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Sun™ Identity Manager 8.0 インストール 

第 5 章
WebSphere 用の Identity Manager のインストール手順

次の情報と手順を使用して、IBM WebSphere アプリケーションサーバー用に Identity Manager をインストールします。この章では、次の内容について説明します。


開始する前に

インストール中に、次の情報が必要になります。


インストール手順

この章および後続の章で説明されている、次のインストールおよび設定の手順に従います。

ここでの手順では、アプリケーションサーバーとサーブレットエンジンが WebSphere でセットアップ済みであることを前提にしています。WebSphere のインストールおよび使用の詳細については、アプリケーションサーバーソフトウェアのプロバイダが提供している Web ページまたは参照情報を参照してください。

手順 1: Application Server を準備する

次の手順を使用して、Identity Manager 用のアプリケーションサーバーを準備します。

  1. インストールメディアのベースディレクトリにある idm.war ファイルを idm_staging フォルダにコピーします。
  2. idm_staging フォルダの idm.war ファイルを解凍します。
  3. jar -xvf idm.war

  4. 環境変数 JAVA_HOME および WSHOME を設定します。
  5. set JAVA_HOME=c:¥Program Files¥WebSphere¥AppServer¥java
    set WSHOME=Path To IDMStaging Directory


    WSHOME 環境変数の値に次の文字が含まれないようにしてください。

    • 二重引用符 (" ")
    • パスの末尾にスラッシュまたはバックスラッシュ (/ または ¥)

    アプリケーションの配備ディレクトリへのパスにスペースが含まれている場合でも、二重引用符を使用しないでください。


  6. インデックスデータベースの使用を計画している場合は、idm¥WEB-INF¥lib ディレクトリへの 1 つ以上のファイルのコピーが必要になることがあります。処理を続行する前に実行する必要がある手順を判断するには、「インデックスデータベースのリファレンス情報」を参照してください。完了したなら、setup を起動してインストールを続行します。

  7. 注意

    インデックスデータベースファイルをコピーする前に setup を起動すると、設定が正常に続行しなくなります。ファイルをコピーしてから、lh setup コマンドを使用してインストールプロセスの設定部分をやり直してください。


手順 2: Identity Manager ソフトウェアをインストールする

次の手順を使用して、アプリケーションサーバー上に Identity Manager をインストールします。

  1. 次の 2 つの方法のいずれかを使用して、Identity Manager ソフトウェアをインストールできます。
    • インストーラをグラフィカルユーザーインタフェースで使用する方法

      install.bat (Windows の場合) または install (UNIX の場合) コマンドを実行して、インストールプロセスを起動します。

      インストールメディアから独自の場所にファイルをコピーする場合は、idm.war ファイルと install.class ファイルが同じディレクトリ内にある必要があります。

      インストーラの「Welcome」パネルが表示されます。

    • インストーラを非グラフィカルユーザーインタフェースで使用する方法 (UNIX の場合のみ)

      Identity Manager ソフトウェアをインストールするディレクトリに移動します。次のコマンドを入力して、nodisplay モードでインストーラを起動します。

      install -nodisplay

      インストーラの「Welcome」テキストが表示されます。次に、インストーラはインストール情報を収集するための一連の質問を、グラフィカルユーザーインタフェースの場合と同じ順序で示します。


      ディスプレイ環境がない場合は、インストーラはデフォルトで nodisplay オプションを使用します。DISPLAY 環境変数は有効な X サーバーに設定する必要があります。これを設定しないと、インストールが失敗することがあります。


  2. Next」をクリックして、「Install or Upgrade?」パネルを表示します。
  3. 「New Installation」オプションを選択した状態で、「Next」をクリックします。
  4. インストーラの「Select Installation Directory」パネルが表示されます。

  5. 表示されたディレクトリの場所を、Identity Manager をインストールする場所に置き換えます。この場所は、ステージングの場所にすることも、特定のフォルダにすることもできます。場所を入力するか、または「Browse」をクリックして場所を選択し、「Next」をクリックします。
  6. Install Now」をクリックしてインストールを開始します。
  7. ファイルがインストールされると、インストーラの「Launch Setup」パネルが表示されます。

  8. 提供されるリストからインデックスデータベースを選択します。選択した内容に応じて、設定プログラムは追加の設定情報の入力を要求します。

  9. 注意

    インデックスデータベースの使用を計画している場合は、処理を続行する前に、idm/WEB-INF/lib ディレクトリへの 1 つ以上のファイルのコピーが必要になることがあります。たとえば、JDBC ドライバを含む JAR ファイル (DriverManager 接続用) または JNDI InitialContextFactory を含む JAR ファイル (データソース接続用) を置くことが必要な場合があります。処理を続行する前に実行する必要がある手順を判断するには、「インデックスデータベースのリファレンス情報」を参照してください。Data Source をリポジトリの場所として使用することを計画している場合は、「Identity Manager のデータソースの設定」で説明されている特別な手順を参照してください。

    終了したら、「Launch Setup」をクリックしてセットアップウィザードを起動し、セットアップ手順を続行します。

    インデックスデータベースのファイルをコピーする前に「Launch Setup」をクリックすると、セットアップが正しく続行されません。そのような場合には、インストールプログラムを終了してから、lh setup コマンドを使用してインストールプロセスの設定部分をやり直します。


  10. 「Setup Wizard」パネルの「Next」をクリックします。
  11. 製品の「Locate the Repository」パネルが表示されます。

  12. 表示されるオプションのリストからインデックスデータベースを選択します。
  13. 選択した内容に応じて、設定プログラムは追加の設定情報の入力を要求します。


    選択項目および設定の手順については、「インデックスデータベースのリファレンス情報」を参照してください。


  14. Next」をクリックします。
  15. 「Continue Identity Manager Demo Setup?」パネルが表示されます。
  16. これがデモ以外のインストールである場合は、「No, I will configure Identity Manager myself」をクリックします。手順 20 に進んでください。
  17. デモ設定をする場合は、「Yes, I would like to continue setting up a demonstration environment」をクリックします。
  18. これにより、ユーザーの設定や、環境およびサーバー情報の入力をすばやく行うことができます。

  19. 次の個人情報を入力します。
    • 電子メールアドレス

    • この個人情報を使用して、Configurator 特権を持つ承認者ユーザーが作成されます。


  20. 次の承認者情報を入力します。
    • 承認者名
    • 承認者パスワード
  21. Next」をクリックします。
  22. Server Type」をリストから選択します。
  23. 使用している環境に管理するサーバーがない場合は、「None」を選択します。管理するサーバーが存在する場合は、適切なサーバーのタイプを選択します。必要に応じて、追加のサーバー情報を入力するよう求められます。

  24. 電子メールの SMTP サーバーがある場合は、「SMTP Host」をクリックして、サーバーアドレスを入力します。必要に応じて、「Test Server」をクリックして、SMTP サーバーとの通信を確認します。
  25. 電子メール通知をファイルに書き込む場合は、「Notification File」をクリックします。別の通知ファイルを選択するには「Browse」をクリックします。
  26. Next」をクリックします。
  27. インストーラの「Save Configuration」パネルが表示されます。
  28. Execute」をクリックして、リストされているすべての機能を実行します。必要に応じて、「Hide Details」をクリックします。
  29. 操作が完了したら、セットアップパネルの「Done」をクリックします。
  30. アプリケーションサーバーが UNIX マシンにインストールされている場合は、ディレクトリを $WSHOME/bin ディレクトリに変更し、次のコマンドを実行して、このディレクトリのスクリプトを実行できるようにします。
  31. chmod -R +x *

手順 3: Application Server を設定する

次の手順を使用して、WebSphere を設定します。


次の手順では、Integrated Solutions Console, Version 6.1 を使用します。設定手順は、Integrated Solutions Console の他のバージョンと異なる場合があります。


  1. 次のファイルがあればそれを削除します。
    • WEB-INF/lib/log.jar
    • WEB-INF/lib/j2ee.jar
    • WEB-INF/lib/ldap.jar
  2. WSHOME から .war ファイルを作成します。
  3. jar -cvf idm.war *

  4. アプリケーションサーバーを起動します。この操作は WebSphere のスクリプトを使用して行う必要があります。たとえば、WebSphere バイナリファイルが c:¥Program Files¥WebSphere¥AppServer¥bin にインストールされており、アプリケーションサーバーに server1 という名前が付けられている場合は、次のようになります。
  5. cd c:Program Files¥WebSphere¥AppServer¥bin

    startServer.bat server1

  6. WebSphere Integrated Solutions Console を起動してから、次の選択をします。
    「アプリケーション」->「新規アプリケーションのインストール」アプリケーション・インストールの準備」パネルが表示されます。
    1. ローカルまたはリモートファイルシステムフィールドに idm.war ファイルのフルパスを追加します。
    2. Identity Manager インストール環境のコンテキストルートのパス (/idm など) を追加します。
    3. すべてのインストールオプションとパラメータを表示するオプションを選択します。「次へ」をクリックします。新しいパネルが表示されます。
  7. デフォルトバインディングの生成」オプションを選択します。「オーバーライド」と「仮想ホスト」に関してはデフォルトの選択を使用します。「次へ」をクリックします。
  8. アプリケーション・セキュリティ警告」の見出しの下に表示されている was.policy ファイルを受け入れます。このファイルの最後までスクロールし、「継続」ボタンをクリックします。
  9. 必要に応じて、「ステップ 1: インストールオプションの選択」ページで設定を行います。
    • アプリケーションを WebSphere のデフォルトの場所ではない別の場所にインストールすることを希望する場合は、「アプリケーションをインストールするディレクトリ」フィールドにアプリケーションをインストールするパスを入力します。たとえば、次のようにします。

      c:¥Program Files¥WebSphere¥AppServer¥installedApps¥Hostname

    • 分散アプリケーション」オプションと「バイナリー構成の使用」オプションが選択されていることを確認してください。
    • リソース用の MBean の作成」オプションと「デプロイ Enterprise Beans」オプションが選択されていないことを確認してください。
    • アプリケーション名」フィールドにアプリケーションの名前を入力します (デフォルトは idm)。
    • 必要に応じて、「クラスの再ロードを使用可能にする」オプションを選択します。
    • このダイアログを設定した後、「次へ」をクリックします。

  10. ステップ 2: モジュールをサーバーにマップ」パネルに Identity Manager の現在のリリースが表示されるので、適切なサーバーにマップされていることを確認します。「ステップ 6: Web モジュールの仮想ホストをマップ」をクリックします。
  11. ステップ 6: Web モジュールの仮想ホストをマップ」パネルに Identity Manager の現在のリリースが表示されるので、適切な仮想ホストにマップされていることを確認して、「ステップ 8: 要約」をクリックします。
  12. インストールオプションの要約の一覧を見直してから、「終了」をクリックします。
  13. Identity Manager がインストールされたあと、「マスター構成に保管」をクリックして、設定を保存します。
  14. 保管」をクリックして、パネルのページがクリアされるのを待ちます。
  15. Identity Manager アプリケーションを停止します。
  16. WAS_ROOT/profiles//ProfileName//
    installedApps//
    nodename///EnterpriseAppName///idm.war/WEB-INF/
    ibm-web-ext.xmi
    ファイルに、次の行を追加します。
  17. <jspAttributes xmi:id="JSPAttribute_1" name="jdkSourceLevel" value="15"/>

    この行により、アプリケーションサーバーが Java 5 の JSP ファイルをコンパイルします。

  18. Identity Manager を再起動します。

手順 4: Sun Identity Manager Gateway をインストールする

Windows Active Directory、Novell NetWare、Domino、Remedy、または RSA ACE/Server のリソースを設定する場合は、Sun Identity Manager Gateway をインストールするようにしてください。「Sun Identity Manager Gateway のインストール手順」の手順に従います。



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