この節では、Monitoring Console の操作方法について説明します。
Java ES の監視機構は、本番システムのパフォーマンスに影響を及ぼさないよう、軽量に動作するように設計されています。ただし、状況によっては、監視値の収集を停止し、インストゥルメンテーションがパフォーマンスにほとんど影響を及ぼさないようにすることが望ましい場合があります。次の手順で説明するように、Monitoring Console には、ホスト単位でこの対処を行うための手段が用意されています。
必要であれば、Monitoring Console の左画面の階層のルートにある「配備」リンクをクリックすることにより、配備レベルの表示に切り替えます。次に、右区画で「ホスト」タブをクリックします。
「ホスト」タブのテーブルには、Monitoring Console によって監視される Java ES コンポーネントを含むすべてのホストが一覧表示されます。
テーブルの左側の列にあるチェックボックスを使用して、監視を停止するすべてのホストを選択します。「ホスト」テーブルの上部にある「無効化」をクリックします。
ホストの監視を無効にすると、階層内でそのホストの下にあるすべての監視オブジェクトが無効化されます。無効化された状態の監視対象オブジェクトは、更新はされなくなりますが、無効化する直前の値がまだ含まれている場合があります。無効化されたオブジェクトに依存する監視ルールは停止されます。無効化されたホストを有効にするには、「ホスト」テーブルの上部にある「有効化」ボタンを使用し、同様の手順で設定します。
監視ジョブとも呼ばれる監視ルールは、監視対象の値の条件をセットにしたものであり、アラームを生成する目的でユーザーが定義します。Monitoring Console の監視ルールウィザードを使用すると、監視する条件を簡単に定義できます。
必要であれば、Monitoring Console の左画面の階層のルートにある「配備」リンクをクリックすることにより、配備レベルの表示に切り替えます。ここで、次の画面例に示すように、右区画にある「監視ルール」タブを選択してから、監視ルールのテーブル内で「新規」をクリックします。
新しい監視ルールに名前を付け、監視するサーバーのタイプを選択します。
監視するコンポーネント製品のインスタンスを選択します。同じ製品の 2 つのインスタンスが別々のホストにインストールされている場合、このテーブル内の一部のインスタンス間で名前が重複する場合があります。そのような場合、左区画の階層内でそれらのインスタンスは同じ順序で表示される可能性がありますが、それらを確実に区別する方法はありません。ルールを確実に定義するために、両方のインスタンスに対して同じ監視ルールを作成しなければならない場合があります。
監視する属性を含むオブジェクトを選択します。
ここで最終的に、監視する属性と、アラームを生成する値を指定できます。
ルールの開始日と終了日を入力します。ルールがアクティブかそうでないかを決定するスケジュールとは違い、開始日と終了日は、ルールが存在すると定義される期間の始まりと終わりを決定します。開始時期が過去の場合、そのルールに関連付けられた監視はただちに開始します。これは、すべてのデフォルト値に該当します。
コントロールを使用して、ルールがアクティブになり監視を実行する 1 つの以上の期間を必要に応じて作成します。曜日を選択して週次のスケジュールを作成することもできます。
ルールウィザードのこの最終ステップでは、入力した内容を確認し、「完了」をクリックして新しいルールを作成します。
ルールウィザードが完了すると、再び「監視ルール」タブが表示され、新しいルールがルールのテーブルに表示されます。