この節では、Solaris 7 Software CD に含まれている 『Solaris 7 オンラインリリース情報』の runtime_bugs ファイルを作成後に明らかになった、日本語環境における実行時の注意事項とバグ情報について説明します。
ja_JP.UTF-8 ロケールでメールプログラムを使用する場合、オプションダイアログを開こうとすると、メールプログラムがコアダンプすることがあります。
dtmail から通常の形式 (Internet MIME 形式) で送られたメールに日本語文字列を含むアタッチメントが含まれる場合、そのアタッチメントをメールツール上で表示させることができません。
回避方法 : 次のいずれかの手順にしたがってください。
送信者に Sun Mail Tool 形式で再度メールを送信してもらってください。
アタッチメントをファイルに保存し、jistoeuc(1) または iconv(1) コマンドを使用してコード変換を行なってください。
jistoeuc(1) コマンドを使用する場合:
% /usr/bin/jistoeuc <保存したファイル名> |
iconv(1) コマンドを使用する場合:
% /usr/bin/iconv -f ISO-2022-JP -t eucJP <保存したファイル名> |
日本語 OpenWindows 上で「ワークスペース」メニューから AnswerBook2 を選択しても、ブラウザが起動しません。
回避方法 : 次のいずれかの手順にしたがってください。
コマンド行から直接 AnswerBook 2 を起動してください。
% /usr/dt/bin/answerbook2 |
次の手順でリンクを作成してください。
/usr/dt/bin ディレクトリに移動します。
スーパーユーザーになって、以下のようにリンクを作成します。
# ln -s answerbook2 sdt_answerbook2 |
ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールは、ja (EUC) ロケールとほぼ同等な機能をサポートしていますが、OpenWindows 環境 (XView、OLIT) をサポートしていないなどのいくつかの制限事項があります。
今回のリリースで提供される Wnn6 は、最大 3 つまでのクライアント (htt や uum など、Wnn6 のかな漢字変換サーバーである jserver に直接接続するプログラム) の同時接続をサポートします。
追加のクライアントライセンスは、別途購入することができます。詳細は、本製品のご購入先にお問い合わせください。
ATOK8 を Solaris CDE 上で使う際、独立したカーソルキー (->、<-、↑、↓) を使用すると、カーソルキー入力の一部が脱落して ATOK8 の変換操作に反映されないことがあります。
回避方法 1 : テンキー上のカーソルキーを使用してください。
回避方法 2 : テキストエディタなどで、dtwmrc ($HOME/.dt/dtwmrc) の 198 行目以下に記述されている Key Bindings Description の Root のカーソルキーに関する エントリを、次のように "#" でコメントアウトして、ワークスペースマネージャ (dtwm) を再起動するか、ログインし直してください。
# Down root f.circle_down # Up root f.circle_up # Right root f.next_workspace # Left root f.prev_workspace |
この設定をした場合、独立したカーソルキーで上記の dtwm の機能は利用できなくなります。
ユーザーが Wnn6/Htt で学習をしないように設定し、その後ユーザーの学習辞書などが削除された場合 (たとえばシステムの再インストールを行なった場合)、Wnn6/Htt が正常に起動せず、日本語入力を行えなくなることがあります。
回避方法 : Wnn6 設定ユーティリティで学習に関する設定を初期状態に戻してログインし直すか、Wnn6/Htt を再起動してください。その後、必要であれば学習に関する設定を行なってください。
回避方法 : 次のいずれかの手順にしたがってください。
ja から ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 にシンボリックリンクを張ってください。
% mkdir -p ‾/.Xlocale/ja_JP.PCK/fonts ‾/.Xlocale/ja_JP.UTF-8/fonts % cd ‾/.Xlocale/ja_JP.PCK/fonts % ln -s ../../ja/fonts/UDC . % cd ‾/.Xlocale/ja_JP.UTF-8/fonts % ln -s ../../ja/fonts/UDC . |
jpostprint の -u オプションで、ユーザー定義文字の保存ディレクトリを指定してください。
% jpostprint -u ‾/.Xlocale/ja/fonts/UDC/Type1/UDC%d.pfa |
回避方法 : ユーザー定義文字の一覧表を印刷後に他のフォントファイルを読み込む場合は、sdtudctool を再起動してください。
回避方法 : いったんフォントサイズを 14 に変更して表示してから、希望のサイズに変更してください。
回避方法 : ありません。
回避方法 : 8 ビットカラーを使用してください。
Solaris 2.6 で作成したユーザー定義文字ファイルが存在する場合、Solaris 7 で Solaris 外字ツール sdtudctool を起動すると次のメッセージが表示され、「了解」ボタンをクリックすると外字ツールが終了してしまいます。
Can't migrate, because the number of bitmap or outline font files are invalid. |
回避方法 : 以下の手順を実行してください。
既存のユーザー定義文字保存ディレクトリを、別ディレクトリに待避します。
% cd ‾/.Xlocale/ja/fonts % mv UDC UDC- |
ログアウトし、再びログインします。
Solaris 外字ツールを起動します。
% sdtudctool |
ダミーのユーザー定義文字を 1 文字登録して保存し、外字ツールを終了します。
待避したディレクトリにある既存のユーザー定義文字フォントファイルを、新たにできたユーザー定義文字フォントファイルのディレクトリへコピーします。
% cd ‾/.Xlocale/ja/fonts/UDC/Bitmaps % cp ../../UDC-/Bitmaps/*.pcf . % cd ‾/.Xlocale/ja/fonts/UDC/Type1 % cp ../../UDC-/Type1/*.pfa . |
本来は sdtudctool の「ファイル」メニューから「辞書登録ツール...」を選択すると、sdtudc_register(1) が起動されてユーザー定義文字を辞書に登録することができますが、ja 以外の日本語ロケールではこの操作を行なっても辞書登録が正しく行われません。
回避方法 : ja ロケールで sdtudctool を起動して、辞書登録を行なってください。
一覧表の「表示」メニューの「コード」を PCK に切り換えた場合、11 ページ以降のコードポイントが正しく表示されません。
一覧表での表示 | 正しいコードポイント | |
---|---|---|
11 ページの最初のコードポイント | 0xf040 | 0xf540 |
20 ページの最後のコードポイント | 0xf4fc | 0xf9fc |
HotJava は、処理によってはパフォーマンスが若干遅い場合があります。このため、結果が多く出ることが予想される検索を AnswerBook2 で行う場合は、HotJava よりも Netscape を利用して AnswerBook2 を参照することをお勧めします。
Netscape Communicator 4.05 は、どの日本語ロケールでログインしても、ja ロケールで起動され実行されます。LANG 環境変数を切り替えて起動する必要はありません。
ただし、ja ロケール以外の日本語ロケール (ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8) でログインして Netscape Communicator 4.05 を使用した場合、ウィンドウのタイトルが文字化けを起こしたり、表示されないことがあります。