ここではワークスペースのプロパティウィンドウのカテゴリの概要を説明します。各カテゴリの詳細についても説明します。ディスプレイによってはワークスペースのプロパティウィンドウのカテゴリで選択できる項目が異なります。
「カラー (Color)」では、ウィンドウ、データ領域、ワークスペースのフォアグラウンドとバックグラウンドの色を変更できます。
「フォント (Font)」では、ウィンドウのタイトル、メニュー、ボタン、および他のシステム要素に表示される文字のスタイルと大きさを選ぶことができます。
「キーボード (Keyboard)」では、キーのクリック音のオンとオフ、キーを押し続けたときの文字の繰り返し、またマウス操作と同等なキー操作などを切り替えることができます。
「マウス (Mouse)」では、ポインタのスピード、移動、位置付け、また多重クリックの間隔、右利きまたは左利きユーザ用のボタンの順序などに関する制御を行うことができます。
「メニュー (Menu)」では、マウスが右方向にドラッグされる距離によってどれくらい速くサブメニューを表示するかを指定できます。メニューによってはその特性がマウスの動作で決まるものがあります。「メニュー」ボタンの上でセレクトボタンをクリックしたときメニューを表示するかどうか、あるいはメニューを表示せずにデフォルトのコマンドを実行するかどうかについても選択できます。
「プログラムのメニュー (Program Menu)」では、「プログラム (Program)」メニュー (「ワークスペース」メニューから「プログラム」を選択すると表示される) 上の項目を再配置することができます。項目を追加したり削除したりもできます。
「その他 (Miscellaneous)」では、次の設定が可能です。
「スクリーン・セーバ (Screen saver)」では、コンピュータが使われていないとき画面を保護することができます。オンとオフの切り替えや、タイムアウトの設定ができます。
「警告音 (Beeping)」は警告音を設定します。オンオフを切り替えたり、通知のみに警告が出るように設定できます。
「入力領域の指定 (Set Active window selection)」では、ポインタをウィンドウに移動して有効にするか、またはウィンドウの中でクリックして有効にするかを設定できます。
「アイコン」と「スクロールバー」では、アイコンとスクロールバーを置く位置を指定できます。
「ロケール (Locale)」では、ユーザが使う言語や表記方法に関して適切な設定を選択できます。
これらの項目はすべてワークスペースのプロパティウィンドウから設定できます。
ワークスペースのプロパティウィンドウをオープンするには、「ワークスペース」->「プロパティ」を選択します。
表示装置のハードウェア機能によって、ワークスペースのプロパティウィンドウで利用できるカテゴリが異なります。「カテゴリ」メニューからカテゴリを変更することができます。
「カテゴリ」メニューを表示するには、ポインタを「カテゴリ」メニューボタンの上に移動してメニューボタンを押します。
次の図 17-2 はカテゴリのメニューを示しています。
設定を変更すると、垂直の改訂傍線が変更した設定値の左側に表示され、最後に行なった変更が実行された後の変更を示します。これにより視覚的に変更した項目を把握できます。
ワークスペースのプロパティウィンドウは次の 3 つのボタンを持っています。
「標準設定にリセット (Reset to Standard)」は、システムのデフォルト設定、つまりシステム管理者が決めた設定を表示します (実際に有効にはしません)。変更バーが標準の設定を変更した箇所に表示されます。
「リセット (Reset)」は、すべての変更を無視し、以前の設定に戻します。
「適用 (Apply)」は変更を有効にします。ほとんどの変更はすぐ実行されますが、一部の変更は新しいアプリケーションをオープンするか、OpenWindows を再起動するまで有効になりません。
複数のカテゴリの設定を変更する場合、カテゴリごとに「適用 (Apply)」を選択してください。以前のバージョンと違って、今回のバージョンでは OpenWindows は各カテゴリに対する変更を別々に取り扱います。