dbname オペランドには データベース名を指定します。この名前は一意でなければなりません。データベース名が一意であることを確認するために、hadbm list コマンドを使用して既存のデータベース名を一覧表示します。複数のデータベースを作成する必要がなければ、デフォルトのデータベース名を使用してください。たとえば、同じセットの HADB マシン上に独立データベースで複数のクラスタを作成するには、クラスタごとに別個のデータベース名を使用します。
hadbm create コマンドは、エラーメッセージをログファイルではなくコンソールに書き込みます。
表 3–7 には、hadbm create コマンドの特殊オプションが説明されています。追加のコマンドオプションの説明は、「汎用オプション」を参照してください。
表 3–7 hadbm create オプション
オプション (省略形) |
説明 |
デフォルト |
---|---|---|
-a |
各ノード上のデータデバイスの数。1〜8 を含みます。データデバイスには 0 から始まる番号が付けられます。 |
1 |
-d |
デバイスへのパス。デバイスには次の 4 つがあります。
|
Solaris および Linux: /var/opt/SUNWhadb Windows: C:\Sun\AppServer\SUNWhadb\vers。ここで、vers は HADB バージョン番号です。 デフォルトは、管理エージェント設定ファイル内の ma.server.dbdevicepath によって指定されます。詳細については、「設定ファイル」を参照してください。 |
-z |
各ノードのデバイスサイズ。詳細については、「デバイスサイズの指定」を参照してください。 「既存ノードへの記憶スペースの追加」の説明に従って、デバイスサイズを増やします。 |
1024M バイト 最大サイズは、オペレーティングシステムのファイルサイズまたは 256G バイトの小さい方となります。最小サイズは次のとおりです。 (4 x LogbufferSize + 16M バイト) / n ここで、n は --datadevices オプションで指定されたデータデバイスの番号です。 |
-t |
履歴ファイルへのパス。このパスはすでに存在していて、書き込み可能であることが必要です。 履歴ファイルの詳細については、「履歴ファイルの消去と保存」を参照してください。 |
デフォルトは、管理エージェント設定ファイル内の ma.server.dbhistorypath によって指定されます。詳細については、「設定ファイル」を参照してください。 Solaris および Linux:/var/opt/SUNWhadb Windows: REPLACEDIR (実行時に実際の URL に置換される) |
-H |
データベース内のノードのホスト名または IP アドレス (IPv4 のみ) のコンマ区切りリスト。DNS 検索への依存を避けるため、IP アドレスを使用してください。ホスト名は必ず絶対名にします。localhost や 127.0.0.1 をホスト名として使用することはできません。Host names 詳細については、「ホストの指定」を参照してください。 |
なし |
--package=name -k |
HADB パッケージの名前 (バージョン)。パッケージが見つからない場合は、デフォルトパッケージが登録されます。 このオプションは推奨されていません。hadbm registerpackage コマンドを使用して、パッケージをドメインに登録してください。 |
なし |
--packagepath=path-L |
HADB ソフトウェアパッケージへのパス。パッケージがドメインに登録されていない場合にのみ使用します。 このオプションは推奨されていません。hadbm registerpackage コマンドを使用して、パッケージをドメインに登録してください。 |
なし |
-b |
ノード 0 に使用するポートベース番号。 後続のノードには、この番号から 20 刻みでポートベース番号が自動的に割り当てられます。各ノードはそれ自身のポートベース番号とそれに続く 5 つの連続する番号のポートを使用します。 同じマシン上で複数のデータベースを実行するには、明示的にポート番号を割り当てるように計画します。 |
15200 |
-s |
スペアノードの数。この数は、偶数かつ --hosts オプションに指定したノード数より少ない数でなければいけません。 |
0 |
-S |
name =value 書式のデータベース設定属性のコンマ区切りリスト。データベース設定属性の説明は、「履歴ファイルの消去と保存」を参照してください。 |
なし |
次に示すのは、データベースを作成するコマンドの例です。
hadbm create --spares 2 --devicesize 1024 --hosts n0,n1,n2,n3,n4,n5