Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)

Monitoring Console の起動

Monitoring Console は Web アプリケーションであり、Monitoring Console をインストールしたホストに接続できる任意のブラウザから利用できます。Monitoring Console へのアクセスは、同じホストに自動的にインストールされる Web コンソール経由で行います。次の手順では、Monitoring Console にアクセスして監視対象コンポーネントを参照する方法について説明します。

ProcedureMonitoring Console を起動するには

  1. まず、Web コンソール用の Web サーバーを再起動する必要があります。Monitoring Console をインストールしたホスト上またはゾーン内で、次のコマンドを実行します。


    /usr/sbin/smcwebserver restart
  2. Web コンソールの起動を待ちます。次のコマンドを使用して、Web コンソールの準備ができたかどうかを確認します。


    /usr/sbin/smcwebserver status

    次のメッセージが表示されるまで、このコマンドを何回か実行しなければならない場合があります。


    Sun Java(TM) Web Console is running.
  3. Monitoring Console ホストに接続できる任意のブラウザから、次の URL を指定して Web コンソールを開きます。Solaris ゾーン内に Monitoring Console をインストールした場合、MC-host はそのホストに付与した論理ホスト名です。


    https://MC-host.domain:6789
  4. ブラウザの設定によっては、証明書が信頼できないというメッセージが表示される場合があります。Web コンソールにアクセスするには、証明書を信頼する必要があります。

  5. ログイン画面で、root ユーザーとして、Monitoring Console ホスト上の root パスワードを使用して Web コンソールにログインします。

    ログインすると、Web コンソールが提供するすべてのサービスが一覧表示されます。

  6. Monitoring Console のメインウィンドウを開くには、次の画面例に示すように、「その他」というヘッダーの下の「Sun Java System Monitoring Console」をクリックします。

    ログイン後の Java Web コンソールのメインウィンドウ。利用可能なサービスの一覧が表示されます。

Procedureノードエージェントに接続するには

Monitoring Console を最初に起動するとき、監視対象コンポーネントのホストの場所を指定する必要があります。Java ES 配備内の各ノードエージェントの場所を指定すると、各ノードエージェント内のすべてのコンポーネントが自動的にコンソールに表示されます。また、新しいホストに Java ES コンポーネントをインストールすることによってあとから配備にコンポーネントを追加した場合、この手順を繰り返す必要があります。

ノードエージェントを追加すると、Monitoring Console はそのエージェントが明示的に削除されるまで、ユーザーがコンソールにアクセスするたびにそのエージェントに再接続します。以前に追加したノードエージェントが応答していない場合は、「ノードエージェントを再起動するには」の手順に従います。

  1. Monitoring Console をインストールする論理ホストと、ノードエージェントおよび監視対象の Java ES コンポーネントが含まれているホストの間で日付と時刻を同期します。同期を自動または手動のどちらで行うかに関係なく、各ホスト上の時刻のずれは約 10 分以内である必要があります。

  2. 必要であれば、Monitoring Console の左側に表示された階層のルートにある「配備」リンクをクリックすることにより、配備レベルの表示に切り替えます。ここで、右区画内の「ホスト」タブを選択して「追加」をクリックします。

  3. 表示された「ホストの追加」ダイアログで、次の画面例で示されているように必要な情報を入力します。

    インタフェースの左区画に、監視対象の配備にホストを追加するためのダイアログが表示されます。
    • 「ホスト名」: 監視対象コンポーネントを設定したノードエージェントの完全指定ホスト名を入力します。

    • 「ポート」: 11164。ただし、ノードエージェントが存在するホスト上で、ほかのポートを使用するように Monitoring Framework を設定した場合を除きます。

    • 「遠隔ホストの root パスワード」: ノードエージェントが存在するシステムの root ユーザーのパスワードを入力します。

  4. 「接続のテスト」をクリックします。

    接続情報が正しく、ホストエージェントが設定済みで実行中であれば、接続に成功したというメッセージがダイアログに表示されます。

  5. 「了解」をクリックして「ホストの追加」ダイアログを閉じます。新しい名前がホストの一覧に表示されます。また、そのホストのノードエージェント内のすべての監視対象コンポーネントが左側の列に表示されます。

  6. Java ES 配備内の、監視対象コンポーネントがインストールされているすべてのホストに対してこの手順を繰り返します。

次の手順

これで、左側の列に一覧表示されたコンポーネントを参照して、各コンポーネントの運用ステータス、コンポーネントが公開する監視対象属性、コンポーネントが生成したアラームなどを確認できるようになります。