブローカを再開します

update bkr [-b hostName :portNumber]

    -o property1= value1


    [ [-o property2 =value2] … ]


ブローカのプロパティーを設定します 

ブローカのプロパティーについては、第 14 章「ブローカのプロパティーのリファレンス」を参照してください。

reload cls

クラスタ設定を再読み込みします [ブローカクラスタに対してのみ適用します]

すべての持続情報を最新の状態にします。 

query bkr -b hostName :portNumber

ブローカのプロパティー値を一覧表示します 

クラスタでは、指定されたブローカに接続している実行中のすべてのブローカも一覧表示します。 

metrics bkr [-b hostName :portNumber]

    [-m metricType]


    [-int interval]


    [-msp numSamples]


ブローカのメトリックスを表示します 

-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。

    ttl: ブローカで送受信されているメッセージとパケット


    rts: ブローカで送受信されているメッセージとパケットのフローレート (秒単位)


    cxn: 接続、仮想メモリーヒープ、およびスレッド


デフォルト値: ttl

-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値: 5

-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値: 無制限 (無限)。

接続サービス管理

表 13–3 に、接続サービスを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13–3 接続サービス管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド

構文 

説明 

pause svc -n serviceName

    [-b hostName: portNumber]


接続サービスを停止します

admin 接続サービスは停止できません。

resume svc -n serviceName

    [-b hostName: portNumber]


接続サービスを再開します

update svc -n serviceName

    [-b hostName: portNumber]


    -o property1= value1


    [ [-o property2 =value2] … ]


接続サービスのプロパティーを設定します 

接続サービスのプロパティーについては、「接続のプロパティー」を参照してください。

list svc [-b hostName :portNumber]

ブローカで使用可能な接続サービスを一覧表示します 

query svc -n serviceName

    [-b hostName: portNumber]


接続サービスのプロパティー値を一覧表示します 

metrics svc -n serviceName

    [-b hostName: portNumber]


    [-m metricType]


    [-int interval]


    [-msp numSamples]


接続サービスのメトリックスを表示します 

-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。

    ttl: 指定の接続サービスを介してブローカで送受信されているメッセージとパケット


    rts: 指定の接続サービスを介してブローカで送受信されているメッセージとパケットのフローレート (秒単位)


    cxn: 接続、仮想メモリーヒープ、およびスレッド


デフォルト値: ttl

-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値: 5

-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値: 無制限 (無限)。

接続管理

表 13–4 に、接続を管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13–4 接続サービス管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド

構文 

説明 

list cxn [-svn serviceName]

    [-b hostName: portNumber]


ブローカ上の接続を一覧表示します

指定された接続サービスに対する、ブローカ上のすべての接続を一覧表示します。接続サービスを指定しない場合は、すべての接続が一覧表示されます。 

query cxn -n connectionID

    [-b hostName: portNumber]


接続情報を表示します

物理的送信先管理

表 13–5 に、物理的送信先を管理するための imqcmd サブコマンドを示します。-t (送信先タイプ) オプションには常に、2 つの値のいずれかを指定できます。

表 13–5 物理的送信先管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド

構文 

説明 

create dst -t destType -n destName

    [-o property1 =value1]


    [ [ -o property2 =value2] … ]


物理的送信先を作成します [マスターブローカが一時的に使用できなくなっているブローカクラスタでは実行できません。]

送信先名 destName は、スペースを含まない英数字だけを使用でき、英字、下線 (_)、またはドル記号 ($) 文字で始める必要があります。文字列 mq で始めることはできません。

destroy dst -t destType -n destName

物理的送信先を破棄します

この操作は、デッドメッセージキューなど、システムが作成した送信先には適用できません。 

pause dst [-t destType -n destName]

    [-pst pauseType]


物理的送信先のメッセージ配信を停止します

-t および -n オプションで指定された物理的送信先のメッセージ配信を停止します。これらのオプションを指定しない場合は、すべての送信先が停止されます。

-pst オプションでは、停止するメッセージ配信のタイプを指定します。

    CONSUMERS: メッセージコンシューマへの配信を停止します


    PRODUCERS: メッセージプロデューサへの配信を停止します


    ALL: すべてのメッセージ配信を停止します


デフォルト値: ALL

resume dst [-t destType -ndestName]

物理的送信先のメッセージ配信を再開します 

-t および -n オプションで指定された物理的送信先のメッセージ配信を再開します。これらのオプションを指定しない場合は、すべての送信先が再開されます。

update dst -t destType -n destName

    -o property1= value1


    [ [ -o property2 =value2] … ]


物理的送信先のプロパティーを設定します

物理的送信先のプロパティーについては、第 15 章「物理的送信先のプロパティーのリファレンス」を参照してください。

purge dst -t destType -n destName

物理的送信先からすべてのメッセージを消去します

compact dst [-t destType -n destName]

物理的送信先を圧縮します

-t および -n オプションで指定された物理的送信先のファイルベースの持続データストアを圧縮します。これらのオプションを指定しない場合は、すべての送信先が圧縮されます。

圧縮する前に、対象の送信先を停止する必要があります。 

list dst [-t destType]

    [-tmp]


物理的送信先を一覧表示します 

-t オプションで指定されたタイプのすべての物理的送信先を一覧表示します。送信先タイプを指定しない場合は、キューとトピックの両方の送信先が一覧表示されます。-tmp オプションを指定した場合は、一時的送信先も一覧表示されます。

query dst -t destType -n destName

物理的送信先のプロパティー値を一覧表示します

metrics dst -t destType -n destName

    [-m metricType]


    [-int interval]


    [-msp numSamples]


物理的送信先のメトリックスを表示します 

-m オプションでは、表示するメトリックスのタイプを指定します。

    ttl: 送信先で送受信されているメッセージとパケットおよびメモリー内のメッセージとパケット


    rts: ブローカで送受信されているメッセージとパケットのフローレート (秒単位)、およびその他のレート情報


    con: メッセージコンシューマに関するメトリックス


    dsk: ディスク使用率


デフォルト値: ttl

-int オプションでは、メトリックスを表示する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値: 5

-msp オプションでは、表示するサンプル数を指定します。デフォルト値: 無制限 (無限)。

永続サブスクリプション管理

表 13–6 に、永続サブスクリプションを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13–6 永続サブスクリプション管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド

構文 

説明 

destroy dur -c clientID

    -n subscriberName


永続サブスクリプションを破棄します [マスターブローカが一時的に使用できなくなっているブローカクラスタでは実行できません。]

purge dur -c clientID

    -n subscriberName


永続サブスクリプションのすべてのメッセージを消去します

list dur -d topicName

トピックの永続サブスクリプションを一覧表示します

トランザクション管理

表 13–7 に、トランザクションを管理するための imqcmd サブコマンドを示します。

表 13–7 トランザクション管理のためのコマンドユーティリティーサブコマンド

構文 

説明 

commit txn -n transactionID

トランザクションをコミットします

rollback txn -n transactionID

トランザクションをロールバックします

list txn

ブローカが追跡しているトランザクションを一覧表示します

query txn -n transactionID

トランザクション情報を表示します

一般的なコマンドユーティリティーオプション

表 13–8 に示す追加のオプションは、imqcmd コマンドのすべてのサブコマンドに適用できます。

表 13–8 一般的なコマンドユーティリティーオプション

オプション 

説明 

-secure

ssladmin 接続サービスによるブローカへの安全な接続を使用します

-u userName

認証のためのユーザー名 

このオプションを省略すると、コマンドユーティリティーによってインタラクティブに要求されます。 

-p password

認証のためのパスワード [このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。パスワードを省略して、ユーザーがインタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。]

-passfile path

パスワードファイルの場所 

詳細については、「パスワードファイル」を参照してください。

-rtm timeoutInterval

初期タイムアウト間隔 (秒単位) 

これは、コマンドユーティリティーが要求を再試行するまでの、ブローカからの応答を待つ時間の初期値です。その後の各再試行では、タイムアウト間隔として、この初期間隔の倍数が使用されます。 

デフォルト値: 10

-rtr numRetries

ブローカ要求がタイムアウトになったあとの再試行の回数 

デフォルト値: 5

-javahome path

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトの動作: システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-f

ユーザーの確認なしでアクションを実行します 

-s

サイレントモード (出力の表示なし) 

-v

バージョン情報を表示します [コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。] , [ユーザー名とパスワードは必要ありません]

-h

使用方法に関するヘルプを表示します,

-H

属性リストや例を含む、使用方法に関する詳細なヘルプを表示します,

オブジェクトマネージャーユーティリティー

オブジェクトマネージャーユーティリティー (imqobjmgr) では、Message Queue 管理対象オブジェクトを作成および管理します。表 13–9 に、使用可能なサブコマンドを示します。

表 13–9 オブジェクトマネージャーのサブコマンド

サブコマンド 

説明 

add

管理対象オブジェクトをオブジェクトストアに追加します 

delete

管理対象オブジェクトをオブジェクトストアから削除します 

list

オブジェクトストア内の管理対象オブジェクトを一覧表示します 

query

管理対象オブジェクトの情報を表示します 

update

管理対象オブジェクトを変更します 

表 13–10 に、imqobjmgr コマンドのオプションを示します。

表 13–10 オブジェクトマネージャーのオプション

オプション 

説明 

-l lookupName

管理対象オブジェクトの JNDI 検索名

-j attribute= value

JNDI オブジェクトストアの属性 (「オブジェクトストア」を参照)

-t objectType

管理対象オブジェクトのタイプ:  

    q: キュー送信先


    t: トピック送信先


    cf: 接続ファクトリ


    qf: キュー接続ファクトリ


    tf: トピック接続ファクトリ


    xcf: 分散トランザクションの接続ファクトリ


    xqf: 分散トランザクションのキュー接続ファクトリ


    xtf: 分散トランザクションのトピック接続ファクトリ


    e: SOAP の端点 (『Message Queue Developer's Guide for Java Clients』を参照)


-o attribute= value

管理対象オブジェクトの属性 (「管理対象オブジェクトの属性」および 第 16 章「管理対象オブジェクト属性のリファレンス」を参照)

-r readOnlyState

管理対象オブジェクトが読み取り専用かどうか 

true の場合、クライアントはオブジェクトの属性を変更できません。デフォルト値: false

-i fileName

サブコマンド節の全体または一部を含むコマンドファイルの名前 

-pre

コマンドを実行せずに結果のプレビューを表示します 

このオプションは、デフォルト属性の値を確認するときに便利です。 

-javahome path

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトの動作: システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-f

ユーザーの確認なしでアクションを実行します 

-s

サイレントモード (出力の表示なし) 

-v

バージョン情報を表示します [コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。]

-h

使用方法に関するヘルプを表示します

-H

属性リストや例を含む、使用方法に関する詳細なヘルプを表示します

データベースマネージャーユーティリティー

データベースマネージャーユーティリティー (imqdbmgr) では、JDBC ベースの持続データストアのデータベーススキーマを設定します。また、破損した Message Queue データベーステーブルを削除したり、データストアを変更したりすることもできます。表 13–11 に、使用可能なサブコマンドを示します。

表 13–11 データベースマネージャーのサブコマンド

サブコマンド 

説明 

create all

新しいデータベースと持続ストアのスキーマを作成します 

組み込みデータベースシステムに使用します。ブローカプロパティー imq.persist.jdbc.createdburl を指定する必要があります。

create tbl

既存のデータベースの持続ストアのスキーマを作成します 

外部データベースシステムに使用します。 

delete tbl

現在の持続ストアから Message Queue データベーステーブルを削除します 

delete oldtbl

以前のバージョンの持続ストアから Message Queue データベーステーブルを削除します 

持続ストアが Message Queue の現在のバージョンへ自動的に移行されたあとに使用されます。 

recreate tbl

持続ストアのスキーマを再作成します 

現在の持続ストアから既存の Message Queue データベースをすべて削除したあと、スキーマを再作成します。 

reset lck

持続ストアのロックをリセットします 

ほかのプロセスが持続ストアデータベースを使用できるようにロックをリセットします。 

表 13–12 に、imqdbmgr コマンドのオプションを示します。

表 13–12 データベースマネージャーのオプション

オプション 

説明 

-b instanceName

ブローカのインスタンス名 

-Dproperty= value

ブローカ設定プロパティーを設定します 

持続に関連するブローカ設定プロパティーについては、「持続のプロパティー」を参照してください。

注: このオプションを使用してプロパティーを設定するときは、スペルと形式をよく確認してください。誤りのある値は無視され、通知や警告は表示されません。

-u name

認証のためのユーザー名 

-p password

認証のためのパスワード [このオプションは異論が多く、最終的には削除される予定です。パスワードを省略して、ユーザーがインタラクティブにパスワードが要求されるようにするか、または -passfile オプションを使用して、パスワードが含まれるパスワードファイルを指定します。]

-passfile path

パスワードファイルの場所 

詳細については、「パスワードファイル」を参照してください。

-v

バージョン情報を表示します [コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。]

-h

使用方法に関するヘルプを表示します

ユーザーマネージャーユーティリティー

ユーザーマネージャーユーティリティー (imqusermgr) は、単層型ファイルユーザーリポジトリを設定または編集するために使用します。このユーティリティーは、対象のブローカがインストールされているホストで実行する必要があります。ブローカ固有のユーザーリポジトリがまだ存在しない場合は、最初に、対応するブローカインスタンスを起動してリポジトリを作成する必要があります。また、リポジトリに書き込むための適切なアクセス権が必要になります。つまり、Solaris および Linux プラットフォームでは、root ユーザーか、対象のブローカインスタンスを作成したユーザーである必要があります。

表 13–13 に、imqusermgr コマンドで使用可能なサブコマンドを示します。-i オプションでは常に、コマンドの適用対象となるユーザーリポジトリを持つブローカのインスタンス名を指定します。指定しない場合は、デフォルト名 imqbroker が使用されます。

表 13–13 ユーザーマネージャーのサブコマンド

構文 

説明 

add [-i instanceName]

    -u userName -p password


    [-g group]


ユーザーとパスワードをリポジトリに追加します 

任意指定の -g オプションでは、このユーザーを割り当てるグループを指定します。

    admin


    user


    anonymous


delete [-i instanceName]

    -u userName


ユーザーをリポジトリから削除します 

update [-i instanceName]

    -u userName -p password


    [-a activeState]


update [-i instanceName]

    -u userName -a activeState


    [-p password]


ユーザーのパスワードまたはアクティブ状態 (あるいはその両方) を設定します 

-a オプションでは、ユーザーをアクティブにする (true) か非アクティブにする (false) かのブール値を指定します。デフォルト値: true

list [-i instanceName]

    [-u userName]


ユーザー情報を表示します 

ユーザー名を指定しない場合は、リポジトリ内のすべてのユーザーが一覧表示されます。 

また、表 13–14 に示すオプションは、imqusermgr コマンドのすべてのサブコマンドに適用できます。

表 13–14 一般的なユーザーマネージャーオプション

オプション 

説明 

-f

ユーザーの確認なしでアクションを実行します 

-s

サイレントモード (出力の表示なし) 

-v

バージョン情報を表示します [コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。]

-h

使用方法に関するヘルプを表示します

サービス管理ユーティリティー

サービス管理ユーティリティー (imqsvcadmin) では、ブローカを Windows サービスとしてインストールします。表 13–15 に、使用可能なサブコマンドを示します。

表 13–15 サービス管理のサブコマンド

サブコマンド 

説明 

install

サービスをインストールします 

remove

サービスを削除します 

query

起動オプションを表示します 

起動オプションでは、サービスを手動または自動のどちらで起動するか、サービスの場所、Java ランタイムの場所、および起動時にブローカに渡す引数の値を指定できます (表 13–16 を参照)。

表 13–16 に、imqsvcadmin コマンドのオプションを示します。

表 13–16 サービス管理のオプション

オプション 

説明 

-javahome path

代替 Java ランタイムの場所

デフォルトの動作: システムにインストールされているランタイム、または Message Queue にバンドルされているランタイムが使用されます。

-jrehome path

代替 Java Runtime Environment (JRE) の場所

-vmargs arg1 [ [arg2 ] … ]

ブローカサービスを実行する Java 仮想マシン (JVM) に渡す追加の引数 [これらの引数は、Windows の「管理ツール」コントロールパネルの「サービス」ツールで、サービスの「プロパティ」ウィンドウの「全般」タブにある「開始パラメータ」フィールドを使用して指定することもできます。]

例:

imqsvcadmin install -vmargs "-Xms16m -Xmx128m"

-args arg1 [ [arg2] … ]

ブローカサービスに渡す追加のコマンド行引数

例:

imqsvcadmin install -args "-passfile d:\\imqpassfile"

ブローカのコマンド行引数については、「ブローカユーティリティー」を参照してください。

-h

使用方法に関するヘルプを表示します [コマンド行に指定したその他のオプションはすべて無視されます。]

-javahome-vmargs、および -args オプションを使用して指定した情報は、Windows レジストリの次のパスにある JREHomeJVMArgs、および ServiceArgs キーに保存されます。

   HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\iMQ_Broker\Parameters

キーツールユーティリティー

キーツールユーティリティー (imqkeytool) では、ssljmsssladmin、または cluster 接続サービスで使用できる、ブローカの自己署名型証明書を生成します。構文は次のとおりです。

   imqkeytool -broker

UNIX システムでは、superuser (root) アカウントからこのユーティリティーを実行する必要がある場合があります。

第 14 章 ブローカのプロパティーのリファレンス

この章では、メッセージブローカの設定プロパティーに関する参照情報を提供します。この章は、次の節から構成されています。

接続のプロパティー

表 14–1 に、接続サービスに関するブローカプロパティーを示します。

表 14–1 接続に関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.service.activelist

文字列 

jms,admin

ブローカの起動時にアクティブにする接続サービスのリスト

imq.hostname

文字列 

使用可能なすべての IP アドレス 

すべての接続サービスのデフォルトのホスト名または IP アドレス

imq.portmapper.hostname

文字列 

なし 

ポートマッパーのホスト名または IP アドレス

指定すると、imq.hostname が上書きされます

imq.portmapper.port [imqcmd update bkr コマンドで使用できます]

整数 

7676

ポートマッパーのポート番号 


注 –

同じホスト上で複数のブローカインスタンスが実行されている場合は、それぞれに一意のポートマッパーポートを割り当てる必要があります。


imq.serviceName .protocolType.hostname [jmsssljmsadmin、および ssladmin サービスのみ。httpjms および httpsjms サービスの設定については、付録 C 「HTTP/HTTPS のサポート」を参照してください]

文字列 

なし 

接続サービスのホスト名または IP アドレス

指定すると、指定した接続サービスについて imq.hostname が上書きされます

imq.serviceName .protocolType.port

整数 

0

接続サービスのポート番号 

0 は、ポート番号がポートマッパーによって動的に割り当てられることを示します。

imq.portmapper.backlog

整数 

50

オペレーティングシステムのバックログに保留するポートマッパー要求の最大数 

imq.serviceName .threadpool_model [jms および admin サービスのみ]

文字列 

dedicated

スレッドプール管理のスレッドモデル 

    dedicated: 接続ごとに、受信メッセージ用と送信メッセージ用の 2 つの専用スレッドを使用します


    shared: メッセージの送受信時に共有スレッドによって接続を処理します


     

専用モデルでは、サポートできる接続数が制限されますが、プロバイダのパフォーマンスが向上します。共有モデルでは、サポートできる接続数が多くなりますが、スレッド管理のためのオーバーヘッドが加わるため、パフォーマンスが低下します。 

imq.serviceName .min_threads

整数 

jms: 10ssljms : 10httpjms: 10 httpsjms: 10 admin: 4ssladmin: 4

接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最小数 

使用可能なスレッドの数がこのしきい値を超えると、スレッドは、最小数に達するまで、解放と同時にとシャットダウンされます。 

デフォルト値は、接続サービスによって異なります。 

imq.serviceName .max_threads

整数 

jms: 1000 ssljms: 500httpjms: 500httpsjms : 500 admin: 10ssladmin: 10

指定された接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最大数。使用可能な新しいスレッドはこれ以上追加されません。 

この数は、0 より大きく、imq.serviceName.min_threads の値よりも大きくする必要があります。

デフォルト値は、接続サービスによって異なります。 

imq.shared.connectionMonitor_limit [共有スレッドモデルのみ]

整数 

Solaris: 512Linux: 512Windows: 64

1 つのディストリビュータスレッドが監視する接続の最大数 

システムによって、すべての接続の監視に十分な数のディストリビュータスレッドが割り当てられます。このプロパティーの値が小さいほど、アクティブな接続へのスレッドの割り当てが高速になります。値 -1 は、スレッドあたりの接続数が無制限であることを示します。

デフォルト値は、オペレーティングシステムのプラットフォームによって異なります。 

imq.ping.interval

整数 

120

クライアントとブローカ間のテスト接続の間隔 (秒単位) 

0 または -1 を指定すると、接続の定期的なテストが無効になります。

ルーティングのプロパティー

表 14–2 に、ルーティングサービスに関するブローカプロパティーを示します。送信先の自動作成を設定するプロパティーについては、表 14–3 を参照してください。

表 14–2 ルーティングに関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.system.max_count [imqcmd update bkr コマンドで使用できます]

整数 

-1

ブローカが保持するメッセージの最大数 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.system.max_size

文字列 

-1

ブローカが保持するメッセージの最大合計サイズ 

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。 

    b: バイト


    k: K バイト (1024 バイト)


    m: M バイト (1024 × 1024 = 1,048,576 バイト)


     

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージ容量が無制限であることを示します。

     

例:

    1600: 1600 バイト


    1600b: 1600 バイト


    16k: 16 K バイト (= 16,384 バイト)


    16m: 16 M バイト (= 16,777,216 バイト)


    -1: 無制限


imq.message.max_size

文字列 

70m

単一メッセージの本文の最大サイズ 

構文は imq.system.max_size と同じです (前述の説明を参照)。

imq.message.expiration.interval

整数 

60

期限切れのメッセージを再利用する間隔 (秒単位) 

imq.resourceState .threshold

整数 

green: 0 yellow: 80orange: 90red: 98

メモリーリソースの状態をトリガーするしきい値となる使用率 (resourceStategreenyelloworange、または red)

imq.resourceState .count

整数 

green: 5000 yellow: 500orange: 50red: 0

メモリーリソースの状態のしきい値に達したかどうかを確認するまでの、バッチで許容する受信メッセージの最大数 (resourceState greenyelloworange、または red)

この制限は、システムメモリーがさらに不十分になると、メッセージプロデューサの処理速度を低下させます。 

imq.destination.DMQ.truncateBody

ブール 

false

デッドメッセージキューに保存する前にメッセージ本文を削除するかどうか 

true の場合は、メッセージヘッダーとプロパティーデータのみが保存されます。

imq.transaction.autorollback

ブール 

false

ブローカの起動時に PREPARED 状態のままになっている分散トランザクションを自動的にロールバックするかどうか 

false の場合は、コマンドユーティリティー (imqcmd) を使用して、トランザクションを手動でコミットまたはロールバックする必要があります。

表 14–3 自動作成された送信先に関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.autocreate.queue [imqcmd update bkr コマンドで使用できます] , [キュー送信先のみ]

ブール 

true

キュー送信先の自動作成を許可するかどうか 

imq.autocreate.topic [トピック送信先のみ]

ブール 

true

トピック送信先の自動作成を許可するかどうか 

imq.autocreate.destination.maxNumMsgs

整数 

100000

消費されていないメッセージの最大数 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg

文字列 

10k

単一メッセージの最大サイズ (バイト単位) 

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。 

    b: バイト


    k: K バイト (1024 バイト)


    m: M バイト (1024 × 1024 = 1,048,576 バイト)


     

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージサイズが無制限であることを示します。

     

例:

    1600: 1600 バイト


    1600b: 1600 バイト


    16k: 16 K バイト (= 16,384 バイト)


    16m: 16 M バイト (= 16,777,216 バイト)


    -1: 無制限


imq.autocreate.destination.maxTotalMsgBytes

文字列 

10m

消費されていないメッセージの最大合計メモリー (バイト単位)

構文は imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg と同じです (前述の説明を参照)。

imq.autocreate.destination.limitBehavior

文字列 

REJECT_NEWEST

メモリー制限のしきい値に達したときのブローカの動作 

    FLOW_CONTROL: プロデューサの処理速度を下げます


    REMOVE_OLDEST: もっとも古いメッセージを 破棄します


    REMOVE_LOW_PRIORITY: メッセージの有効期間に従ってもっとも優先度の低いメッセージを破棄します。プロデューシングクライアントには通知しません


    REJECT_NEWEST: もっとも新しいメッセージを拒否します。持続メッセージの場合のみ、プロデューシングクライアントに例外を通知します


     

値が REMOVE_OLDEST または REMOVE_LOW_PRIORITY で、imq.autocreate.destination.useDMQ プロパティーが true の場合、超過したメッセージはデッドメッセージキューに移動されます。

imq.autocreate.destination.maxNumProducers

整数 

100

送信先のメッセージプロデューサの最大数

この制限に達すると、新しいプロデューサを作成できません。値 -1 は、プロデューサ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.maxNumActiveConsumers

整数 

1

キュー送信先からのロードバランスされた配信でアクティブにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.maxNumBackupConsumers

整数 

0

キュー送信先からのロードバランスされた配信でバックアップにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit

整数 

1000

キューコンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

ロードバランスされたキュー配信では、ロードバランスが開始されるまでの、アクティブコンシューマにルーティングされるキュー内のメッセージの初期数になります。送信先コンシューマは、接続で低い値を指定することで、この制限を上書きできます。 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit

整数 

1000

トピックコンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.destination.isLocalOnly

ブール 

false

ローカル配信のみかどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内の送信先のみに適用されます。送信先の作成後は変更できません。true の場合、送信先はほかのブローカに複製されず、ローカルコンシューマ (送信先が作成されたブローカに接続しているコンシューマ) だけにメッセージを配信するように制限されます。

imq.autocreate.queue.localDeliveryPreferred

ブール 

false

ローカル配信優先かどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内のロードバランスされたキュー配信のみに適用されます。true の場合、メッセージは、ローカルブローカにコンシューマがない場合にのみリモートコンシューマに配信されます。送信先をローカルのみの配信に制限しないでください。つまり、imq.autocreate.destination.isLocalOnlyfalse にする必要があります。

imq.autocreate.destination.useDMQ

ブール 

true

デッドメッセージをデッドメッセージキューに送信するかどうか 

false の場合、デッドメッセージは単に破棄されます。

持続のプロパティー

Message QueueTM は、持続データストレージにファイルベースモデルと JDBC ベースモデルの両方をサポートしています。ブローカプロパティー imq.persist.store (表 14–4) で、使用するモデルを指定します。以降の節では、2 つのモデルのブローカ設定プロパティーについて説明します。

表 14–4 持続に関するグローバルなブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.persist.store

文字列 

file

持続データストレージのモデル 

    file: ファイルベースの持続


    jdbc: JDBC ベースの持続


ファイルベースの持続

表 14–5 に、ファイルベースの持続に関するブローカプロパティーを示します。

表 14–5 ファイルベースの持続に関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.persist.file.message.max_record_size

文字列 

1m

メッセージストレージファイルに追加するメッセージの最大サイズ 

このサイズを超えるメッセージは、個別の専用ファイルに格納されます。 

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。 

    b: バイト


    k: K バイト (1024 バイト)


    m: M バイト (1024 × 1024 = 1,048,576 バイト)


接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。 

例:

    1600: 1600 バイト


    1600b: 1600 バイト


    16k: 16 K バイト (= 16,384 バイト)


    16m: 16 M バイト (= 16,777,216 バイト)


imq.persist.file.destination.message.filepool.limit

整数 

100

送信先ファイルプール内の再利用可能な空きファイルの最大数 

この制限を超える空きファイルは削除されます。ブローカは、必要に応じて、制限を超える追加ファイルを作成および削除します。 

この制限値が高いほど、ブローカが持続データを処理する速度が速くなります。 

imq.persist.file.message.filepool.cleanratio

整数 

0

空きファイルのプールにクリーン (空) の状態で保持するファイルの割合 

この値が高いほど、ファイルプールに必要なディスク容量が少なくなりますが、処理中にファイルを消去するためのオーバーヘッドが大きくなります。 

imq.persist.file.message.cleanup

ブール 

false

シャットダウン時に空きファイルのプール内のファイルを消去するかどうか 

このプロパティーを true に設定すると、ファイルストア用のディスク容量を節約できますが、ブローカのシャットダウンに時間がかかります。

imq.persist.file.sync.enabled

ブール 

false

メモリー内の状態を物理的なストレージデバイスと同期させるかどうか 

このプロパティーを true に設定すると、システムクラッシュによるデータの損失は回避できますが、パフォーマンスが下がります。


注 –

Sun Cluster および Message Queue の Sun Cluster データサービスを実行している場合は、すべてのクラスタノードのブローカでこのプロパティーを true に設定してください。


JDBC ベースの持続

表 14–6 に、JDBC ベースの持続に関するブローカプロパティーを示します。示す例は、DataMirror Mobile Solutions, Inc の PointBase® ファミリーのデータベース製品の例です。

表 14–6 JDBC ベースの持続に関するブローカプロパティー

プロパティー 

例 

説明 

imq.persist.jdbc.brokerid

PointBase 組み込みバージョンの場合は不要です 

(任意指定) ブローカインスタンスの識別子

識別子には英数字を使用し、長さは n - 12 (n はデータベースで許可されるテーブル名の最大長) を超えないようにする必要があります。

複数のブローカインスタンスが同じデータベースを持続データストアとして使用する場合、データベーステーブル名を一意にするために、この識別子がデータベーステーブル名に追加されます。この識別子は、通常、1 つのブローカインスタンスのみのデータを保存する組み込みデータベースでは必要ありません。 

imq.persist.jdbc.driver

com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver

データベースに接続するための JDBC ドライバの Java クラス名

imq.persist.jdbc.opendburl

jdbc:pointbase:embedded:dbName ;

    database.home=
    
       .../instances/instance
    Name/dbstore
    

既存のデータベースへの接続を開くための URL

imq.persist.jdbc.createdburl

jdbc:pointbase:embedded:dbName ;

    new,database.home=
    
       .../instances/
    instanceName/dbstore
    

(任意指定) 新しいデータベースを作成するための URL

Message Queue データベースマネージャーユーティリティー (imqdbmgr) を使用してデータベースを作成する場合にのみ必要です。

imq.persist.jdbc.closedburl

PointBase の場合は不要です 

(任意指定) データベース接続を閉じるための URL

imq.persist.jdbc.user

 

(任意指定) 必要に応じて、データベース接続を開くためのユーザー名。

セキュリティーを考慮する場合、代わりにコマンド行オプション imqbrokerd -dbuserimqdbmgr - u を使用してこの値を指定できます。

imq.persist.jdbc.needpassword

 

(任意指定) データベースでブローカアクセス用のパスワードが必要かどうか

true の場合、imqbrokerd および imqdbmgr コマンドでは、-passfile オプションを使用してパスワードを含むパスワードファイルを指定しないかぎり、パスワードが要求されます。

imq.persist.jdbc.password [パスワードファイルでのみ指定するようにしてください。]

 

(任意指定) データベース接続を開くためのパスワード

imq.persist.jdbc.table.IMQSV35

CREATE TABLE ${name}

    (STOREVERSION INTEGER NOT NULL,
    
     BROKERID 
    VARCHAR(100))
    

バージョンテーブルを作成するための SQL コマンド

imq.persist.jdbc.table.IMQCCREC35

CREATE TABLE ${name}

    (RECORDTIME BIGINT NOT NULL,
    
     RECORD BLOB
    (10k))
    

設定変更レコードテーブルを作成するための SQL コマンド

imq.persist.jdbc.table.IMQDEST35

CREATE TABLE ${name}

    (DID VARCHAR(100) NOT NULL,
    
     DEST BLOB
    (10k),
    
     primaryKey(DID))
    

送信先テーブルを作成するための SQL コマンド

imq.persist.jdbc.table.IMQINT35

CREATE TABLE ${name}

    (CUID BIGINT NOT NULL,
    
     INTEREST BLOB(10k)
    ,
    
     primaryKey(CUID))
    

配信対象テーブルを作成するための SQL コマンド

imq.persist.jdbc.table.IMQMSG35

CREATE TABLE ${name}

    (MID VARCHAR(100) NOT NULL,
    
     DID VARCHAR
    (100),
    
     MSGSIZE BIGINT,
    
     MSG BLOB(1m),
    
     
    primaryKey(MID))
    

メッセージテーブルを作成するための SQL コマンド

MSG 列のデフォルトの最大長は、1M バイト (1m) です。メッセージがこれより長くなると予想される場合は、必要に応じて長さを設定します。テーブルがすでに作成されている場合、メッセージの最大長を変更するには、テーブルを作成し直す必要があります。

imq.persist.jdbc.table.IMQPROPS35

CREATE TABLE ${name}

    (PROPNAME VARCHAR(100) NOT NULL,
    
     PROPVALUE BLOB(10k),
    
     primaryKey
    (PROPNAME))
    

プロパティーテーブルを作成するための SQL コマンド

imq.persist.jdbc.table.IMQILIST35

CREATE TABLE ${name}

    (MID VARCHAR(100) NOT NULL,
    
     CUID BIGINT,
    
     DID VARCHAR(100),
    
     STATE INTEGER,
    
     primaryKey(MID, CUID))
    

配信対象の状態テーブルを作成するための SQL コマンド

imq.persist.jdbc.table.IMQTXN35

CREATE TABLE ${name}

    (TUID BIGINT NOT NULL,
    
     STATE INTEGER,
    
     TSTATEOBJ BLOB(10K),
    
     primaryKey(TUID))
    

トランザクションテーブルを作成するための SQL コマンド

imq.persist.jdbc.table.IMQTACK35

CREATE TABLE ${name}

    (TUID BIGINT NOT NULL,
    
     TXNACK BLOB(10k))
    

トランザクション通知テーブルを作成するための SQL コマンド

セキュリティーのプロパティー

表 14–7 に、セキュリティーサービスに関するブローカプロパティーを示します。

表 14–7 セキュリティーに関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.accesscontrol.enabled

ブール 

true

アクセス制御を使用するかどうか

true の場合、アクセス制御プロパティーファイルが確認され、認証されたユーザーについて、接続サービスの使用または特定の送信先に対する特定の操作の実行が承認されているかどうかが検証されます。

imq.serviceName.accesscontrol.enabled

ブール 

なし 

接続サービスのアクセス制御を使用するかどうか 

指定すると、指定した接続サービスの imq.accesscontrol.enabled が上書きされます。

true の場合、アクセス制御プロパティーファイルが確認され、認証されたユーザーについて、指定した接続サービスの使用または特定の送信先に対する特定の操作の実行が承認されているかどうかが検証されます。

imq.accesscontrol.file.filename

文字列 

accesscontrol.properties

アクセス制御プロパティーファイルの名前 

ファイル名は、アクセス制御ディレクトリへの相対パスで指定します (付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照)。

imq.serviceName .accesscontrol.file.filename

文字列 

なし 

接続サービスのアクセス制御プロパティーファイルの名前 

指定すると、指定した接続サービスの imq.accesscontrol.file.filename が上書きされます。

ファイル名は、アクセス制御ディレクトリへの相対パスで指定します (付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照)。

imq.authentication.type

文字列 

digest

パスワードの符号化方法

    basic: Base-64


    digest: MD5


imq.serviceName .authentication.type

文字列 

なし 

接続サービスのパスワードの符号化方法

    basic: Base-64


    digest: MD5


指定すると、指定した接続サービスの imq.authentication.type が上書きされます。

imq.authentication.basic.user_repository

文字列 

file

Base-64 認証のユーザーリポジトリのタイプ 

    file: ファイルベース


    ldap: LDAP


imq.authentication.client.response.timeout

整数 

180

認証要求に対するクライアントの応答を待機する間隔 (秒単位) 

imq.passfile.enabled

ブール 

false

パスワードをパスワードファイルから取得するかどうか 

imq.passfile.dirpath

文字列 

付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照

パスワードファイルを含むディレクトリへのパス 

imq.passfile.name

文字列 

passfile

パスワードファイルの名前

imq.imqcmd.password

文字列 

なし 

管理ユーザーのパスワード 

コマンドユーティリティー (imqcmd) では、コマンドの実行前に、このパスワードを使用してユーザーが認証されます。

imq.user_repository.ldap.server

文字列 

なし 

LDAP サーバーのホスト名とポート番号

値は次の形式になります。 

    hostName: port


hostName は、LDAP サーバーを実行するホストの完全修飾 DNS 名で、port は、サーバーが使用するポート番号です。

     

フェイルオーバーサーバーのリストを指定するには、次の構文を使用します。 

    host1: port1


    ldap://host2 : port2


    ldap://host3 :port3



     

リスト内のエントリはスペースで区切ります。各フェールオーバーサーバーのアドレスの先頭には ldap:// を付けます。SSL を使用し、プロパティー imq.user_repository.ldap.ssl.enabledtrue に設定している場合でも、この形式を使用します。このアドレスでは ldaps を指定する必要はありません。

imq.user_repository.ldap.principal

文字列 

なし 

LDAP ユーザーリポジトリにバインドするための識別名

LDAP サーバーで匿名検索が許可されている場合は必要ありません。

imq.user_repository.ldap.password [パスワードファイルでのみ指定するようにしてください。]

文字列 

なし 

LDAP ユーザーリポジトリにバインドするためのパスワード

LDAP サーバーで匿名検索が許可されている場合は必要ありません。

imq.user_repository.ldap.propertyName

今後追加される予定 

今後追加される予定 

今後追加される予定 

imq.user_repository.ldap.base

文字列 

なし 

LDAP ユーザーエントリのディレクトリベース

imq.user_repository.ldap.uidattr

文字列 

なし 

LDAP ユーザー名のプロバイダ固有の属性識別子

imq.user_repository.ldap.usrfilter

文字列 

なし 

(任意指定) LDAP ユーザー検索のJNDI フィルタ

imq.user_repository.ldap.grpsearch

ブール 

false

LDAP グループ検索を有効にするかどうか


注 –

Message Queue は、入れ子にされたグループをサポートしていません。


imq.user_repository.ldap.grpbase

文字列 

なし 

LDAP グループエントリのディレクトリベース

imq.user_repository.ldap.gidattr

文字列 

なし 

LDAP グループ名のプロバイダ固有の属性識別子

imq.user_repository.ldap.memattr

文字列 

なし 

LDAP グループ内のユーザー名のプロバイダ固有の属性識別子

imq.user_repository.ldap.grpfilter

文字列 

なし 

(任意指定) LDAP グループ検索のJNDI フィルタ

imq.user_repository.ldap.timeout

整数 

280

LDAP 検索の制限時間 (秒単位)

imq.user_repository.ldap.ssl.enabled

ブール 

false

LDAP サーバーとの通信に SSL を使用するかどうか

imq.keystore.file.dirpath

文字列 

付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照

キーストアファイルを含むディレクトリへのパス 

imq.keystore.file.name

文字列 

keystore

キーストアファイルの名前 

imq.keystore.password

文字列 

なし 

キーストアファイルのパスワード 

imq.audit.enabled [Message Queue Enterprise Edition のみ]

ブール 

false

ブローカログファイルへの監査ロギングを開始するかどうか 

監視のプロパティー

表 14–8 に、監視サービスに関するブローカプロパティーを示します。

表 14–8 監視に関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.log.level [imqcmd update bkr コマンドで使用できます]

文字列 

INFO

ロギングレベル 

出力チャネルに書き込むことのできるロギング情報のカテゴリを指定します。使用可能な値には、レベルの高い順に次のものがあります。 

    ERROR


    WARNING


    INFO


各レベルには、その上位のレベルが含まれます。たとえば、WARNING には ERROR が含まれます。

imq.destination.logDeadMsgs

ブール 

false

デッドメッセージに関する情報をログに書き込むかどうか 

true の場合、次のイベントがログに書き込まれます。

  • 送信先が最大サイズまたは最大メッセージ数に達していっぱいになった。

  • 管理コマンドか配信通知以外の理由でブローカがメッセージを破棄した。

  • ブローカがデッドメッセージキューにメッセージを移動した。

imq.log.console.stream

文字列 

ERR

コンソール出力の送信先 

    OUT: stdout


    ERR: stderr


imq.log.console.output

文字列 

ERROR|WARNING

コンソールに書き込むロギング情報のカテゴリ 

    NONE


    ERROR


    WARNING


    INFO


    ALL


ERRORWARNING、および INFO カテゴリには、それぞれの上位のカテゴリは含まれません。したがって、必要に応じて各カテゴリを明示的に指定する必要があります。カテゴリの組み合わせは、縦線 (|) で区切って指定できます。

imq.log.file.dirpath

文字列 

付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照

ログファイルを含むディレクトリへのパス 

imq.log.file.filename

文字列 

log.txt

ログファイルの名前 

imq.log.file.output

文字列 

ALL

ログファイルに書き込むロギング情報のカテゴリ 

    NONE


    ERROR


    WARNING


    INFO


    ALL


ERRORWARNING、および INFO カテゴリには、それぞれの上位のカテゴリは含まれません。したがって、必要に応じて各カテゴリを明示的に指定する必要があります。カテゴリの組み合わせは、縦線 (|) で区切って指定できます。

imq.log.file.rolloverbytes

整数 

-1

出力を新しいログファイルにロールオーバーするファイル長 (バイト単位) 

-1 は、バイト数が無制限である、つまりファイル長に基づくロールオーバーは行わないことを示します。

imq.log.file.rolloversecs

整数 

604800 (1 週間)

出力を新しいログファイルにロールオーバーするファイルの有効期間 (秒単位) 

-1 は、秒数が無制限である、つまりファイルの有効期間に基づくロールオーバーは行わないことを示します。

imq.log.syslog.output [Solaris プラットフォームのみ]

文字列 

ERROR

syslogd(1M) に書き込むロギング情報のカテゴリ

    NONE


    ERROR


    WARNING


    INFO


    ALL


ERRORWARNING、および INFO カテゴリには、それぞれの上位のカテゴリは含まれません。したがって、必要に応じて各カテゴリを明示的に指定する必要があります。カテゴリの組み合わせは、縦線 (|) で区切って指定できます。

imq.log.syslog.facility

文字列 

LOG_DAEMON

メッセージのロギングのための syslog 機能

使用可能な値は、syslog(3C) のマニュアルページに示される値を反映しています。Message Queue で使用するための適切な値は次のとおりです。

    LOG_USER


    LOG_DAEMON


    LOG_LOCAL0


    LOG_LOCAL1


    LOG_LOCAL2


    LOG_LOCAL3


    LOG_LOCAL4


    LOG_LOCAL5


    LOG_LOCAL6


    LOG_LOCAL7


imq.log.syslog.identity

文字列 

imqbrokerd_${imq.instanceName }

syslog にログとして書き込まれるすべてのメッセージの先頭に付ける識別文字列

imq.log.syslog.logpid

ブール 

true

メッセージとともにブローカのプロセス ID をログに書き込むかどうか 

imq.log.syslog.logconsole

ブール 

false

メッセージを syslog に送信できなかった場合にシステムコンソールに書き込むかどうか

imq.log.timezone

文字列 

該当地域のタイムゾーン 

ログのタイムスタンプのタイムゾーン 

使用可能な値は、メソッド java.util.TimeZone.getTimeZone で使用される値と同じです。

例:

    GMT


    GMT-8:00


    America/LosAngeles


    Europe/Rome


    Asia/Tokyo


imq.metrics.enabled

ブール 

true

ロガーへのメトリックス情報の書き込みを有効にするかどうか

imq.metrics.topic.enabled で制御するメトリックスメッセージの生成には影響しません。

imq.metrics.interval

整数 

-1

ロガーにメトリックス情報を書き込む間隔 (秒単位) 

imq.metrics.topic.interval で制御するメトリックスメッセージの生成間隔には影響しません。

-1 は、無期限の間隔、つまりロガーにメトリックス情報を書き込まないことを示します。

imq.metrics.topic.enabled

ブール 

true

メトリックストピック送信先へのメトリックスメッセージの生成を有効にするかどうか 

false の場合、メトリックストピック送信先へサブスクライブしようとすると、クライアント側の例外がスローされます。

imq.metrics.topic.interval

整数 

60

メトリックストピック送信先へのメトリックスメッセージを生成する間隔 (秒単位) 

imq.metrics.topic.persist

ブール 

false

メトリックストピック送信先に送信されるメトリックスメッセージが持続的かどうか 

imq.metrics.topic.timetolive

整数 

300

メトリックストピック送信先に送信されるメトリックスメッセージの有効期間 (秒単位) 

クラスタ設定プロパティー

表 14–9 に、ブローカクラスタに関する設定プロパティーを示します。

表 14–9 クラスタ設定に関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.cluster.brokerlist [クラスタ内のすべてのブローカで同じ値にする必要があります]

文字列 

なし 

ブローカのアドレスのリスト 

リストは、コンマ区切りの複数のアドレスで構成します。各アドレスでは、クラスタ内のブローカのホスト名とポートマッパーのポート番号を、hostName: portNumber の形式で指定します。

例:

    host1:3000,host2:8000,ctrlhost


imq.cluster.hostname [クラスタ内のブローカごとに個別に指定できます]

文字列 

なし 

cluster 接続サービスのホスト名または IP アドレス

指定すると、cluster 接続サービスについて imq.hostname (表 14–1 を参照) が上書きされます

imq.cluster.port

整数 

0

cluster 接続サービスのポート番号

0 は、ポート番号がポートマッパーによって動的に割り当てられることを示します。

imq.cluster.transport

文字列 

tcp

cluster 接続サービスのネットワークトランスポートプロトコル

ブローカ間の安全で暗号化されたメッセージ配信を実現するためには、このプロパティーを ssl に設定します。

imq.cluster.url, [imqcmd update bkr コマンドで使用できます]

文字列 

なし 

cluster 設定ファイルがある場合のファイルの URL

例:

    http://webserver/imq/cluster.properties


    (Web サーバー上のファイルの場合)


    
    

    file:/net/mfsserver/imq/cluster.properties


    (共有ドライブ上のファイルの場合)


imq.cluster.masterbroker

文字列 

なし 

クラスタのマスターブローカがある場合の、そのホスト名とポート番号 

値は hostName: portNumber の形式になります。hostName はマスターブローカのホスト名で、portNumber はマスターブローカのポートマッパーのポート番号です。

例:

    ctrlhost:7676


ブローカプロパティーのアルファベット順の一覧

「ブローカプロパティーのアルファベット順の一覧」 に、ブローカ設定プロパティーのアルファベット順の一覧と、この章内の関連する表への相互参照を示します。

表 14–10 ブローカプロパティーのアルファベット順の一覧

プロパティー 

表 

imq.accesscontrol.enabled

表 14–7

imq.accesscontrol.file.filename

表 14–7

imq.audit.enabled

表 14–7

imq.authentication.basic.user_repository

表 14–7

imq.authentication.client.response.timeout

表 14–7

imq.authentication.type

表 14–7

imq.autocreate.destination.isLocalOnly

表 14–3

imq.autocreate.destination.limitBehavior

表 14–3

imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg

表 14–3

imq.autocreate.destination.maxNumMsgs

表 14–3

imq.autocreate.destination.maxNumProducers

表 14–3

imq.autocreate.destination.maxTotalMsgBytes

表 14–3

imq.autocreate.destination.useDMQ

表 14–3

imq.autocreate.queue

表 14–3

imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit

表 14–3

imq.autocreate.queue.localDeliveryPreferred

表 14–3

imq.autocreate.queue.maxNumActiveConsumers

表 14–3

imq.autocreate.queue.maxNumBackupConsumers

表 14–3

imq.autocreate.topic

表 14–3

imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit

表 14–3

imq.cluster.brokerlist

表 14–9

imq.cluster.hostname

表 14–9

imq.cluster.masterbroker

表 14–9

imq.cluster.port

表 14–9

imq.cluster.transport

表 14–9

imq.cluster.url

表 14–9

imq.destination.DMQ.truncateBody

表 14–2

imq.destination.logDeadMsgs

表 14–8

imq.hostname

表 14–1

imq.imqcmd.password

表 14–7

imq.keystore.file.dirpath

表 14–7

imq.keystore.file.name

表 14–7

imq.keystore.password

表 14–7

imq.keystore.propertyName

表 14–7

imq.log.console.output

表 14–8

imq.log.console.stream

表 14–8

imq.log.file.dirpath

表 14–8

imq.log.file.filename

表 14–8

imq.log.file.output

表 14–8

imq.log.file.rolloverbytes

表 14–8

imq.log.file.rolloversecs

表 14–8

imq.log.level

表 14–8

imq.log.syslog.facility

表 14–8

imq.log.syslog.identity

表 14–8

imq.log.syslog.logconsole

表 14–8

imq.log.syslog.logpid

表 14–8

imq.log.syslog.output

表 14–8

imq.log.timezone

表 14–8

imq.message.expiration.interval

表 14–2

imq.message.max_size

表 14–2

imq.metrics.enabled

表 14–8

imq.metrics.interval

表 14–8

imq.metrics.topic.enabled

表 14–8

imq.metrics.topic.interval

表 14–8

imq.metrics.topic.persist

表 14–8

imq.metrics.topic.timetolive

表 14–8

imq.passfile.dirpath

表 14–7

imq.passfile.enabled

表 14–7

imq.passfile.name

表 14–7

imq.persist.file.destination.message.filepool.limit

表 14–5

imq.persist.file.message.cleanup

表 14–5

imq.persist.file.message.filepool.cleanratio

表 14–5

imq.persist.file.message.max_record_size

表 14–5

imq.persist.file.sync.enabled

表 14–5

imq.persist.jdbc.brokerid

表 14–6

imq.persist.jdbc.closedburl

表 14–6

imq.persist.jdbc.createdburl

表 14–6

imq.persist.jdbc.driver

表 14–6

imq.persist.jdbc.needpassword

表 14–6

imq.persist.jdbc.opendburl

表 14–6

imq.persist.jdbc.password

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQCCREC35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQDEST35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQILIST35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQINT35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQMSG35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQPROPS35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQSV35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQTACK35

表 14–6

imq.persist.jdbc.table.IMQTXN35

表 14–6

imq.persist.jdbc.user

表 14–6

imq.persist.store

表 14–4

imq.ping.interval

表 14–1

imq.portmapper.backlog

表 14–1

imq.portmapper.hostname

表 14–1

imq.portmapper.port

表 14–1

imq.resourceState .count

表 14–2

imq.resourceState .threshold

表 14–2

imq.service.activelist

表 14–1

imq.serviceName .accesscontrol.enabled

表 14–7

imq.serviceName .accesscontrol.file.filename

表 14–7

imq.serviceName .authentication.type

表 14–7

imq.serviceName .max_threads

表 14–1

imq.serviceName .min_threads

表 14–1

imq.serviceName .protocolType.hostname

表 14–1

imq.serviceName .protocolType.port

表 14–1

imq.serviceName .threadpool_model

表 14–1

imq.shared.connectionMonitor_limit

表 14–1

imq.system.max_count

表 14–2

imq.system.max_size

表 14–2

imq.transaction.autorollback

表 14–2

imq.user_repository.ldap.base

表 14–7

imq.user_repository.ldap.gidattr

表 14–7

imq.user_repository.ldap.grpbase

表 14–7

imq.user_repository.ldap.grpfilter

表 14–7

imq.user_repository.ldap.grpsearch

表 14–7

imq.user_repository.ldap.memattr

表 14–7

imq.user_repository.ldap.password

表 14–7

imq.user_repository.ldap.principal

表 14–7

imq.user_repository.ldap.propertyName

表 14–7

imq.user_repository.ldap.server

表 14–7

imq.user_repository.ldap.ssl.enabled

表 14–7

imq.user_repository.ldap.timeout

表 14–7

imq.user_repository.ldap.uidattr

表 14–7

imq.user_repository.ldap.usrfilter

表 14–7

第 15 章 物理的送信先のプロパティーのリファレンス

この章では、物理的送信先の設定プロパティーに関する参照情報を提供します。これらのプロパティーは、物理的送信先の作成時または更新時に設定できます。自動作成される送信先の場合は、ブローカのインスタンス設定ファイルにデフォルト値を設定します (表 14–3 を参照)。

物理的送信先のプロパティー

表 15–1 物理的送信先のプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

maxNumMsgs [クラスタ環境では、クラスタ内のすべての送信先のインスタンスに一括ではなく、各インスタンスに個別に適用されます]

整数 

-1

消費されていないメッセージの最大数 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

デッドメッセージキューの場合、デフォルト値は 1000 です。

maxBytesPerMsg

文字列 

-1

単一メッセージの最大サイズ (バイト単位) 

持続メッセージの拒否は、プロデューシングクライアントに例外として報告されます。持続性のないメッセージの場合は、通知は送信されません。 

     

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。 

    b: バイト


    k: K バイト (1024 バイト)


    m: M バイト (1024 x 1024 = 1,048,576 バイト)


     

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージサイズが無制限であることを示します。

     

例:

    1600: 1600 バイト


    1600b: 1600 バイト


    16k: 16K バイト (= 16,384 バイト)


    16m: 16M バイト (= 16,777,216 バイト)


    -1: 無制限


maxTotalMsgBytes

文字列 

-1

消費されていないメッセージの最大合計メモリー (バイト単位)

構文は maxBytesPerMsg と同じです (前述の説明を参照)。

デッドメッセージキューの場合、デフォルト値は 10m です。

limitBehavior

文字列 

REJECT_NEWEST

メモリー制限のしきい値に達したときのブローカの動作 

    FLOW_CONTROL: プロデューサの処理速度を下げます


    REMOVE_OLDEST: もっとも古いメッセージを 破棄します


    REMOVE_LOW_PRIORITY: 有効期限に従ってもっとも優先度の低いメッセージを破棄します。プロデューシングクライアントには通知しません


    REJECT_NEWEST: もっとも新しいメッセージを拒否します。持続メッセージの場合のみ、プロデューシングクライアントに例外を通知します


     

値が REMOVE_OLDEST または REMOVE_LOW_PRIORITY で、useDMQ プロパティーが true の場合、超過したメッセージはデッドメッセージキューに移動されます。デッドメッセージキューは、デフォルトの制限動作が REMOVE_OLDEST であり、FLOW_CONTROL には設定できません。

maxNumProducers [デッドメッセージキューには設定できません]

整数 

-1

送信先のメッセージプロデューサの最大数

この制限に達すると、新しいプロデューサを作成できません。値 -1 は、プロデューサ数が無制限であることを示します。

maxNumActiveConsumers [キュー送信先のみ。]

整数 

1

キュー送信先からのロードバランスされた配信でアクティブにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。Sun Java System Message QueueTM Platform Edition では、この値は 2 に制限されます。

maxNumBackupConsumers

整数 

0

キュー送信先からのロードバランスされた配信でバックアップにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。Sun Java System Message Queue Platform Edition では、この値は 1 に制限されます。

consumerFlowLimit

整数 

1000

コンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

ロードバランスされたキュー配信では、ロードバランスが開始されるまでの、アクティブコンシューマにルーティングされるキュー内のメッセージの初期数になります。送信先コンシューマは、接続で低い値を指定することで、この制限を上書きできます。 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

isLocalOnly

ブール 

false

ローカル配信のみかどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内の送信先のみに適用されます。送信先の作成後は変更できません。true の場合、送信先はほかのブローカに複製されず、ローカルコンシューマ (送信先が作成されたブローカに接続しているコンシューマ) だけにメッセージを配信するように制限されます。

localDeliveryPreferred ,

ブール 

false

ローカル配信優先かどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内のロードバランスされたキュー配信のみに適用されます。true の場合、メッセージは、ローカルブローカにコンシューマがない場合にのみリモートコンシューマに配信されます。送信先をローカルのみの配信に制限しないでください。つまり、isLocalOnlyfalse にする必要があります。

useDMQ

ブール 

true

デッドメッセージをデッドメッセージキューに送信するかどうか 

false の場合、デッドメッセージは単に破棄されます。

第 16 章 管理対象オブジェクト属性のリファレンス

この章では、管理対象オブジェクトの属性に関する参照情報を提供します。この章は、次の節から構成されています。

接続ファクトリの属性

接続ファクトリオブジェクトの属性は、以下の節で説明する次のカテゴリに分けられます。

接続の処理

表 16–1 に、接続処理に関する接続ファクトリ属性を示します。

表 16–1 接続の処理に関する接続ファクトリ属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqAddressList

文字列 

既存の Message QueueTM 3.0 アドレス、またはそれがない場合は表 16–2 の最初のエントリ

ブローカのアドレスのリスト 

リストは、コンマ区切りの 1 つ以上のブローカアドレスから構成されます。各アドレスでは、クライアントが接続できるブローカインスタンスのホスト名、ポート番号、および接続サービスを明示的または暗黙的に指定します。アドレスの構文は、接続サービスとポートの割り当て方法によって異なります。詳細については、後述の説明を参照してください。 

imqAddressListBehavior

文字列 

PRIORITY

ブローカアドレスに接続を試行する順序 

    PRIORITY: アドレスリストに指定されている順序


    RANDOM: ランダムな順序



注 –

多数のクライアントが同じ接続ファクトリを共有する場合は、すべてのクライアントが同じアドレスに接続を試行するのを避けるために、ランダムな接続順序を指定してください。


imqAddressListIterations

整数 

5

接続の確立または再確立を試行する際にアドレスリストを繰り返す回数 

-1 は、繰り返し回数が無制限であることを示します。

imqPingInterval

整数 

30

クライアントとブローカ間のテスト接続の間隔 (秒単位) 

0 または -1 を指定すると、接続の定期的なテストが無効になります。

imqReconnectEnabled

ブール 

false

失われた接続の再確立を試行するかどうか 

imqReconnectAttempts

整数 

0

アドレスリスト内の次のアドレスに移る前に、各アドレスに接続または再接続を試行する回数 

-1 は、接続の試行回数が無制限であることを示します。この場合、成功するまで、最初のアドレスに繰り返し接続が試行されます。

imqReconnectInterval

倍長整数 

3000

再接続を試行する間隔 (ミリ秒単位) 

この値は、特定のアドレスに対する連続する試行と、リスト内の連続するアドレスに対する試行の両方に適用されます。 


注 –

値が小さすぎると、ブローカが回復するのに十分な時間が与えられない可能性があります。値が大きすぎると、許容できない接続遅延が発生する可能性があります。


imqSSLIsHostTrusted

ブール 

true

ブローカが提示する証明書を信頼するかどうか 

false の場合、Message Queue クライアントランタイムは提示された証明書をすべて検証します。証明書の署名者がクライアントのトラストストアに存在しない場合、検証は失敗します。

true の場合、証明書の検証はスキップされます。これは、自己署名付きの証明書を使用するソフトウェアテストなどに便利です。

注:認証局からの署名付き証明書を使用するには、この属性を false に設定します。

imqAddressList 属性の値は、接続先のブローカのアドレスを 1 つ以上指定するコンマ区切りの文字列です。各アドレスの一般的な構文は、次のようになります。

   
scheme://address

scheme には、表 16–2 に示すアドレススキーマのいずれかを指定し、address には、ブローカのアドレス自体を指定します。アドレスを指定するための正確な構文は、表の最後の列に示すように、アドレススキーマによって異なります。

表 16–2 メッセージブローカのアドレススキーマ

スキーマ 

サービス 

構文 

説明 

mq

jms または ssljms

[hostName][:portNumber ][/serviceName]

jms または ssljms 接続サービスで、ポートを動的に割り当てます。

アドレスリストのエントリには、Message Queue ポートマッパーのホスト名とポート番号を指定します。ポートマッパー自体が、接続に使用するポートを動的に割り当てます。 

デフォルト値:

    hostName = localhost


    portNumber = 7676


    serviceName = jms


ssljms 接続サービスでは、すべての変数を明示的に指定する必要があります。

mqtcp

jms

hostName:portNumber /jms

jms 接続サービスを使用して、指定されたポートに接続します。

ポートマッパーをバイパスし、指定されたホスト名とポート番号に対して直接、TCP 接続を作成します。

mqssl

ssljms

hostName:portNumber /ssljms

ssljms 接続サービスを使用して、指定されたポートに接続します。

ポートマッパーをバイパスし、指定されたホスト名とポート番号に対して直接、安全な SSL 接続を作成します。

http

httpjms

http://hostName: portNumber/contextRoot /tunnel

複数のブローカインスタンスが同じトンネルサーブレットを使用する場合、次の構文では、ランダムに選択されたブローカインスタンスではなく、特定のブローカインスタンスに接続します。 

http://hostName: portNumber/contextRoot /tunnel?

    ServerName=hostName :instanceName


httpjms 接続サービスを使用して、指定されたポートに接続します。

指定された URL の Message Queue トンネルサーブレットに対して、HTTP 接続を作成します。HTTP トンネルサーブレットにアクセスするように、ブローカを設定する必要があります。

https

httpsjms

https://hostName: portNumber/contextRoot /tunnel

複数のブローカインスタンスが同じトンネルサーブレットを使用する場合、次の構文では、ランダムに選択されたブローカインスタンスではなく、特定のブローカインスタンスに接続します。 

https://hostName: portNumber/contextRoot /tunnel?

    ServerName=hostName :instanceName


httpsjms 接続サービスを使用して、指定されたポートに接続します。

指定された URL の Message Queue トンネルサーブレットに対して、安全な HTTPS 接続を作成します。HTTPS トンネルサーブレットにアクセスするように、ブローカを設定する必要があります。

表 16–3 メッセージブローカアドレスの例

サービス 

ブローカホスト 

ポート 

アドレス例 

未指定 

未指定 

未指定 

アドレスなし (mq://localHost:7676/jms)

未指定 

指定したホスト 

未指定 

myBkrHost (mq://myBkrHost:7676/jms)

未指定 

未指定 

指定したポートマッパーポート 

1012 (mq://localHost:1012/jms)

ssljms

ローカルホスト 

標準のポートマッパーポート 

mq://localHost:7676/ssljms

ssljms

指定したホスト 

標準のポートマッパーポート 

mq://myBkrHost:7676/ssljms

ssljms

指定したホスト 

指定したポートマッパーポート 

mq://myBkrHost:1012/ssljms

jms

ローカルホスト 

指定したサービスポート 

mqtcp://localhost:1032/jms

ssljms

指定したホスト 

指定したサービスポート 

mqssl://myBkrHost:1034/ssljms

httpjms

該当なし 

該当なし 

http://websrvr1:8085/imq/tunnel

httpsjms

該当なし 

該当なし 

https://websrvr2:8090/imq/tunnel

クライアントの識別

表 16–4 に、クライアント識別に関する接続ファクトリ属性を示します。

表 16–4 クライアントの識別に関する接続ファクトリ属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqDefaultUsername

文字列 

guest

ブローカで認証するデフォルトユーザー名 

imqDefaultPassword

文字列 

guest

ブローカで認証するデフォルトパスワード 

imqConfiguredClientID

文字列 

null

管理用に設定したクライアント識別子 

imqDisableSetClientID

ブール 

false

クライアントが setClientIDメソッドを使用してクライアント識別子を変更できないようにするかどうか

信頼性およびフロー制御

表 16–5 に、信頼性とフロー制御に関する接続ファクトリ属性を示します。

表 16–5 信頼性とフロー制御に関する接続ファクトリ属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqAckTimeout

文字列 

0

例外をスローするまでのブローカ通知の最大待ち時間 (ミリ秒単位) 

0 は、タイムアウトがない、つまり無期限に待つことを示します。


注 –

状況によっては、値が低すぎると、タイムアウトが必要以上に早くなる可能性があります。たとえば、安全な (SSL) 接続を使用するときの LDAP ユーザーリポジトリに対する最初のユーザー認証には、30 秒以上かかることがあります。


imqConnectionFlowCount

整数 

100

測定対象のバッチのペイロードメッセージ数 

クライアントにこの数のペイロードメッセージを配信したあと、配信を一時停止します。これにより、累積された制御メッセージがある場合は、それを配信できます。ペイロードメッセージの配信は、クライアントランタイムから通知があったときに再開され、ふたたびこの数に達するまで続けられます。 

0 では、メッセージ配信の測定が無効になります。この場合、ペイロードメッセージのトラフィックが多いと、Message Queue 制御メッセージがブロックされる可能性があります。

imqConnectionFlowLimitEnabled

ブール 

false

接続レベルでメッセージフローを制限するかどうか 

imqConnectionFlowLimit

整数 

1000

接続単位での、消費のために配信およびバッファリングするメッセージの最大数 

imqConnectionFlowCount で制御されるフロー測定によって保留中の消費されていないペイロードメッセージ数がこの制限を越えたときに、特定の接続のメッセージ配信を停止します。保留中のメッセージの数が制限を下回ったときにのみ、配信を再開します。これにより、クライアントが、保留中のメッセージの処理で過負荷になってメモリー不足になるのを回避できます。

imqConnectionFlowLimitEnabledfalse の場合、この属性は無視されます。

imqConsumerFlowLimit

整数 

100

コンシューマ単位での、消費のために配信およびバッファリングするメッセージの最大数 

特定のコンシューマに対して保留中の消費されていないペイロードメッセージ数がこの制限を超えたときに、そのコンシューマへのメッセージ配信を停止します。そのコンシューマに対する保留中のメッセージの数が、imqConsumerFlowThreshold で指定される割合を下回ったときにのみ、配信を再開します。これを使用して、複数のコンシューマ間のロードバランスを向上させ、同じ接続上で 1 つのコンシューマがほかのコンシューマの通信を妨げるのを回避できます。

キュー独自の consumerFlowLimit 属性 (第 15 章「物理的送信先のプロパティーのリファレンス」を参照) に低い値を設定することで、この制限を上書きできます。また、特定の接続上のすべてのコンシューマへのメッセージ配信は、imqConnectionFlowLimit で指定する全体の制限に従います。

imqConsumerFlowThreshold

整数 

50

コンシューマ単位での、クライアントランタイムでバッファリングされるメッセージ数。imqConsumerFlowLimit に対する割合で指定し、その数を下回るとメッセージ配信を再開します

キューブラウザとサーバーセッション

表 16–6 に、キュー検索とサーバーセッションに関する接続ファクトリ属性を示します。

表 16–6 キューブラウザとサーバーセッションに関する接続ファクトリ属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqQueueBrowserMaxMessagesPerRetrieve

整数 

1000

キュー送信先の内容を検索するときに一度に取得できるメッセージの最大数 


注 –

この属性は、参照されるメッセージの総数には影響せず、クライアントランタイムに配信するためにチャンクされる方法だけに影響します。つまり、サイズの大きいチャンクを少数にするか、サイズの小さいチャンクを多数にするか、です。クライアントアプリケーションは、キュー内のすべてのメッセージを常に受信します。属性の値の変更は、パフォーマンスに影響することがありますが、受信するデータの総量には影響しません。


imqQueueBrowserRetrieveTimeout

倍長整数 

60000

キュー送信先の内容を検索するときに例外をスローするまでのメッセージ取得の最大待ち時間 (ミリ秒単位) 

imqLoadMaxToServerSession

ブール 

true

サーバーセッションに対して最大数までのメッセージを読み込むかどうか 

false に設定すると、クライアントは、1 回に 1 つのメッセージのみを読み込みます。

この属性は、JMS アプリケーションサーバー機能のみに適用されます。

標準メッセージプロパティー

表 16–7 に示す接続ファクトリ属性は、『Java Message Service Specification』で定義されているいくつかの標準メッセージプロパティーを、Message Queue クライアントランタイムが設定するかどうかを制御します。

表 16–7 標準メッセージプロパティーに関する接続ファクトリ属性

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqSetJMSXUserID

ブール 

false

生成されたメッセージに、メッセージを送信するユーザーの識別情報を示す JMSXUserID プロパティーを設定するかどうか

imqSetJMSXAppID

ブール 

false

生成されたメッセージに、メッセージを送信するアプリケーションの識別情報を示す JMSXAppID プロパティーを設定するかどうか

imqSetJMSXProducerTXID

ブール 

false

生成されたメッセージに、メッセージが生成されたトランザクションのトランザクション識別子を示す JMSXProducerTXID プロパティーを設定するかどうか

imqSetJMSXConsumerTXID

ブール 

false

消費されたメッセージに、メッセージが消費されたトランザクションのトランザクション識別子を示す JMSXConsumerTXID プロパティーを設定するかどうか

imqSetJMSXRcvTimestamp

ブール 

false

消費されたメッセージに、メッセージがコンシューマに配信された時刻を示す JMSXRcvTimestamp プロパティーを設定するかどうか

メッセージヘッダーの上書き

表 16–8 に、JMS メッセージヘッダーフィールドの上書きに関する接続ファクトリ属性を示します。

表 16–8 メッセージヘッダーの上書きに関する接続ファクトリ属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqOverrideJMSDeliveryMode

ブール 

false

クライアントが設定した配信モードの上書きを許可するかどうか 

imqJMSDeliveryMode

整数 

2

配信モードの上書きの値 

1 持続性なし

2 持続的

imqOverrideJMSExpiration

ブール 

false

クライアントが設定した有効期限の上書きを許可するかどうか 

imqJMSExpiration

倍長整数 

0

有効期限の上書きの値 (ミリ秒単位) 

0 は、有効期限が無制限である、つまりメッセージが期限切れにならないことを示します。

imqOverrideJMSPriority

ブール 

false

クライアントが設定した優先度のレベルの上書きを許可するかどうか 

imqJMSPriority

整数 

4 (標準)

優先度のレベルの上書きの値 (09)

imqOverrideJMSHeadersToTemporaryDestinations

ブール 

false

上書きを一時的送信先に適用するかどうか 

送信先の属性

表 16–9 に、送信先管理対象オブジェクトに設定できる属性を示します。

表 16–9 送信先の属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqDestinationName

文字列 

Untitled_Destination_Object

物理的送信先の名前 

送信先名は、スペースを含まない英数字だけを使用でき、英字、下線 (_)、またはドル記号 ($) 文字で始める必要があります。文字列 mq で始めることはできません。

imqDestinationDescription

文字列 

なし 

送信先の説明文字列 

SOAP の端点 (endpoint) の属性

表 16–10 に、SOAP (Simple Object Access Protocol) を使用するアプリケーションの端点の URL を設定するために使用する属性を示します。詳細については、『Message Queue Developer's Guide for Java Clients』を参照してください。

表 16–10 SOAP の端点 (endpoint) の属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqSOAPEndpointList

文字列 

なし 

メッセージ送信先の SOAP の端点を表す 1 つ以上の URL のスペース区切りのリスト

それぞれの URL は、SOAP メッセージを受信および処理できるサーブレットに関連付けられている必要があります。

例:

    http://www.serv1/ http://www.serv2/


リストで複数の URL を指定すると、メッセージはそれらすべてにブロードキャストされます。

imqEndpointName

文字列 

Untitled_Endpoint_Object

SOAP の端点の名前

imqEndpointDescription

文字列 

なし 

SOAP の端点の説明文字列

例:

    My endpoints for broadcast


第 17 章 JMS リソースアダプタのプロパティーのリファレンス

この章では、Message QueueTM の JMS リソースアダプタ (JMS RA) の設定プロパティーについて説明します。この JMS リソースアダプタを使用すると、標準的な J2EE コネクタアーキテクチャー (JCA) により、Sun Java SystemTM Message Queue を任意の J2EE 1.4 アプリケーションサーバーと統合できます。リソースアダプタをプリケーションサーバーに組み込むと、そのアプリケーションサーバーに配備したアプリケーションが、Message Queue を使用して JMS メッセージを送受信できるようになります。

Message Queue の JMS リソースアダプタでは、次の 3 つの JavaBean コンポーネントを介して設定プロパティーが公開されます。

これらのエンティティーのプロパティー値を設定するには、リソースアダプタの設定用と配備用、および MDB の配備用にアプリケーションサーバーによって提供されるツールを使用します。

この章では、Message Queue の JMS リソースアダプタの設定プロパティーを一覧表示して説明します。この章は、次の節から構成されています。

ResourceAdapter JavaBean

ResourceAdapter 設定では、JMS リソースアダプタのデフォルト動作を設定します。表 17–1 で、この JavaBean を設定するためのプロパティーを一覧表示して説明します。

表 17–1 リソースアダプタのプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

addressList

文字列 

mq://localhost:7676/jms

(必須) Message Queue サービスに接続するためのメッセージサービスのアドレス

次に示す connectionURL と同じものです。いずれか一方を設定する必要があります。

connectionURL

文字列 

mq://localhost:7676/jms

 

Message Queue サービスに接続するためのメッセージサービスのアドレス 

上記の addressList と同じものです。いずれか一方を設定する必要があります。

userName

文字列 

guest

(必須) Message Queue サービスに接続するためのデフォルトユーザー名

password

文字列 

guest

(必須) Message Queue サービスに接続するためのデフォルトパスワード

addressListBehavior

文字列 

PRIORITY

Message Queue サービスに接続を試行する順序。 

    PRIORITY: アドレスリストに指定されている順序


    RANDOM: ランダムな順序



注 –

接続障害後の再接続の試行は、接続がエラーになったブローカから始まり、このプロパティーに設定された値にかかわらず、アドレスリストを順番に処理します。


addressListIterations

整数 

1

接続の確立または再確立を試行する際にアドレスリストを繰り返す回数 

reconnectEnabled

ブール 

false

失われた接続の再確立を試行するかどうか

reconnectAttempts

整数 

6

アドレスリスト内の次のアドレスに移る前に、各アドレスに再接続を試行する回数

reconnectInterval

倍長整数 

30000

再接続を試行する間隔 (ミリ秒単位)

ManagedConnectionFactory JavaBean

管理対象接続ファクトリでは、リソースアダプタがメッセージ駆動型 Bean に提供する接続の定義を行います。表 17–2 では、ManagedConnectionFactory JavaBean のプロパティーを示します。これらのプロパティーが設定された場合、ResourceAdapter JavaBean の対応するプロパティーは上書きされます。

表 17–2 管理対象接続ファクトリのプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

addressList

文字列 

ResourceAdapter JavaBean (表 17–1 を参照) から継承

Message Queue サービスに接続するためのメッセージサービスのアドレスのリスト 

userName

文字列 

guest

(任意指定) Message Queue サービスに接続するためのユーザー名

password

文字列 

guest

(任意指定) Message Queue サービスに接続するためのパスワード

clientID

文字列 

なし 

Message Queue サービスに接続するためのクライアント識別子 

addressListBehavior

文字列 

PRIORITY

Message Queue サービスに接続を試行する順序。 

    PRIORITY: アドレスリストに指定されている順序


    RANDOM: ランダムな順序



注 –

接続障害後の再接続の試行は、接続がエラーになったブローカから始まり、このプロパティーに設定された値にかかわらず、アドレスリストを順番に処理します。


addressListIterations

整数 

1

接続の確立または再確立を試行する際にアドレスリストを繰り返す回数 

reconnectEnabled

ブール 

false

失われた接続の再確立を試行するかどうか

reconnectAttempts

整数 

6

アドレスリスト内の次のアドレスに移る前に、各アドレスに再接続を試行する回数 

reconnectInterval

倍長整数 

30000

再接続を試行する間隔 (ミリ秒単位) 

ActivationSpec JavaBean

表 17–3に、ActivationSpec JavaBean の設定可能なプロパティーを示します。アプリケーションサーバーは、これらのプロパティーを使用してメッセージ終端をアクティブにし、それらとメッセージ駆動型 Bean を関連付けるようにリソースアダプタに命令します。

表 17–3 アクティブ化仕様のプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

addressList [Message Queue JMS リソースアダプタに固有のプロパティー]

文字列 

ResourceAdapter JavaBean から継承

(任意指定) Message Queue サービスに接続するためのメッセージサービスのアドレス

destination [標準的な Enterprise JavaBean (EJB) および J2EE コネクタアーキテクチャー (CA) のプロパティー]

文字列 

なし 

(必須) メッセージを消費する送信先の名前

値は、Message Queue の送信先管理対象オブジェクトの destinationName プロパティーの値にする必要があります。

destinationType

文字列 

なし 

(必須) destination プロパティーで指定した次のいずれかの送信先のタイプ。

    javax.jms.Queue: キュー送信先


    javax.jms.Topic: トピック送信先


messageSelector

文字列 

なし 

(任意指定) コンシューマに配信されるメッセージのフィルタリングに使用するメッセージセレクタ

subscriptionName

文字列 

なし 

永続サブスクリプションの名前 

subscriptionDurabilityDurable に設定されている場合は、このプロパティーを設定する必要があります。

subscriptionDurability

文字列 

NonDurable

トピック送信先のコンシューマが永続的であるかどうか。 

    Durable: 永続コンシューマ


    NonDurable: 永続的でないコンシューマ


このプロパティーは、destinationTypejavax.jms.Topic に設定した場合にのみ有効です。また、永続的でないサブスクリプションでは任意指定であり、永続サブスクリプションでは必須です。Durable に設定した場合は、clientID プロパティーと subscriptionName プロパティーも設定する必要があります。

clientId

文字列 

なし 

Message Queue サービスに接続するためのクライアント ID 

subscriptionDurabilityDurable に設定した場合は、このプロパティーを設定する必要があります。

acknowledgeMode

文字列 

Auto-acknowledge

(任意指定) 次のいずれかの通知モード。

    Auto-acknowledge: Auto-acknowledge モード


    Dups-ok-acknowledge: Dups-OK-acknowledge モード


customAcknowledgeMode

文字列 

なし 

MDB メッセージの消費に使用する通知モード

有効な値は、No_acknowledge または NULL です。

no-acknowledge モードは、処理済みでも永続的でもないトピックサブスクリプションのみに使用できます。処理済みサブスクリプションか永続サブスクリプションでこの設定を使用すると、サブスクリプションのアクティブ化はエラーになります。 

endpointExceptionRedeliveryAttempts

整数 

6

メッセージ配信中に MDB で例外がスローされたとき、メッセージを再配信する回数

sendUndeliverableMsgsToDMQ

ブール 

true

MDB で実行時例外がスローされ、再配信回数が endpointExceptionRedeliveryAttempts の値を超えたとき、デッドメッセージキューにメッセージを配置するかどうか

false に設定した場合、Message Queue ブローカは、同一 MDB も含めた有効なコンシューマにメッセージを再配信しようとします。

第 18 章 メトリックスのリファレンス

この章では、監視、調整、および診断用に、Message QueueTM メッセージブローカが提供できるメトリックス情報について説明します。この情報は、次のようなさまざまな方法で入手できます。

この章に記載されている表は、入手可能なメトリックス情報の種類とそれらを提供できる形式を一覧表示しています。コマンドユーティリティーの metrics bkr コマンドによって提供されるメトリックスの場合、表には、要求の応答に使用できるメトリックスタイプが一覧表示されています。また、メトリックスメッセージで提供されるメトリックスの場合、表には、それらが配信されるメトリックストピック送信先が一覧表示されています。この章は、次の節から構成されています。

JVM メトリックス

表 18–1 では、ブローカプロセスの JVM (Java 仮想マシン) ヒープについてブローカが報告するメトリックス情報を一覧表示します。

表 18–1 JVM メトリックス

メトリックス量 

説明 

ログファイル 

metrics bkr メトリックスタイプ

メトリックストピック 

JVM heap: total memory

現在の合計メモリー (バイト単位) 

あり 

cxn

mq.metrics.jvm

JVM heap: free memory

現在使用可能なメモリー量 (バイト単位) 

あり 

cxn

mq.metrics.jvm

JVM heap: max memory

許容可能な最大ヒープサイズ (バイト単位) 

あり 

なし 

mq.metrics.jvm

ブローカ全体のメトリックス

表 18–2 では、ブローカが報告するブローカ全体のメトリックス情報を示します。

表 18–2 ブローカ全体のメトリックス

メトリックス量 

説明 

ログファイル 

metrics bkr メトリックスタイプ

メトリックストピック 

接続

Num connections 

すべての接続サービスの現在の合計接続数 

あり 

cxn

mq.metrics.broker

Num threads 

すべての接続サービスの現在の合計スレッド数 

あり 

cxn

なし 

Min threads 

すべての接続サービスの最小合計スレッド数 

あり 

cxn

なし 

Max threads 

すべての接続サービスの最大合計スレッド数 

あり 

cxn

なし 

格納済みメッセージ

Num messages 

メモリーと持続ストアに格納されているペイロードメッセージの現在の数 

なし 

なし [代わりに query bkr コマンドを使用]

mq.metrics.broker

Total message bytes 

現在、メモリーと持続ストアに格納されているペイロードメッセージの合計サイズ (バイト単位) 

なし 

なし

mq.metrics.broker

メッセージフロー

Num messages in 

ブローカの起動後に受信したペイロードメッセージの累積数 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Num messages out 

ブローカの起動後に送信したペイロードメッセージの累積数 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Rate messages in 

ブローカで受信するペイロードメッセージの現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

Rate messages out 

ブローカから送信するペイロードメッセージの現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

Message bytes in 

ブローカの起動後に受信したペイロードメッセージの累積サイズ (バイト単位) 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Message bytes out 

ブローカの起動後に送信したペイロードメッセージの累積サイズ (バイト単位) 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Rate message bytes in 

ブローカで受信するペイロードメッセージバイト数の現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

Rate message bytes out 

ブローカから送信するペイロードメッセージバイト数の現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

Num packets in 

ブローカの起動後に受信したペイロードと制御パケットの累積数 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Num packets out 

ブローカの起動後に送信したペイロードと制御パケットの累積数 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Rate packets in 

ブローカで受信するペイロードと制御パケットの現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

Rate packets out 

ブローカから送信するペイロードと制御パケットの現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

Packet bytes in 

ブローカの起動後に受信したペイロードと制御パケットの累積サイズ (バイト単位) 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Packet bytes out 

ブローカの起動後に送信したペイロードと制御パケットの累積サイズ (バイト単位) 

あり 

ttl

mq.metrics.broker

Rate packet bytes in 

ブローカで受信するペイロードと制御パケットのバイト数の現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

Rate packet bytes out 

ブローカから送信するペイロードと制御パケットのバイト数の現在のフローレート 

あり 

rts

なし 

送信先

Num destinations 

物理的送信先の現在の数 

なし 

なし 

mq.metrics.broker

接続サービスのメトリックス

表 18–3 では、個々の接続サービスについてブローカが報告するメトリックス情報を示します。

表 18–3 接続サービスのメトリックス

メトリックス量 

説明 

ログファイル 

metrics svc メトリックスタイプ

メトリックストピック 

接続

Num connections 

現在の接続数 

なし 

cxn [query svc コマンドでも入手可能]

なし 

Num threads 

現在のスレッド数 

なし 

cxn

なし 

Min threads 

サービスに割り当てられるスレッドの最小数 

なし 

cxn

なし 

Max threads 

サービスに割り当てられるスレッドの最大数 

なし 

cxn

なし 

メッセージフロー

Num messages in 

ブローカの起動後に接続サービス経由で受信したペイロードメッセージの累積数 

なし 

ttl

なし 

Num messages out 

ブローカの起動後に接続サービス経由で送信したペイロードメッセージの累積数 

なし 

ttl

なし 

Rate messages in 

接続サービス経由でブローカが受信するペイロードメッセージの現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Rate messages out 

接続サービス経由でブローカから送信するペイロードメッセージの現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Message bytes in 

ブローカの起動後に接続サービス経由で受信したペイロードメッセージの累積サイズ (バイト単位) 

なし 

ttl

なし 

Message bytes out 

ブローカの起動後に接続サービス経由で送信したペイロードメッセージの累積サイズ (バイト単位) 

なし 

ttl

なし 

Rate message bytes in 

接続サービス経由でブローカが受信するペイロードメッセージバイト数の現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Rate message bytes out 

接続サービス経由でブローカから送信するペイロードメッセージバイト数の現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Num packets in 

ブローカの起動後に接続サービス経由で受信したペイロードと制御パケットの累積数 

なし 

ttl

なし 

Num packets out 

ブローカの起動後に接続サービス経由で送信したペイロードと制御パケットの累積数 

なし 

ttl

なし 

Rate packets in 

接続サービス経由でブローカが受信するペイロードと制御パケットの現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Rate packets out 

接続サービス経由でブローカから送信するペイロードと制御パケットの現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Packet bytes in 

ブローカの起動後に接続サービス経由で受信したペイロードと制御パケットの累積サイズ (バイト単位) 

なし 

ttl

なし 

Packet bytes out 

ブローカの起動後に接続サービス経由で送信したペイロードと制御パケットの累積サイズ (バイト単位) 

なし 

ttl

なし 

Rate packet bytes in 

接続サービス経由でブローカが受信するペイロードと制御パケットのバイト数の現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Rate packet bytes out 

接続サービス経由でブローカから送信するペイロードと制御パケットのバイト数の現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

送信先メトリックス

表 18–4 では、個々の送信先についてブローカが報告するメトリックス情報を示します。

表 18–4 送信先メトリックス

メトリックス量 

説明 

ログファイル 

metrics dst メトリックスタイプ

メトリックストピック 

メッセージコンシューマ

Num consumers 

関連付けられているメッセージコンシューマの現在の数 

キュー送信先の場合、この属性には、アクティブなコンシューマとバックアップコンシューマの両方が含まれます。トピック送信先の場合、これには、永続的でないサブスクライバ (アクティブおよび非アクティブ) と永続サブスクライバの両方が含まれます。これは、「Num active consumers」と同じです。 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Peak num consumers 

ブローカの起動後の、関連付けられているメッセージコンシューマのピーク時の数 

キュー送信先の場合、この属性には、アクティブなコンシューマとバックアップコンシューマの両方が含まれます。トピック送信先の場合、これには、永続的でないサブスクライバ (アクティブおよび非アクティブ) と永続サブスクライバの両方が含まれます。これは、「Peak num active consumers」と同じです。 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Avg num consumers 

ブローカの起動後の、関連付けられているメッセージコンシューマの数の平均 

キュー送信先の場合、この属性には、アクティブなコンシューマとバックアップコンシューマの両方が含まれます。トピック送信先の場合、これには、永続的でないサブスクライバ (アクティブおよび非アクティブ) と永続サブスクライバの両方が含まれます。これは、「Avg num active consumers」と同じです。 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Num active consumers 

関連付けられているアクティブなメッセージコンシューマの現在の数 

トピック送信先の場合、この属性には、永続的でないサブスクライバ (アクティブおよび非アクティブ) と永続サブスクライバの両方が含まれます。これは、「Num consumers」と同じです。 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Peak num active consumers 

ブローカの起動後の、関連付けられているアクティブなメッセージコンシューマのピーク時の数 

トピック送信先の場合、この属性には、永続的でないサブスクライバ (アクティブおよび非アクティブ) と永続サブスクライバの両方が含まれます。これは、「Peak num consumers」と同じです。 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Avg num active consumers 

ブローカの起動後の、関連付けられているアクティブなメッセージコンシューマの数の平均 

トピック送信先の場合、この属性には、永続的でないサブスクライバ (アクティブおよび非アクティブ) と永続サブスクライバの両方が含まれます。これは、「Avg num consumers」と同じです。 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Num backup consumers [キュー送信先のみ]

関連付けられているバックアップメッセージコンシューマの現在の数 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Peak num backup consumers

ブローカの起動後の、関連付けられているバックアップメッセージコンシューマのピーク時の数 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Avg num backup consumers

ブローカの起動後の、関連付けられているバックアップメッセージコンシューマの数の平均 

なし 

con

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

格納済みメッセージ

Num messages 

メモリーと持続ストアに格納されているメッセージの現在の数 

なし 

conttlrts [query dst コマンドでも入手可能]

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Peak num messages 

ブローカの起動後に、メモリーと持続ストアに格納されたメッセージのピーク時の数 

なし 

conttlrts

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Avg num messages 

ブローカの起動後に、メモリーと持続ストアに格納されたメッセージの数の平均 

なし 

conttlrts

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Total message bytes 

メモリーと持続ストアに格納されているメッセージの現在の合計サイズ (バイト単位) 

なし 

ttlrts

mq.metrics.destination.queue.queueName mq.metrics.destination.topic.topicName

Peak total message bytes 

ブローカの起動後に、メモリーと持続ストアに格納されたメッセージの合計サイズ (バイト単位) のピーク 

なし 

ttlrts

mq.metrics.destination.queue.queueName mq.metrics.destination.topic.topicName

Avg total message bytes 

ブローカの起動後に、メモリーと持続ストアに格納されたメッセージの合計サイズ (バイト単位) の平均 

なし 

ttlrts

mq.metrics.destination.queue.queueName mq.metrics.destination.topic.topicName

メッセージフロー

Num messages in 

ブローカの起動後に受信したメッセージの累積数 

なし 

ttl

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Num messages out 

ブローカの起動後に送信したメッセージの累積数 

なし 

ttl

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Msg bytes in 

ブローカの起動後に受信したメッセージの累積サイズ (バイト単位) 

なし 

ttl

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Msg bytes out 

ブローカの起動後に送信したメッセージの累積サイズ (バイト単位) 

なし 

ttl

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Peak message bytes 

ブローカの起動後に受信した最大の単一メッセージのサイズ (バイト単位) 

なし 

ttlrts

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Rate num messages in 

受信したメッセージの現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Rate num messages out 

送信したメッセージの現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Rate msg bytes in 

受信したメッセージバイト数の現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

Rate msg bytes out 

送信したメッセージバイト数の現在のフローレート 

なし 

rts

なし 

ディスク利用率

Disk reserved [ファイルベースの持続のみ]

送信先用に予約されているディスク容量 (バイト単位) 

なし 

dsk

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Disk used

送信先によって現在使用されているディスク容量 (バイト単位) 

なし 

dsk

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName

Disk utilization ratio

送信先用に予約されているディスク容量に対する、使用されているディスク容量の割合 

なし 

dsk

mq.metrics.destination.queue. queueNamemq.metrics.destination.topic. topicName