Monitoring Console は Web アプリケーションであり、Monitoring Console をインストールしたホストに接続できる任意のブラウザから利用できます。Monitoring Console へのアクセスは、同じホストに自動的にインストールされる Web コンソール経由で行います。次の手順では、Monitoring Console にアクセスして監視対象コンポーネントを参照する方法について説明します。
まず、Web コンソール用の Web サーバーを再起動する必要があります。Monitoring Console をインストールしたホスト上またはゾーン内で、次のコマンドを実行します。
/usr/sbin/smcwebserver restart |
Web コンソールの起動を待ちます。次のコマンドを使用して、Web コンソールの準備ができたかどうかを確認します。
/usr/sbin/smcwebserver status |
次のメッセージが表示されるまで、このコマンドを何回か実行しなければならない場合があります。
Sun Java(TM) Web Console is running. |
Monitoring Console ホストに接続できる任意のブラウザから、次の URL を指定して Web コンソールを開きます。Solaris ゾーン内に Monitoring Console をインストールした場合、MC-host はそのホストに付与した論理ホスト名です。
https://MC-host.domain:6789 |
ブラウザの設定によっては、証明書が信頼できないというメッセージが表示される場合があります。Web コンソールにアクセスするには、証明書を信頼する必要があります。
ログイン画面で、root ユーザーとして、Monitoring Console ホスト上の root パスワードを使用して Web コンソールにログインします。
ログインすると、Web コンソールが提供するすべてのサービスが一覧表示されます。
Monitoring Console のメインウィンドウを開くには、次の画面例に示すように、「その他」というヘッダーの下の「Sun Java System Monitoring Console」をクリックします。
Monitoring Console を最初に起動するとき、監視対象コンポーネントのホストの場所を指定する必要があります。Java ES 配備内の各ノードエージェントの場所を指定すると、各ノードエージェント内のすべてのコンポーネントが自動的にコンソールに表示されます。また、新しいホストに Java ES コンポーネントをインストールすることによってあとから配備にコンポーネントを追加した場合、この手順を繰り返す必要があります。
ノードエージェントを追加すると、Monitoring Console はそのエージェントが明示的に削除されるまで、ユーザーがコンソールにアクセスするたびにそのエージェントに再接続します。以前に追加したノードエージェントが応答していない場合は、「ノードエージェントを再起動するには」の手順に従います。
Monitoring Console をインストールする論理ホストと、ノードエージェントおよび監視対象の Java ES コンポーネントが含まれているホストの間で日付と時刻を同期します。同期を自動または手動のどちらで行うかに関係なく、各ホスト上の時刻のずれは約 10 分以内である必要があります。
必要であれば、Monitoring Console の左側に表示された階層のルートにある「配備」リンクをクリックすることにより、配備レベルの表示に切り替えます。ここで、右区画内の「ホスト」タブを選択して「追加」をクリックします。
表示された「ホストの追加」ダイアログで、次の画面例で示されているように必要な情報を入力します。
「ホスト名」: 監視対象コンポーネントを設定したノードエージェントの完全指定ホスト名を入力します。
「ポート」: 11164。ただし、ノードエージェントが存在するホスト上で、ほかのポートを使用するように Monitoring Framework を設定した場合を除きます。
「遠隔ホストの root パスワード」: ノードエージェントが存在するシステムの root ユーザーのパスワードを入力します。
「接続のテスト」をクリックします。
接続情報が正しく、ホストエージェントが設定済みで実行中であれば、接続に成功したというメッセージがダイアログに表示されます。
「了解」をクリックして「ホストの追加」ダイアログを閉じます。新しい名前がホストの一覧に表示されます。また、そのホストのノードエージェント内のすべての監視対象コンポーネントが左側の列に表示されます。
Java ES 配備内の、監視対象コンポーネントがインストールされているすべてのホストに対してこの手順を繰り返します。
これで、左側の列に一覧表示されたコンポーネントを参照して、各コンポーネントの運用ステータス、コンポーネントが公開する監視対象属性、コンポーネントが生成したアラームなどを確認できるようになります。