ほとんどすべての SPARC ハードウェアで、電源管理システムソフトウェアの機能を使用することができます。ただし、いくつかの機能は特定の種類のハードウェアのみで機能します。電源の状態のデフォルト設定のいくつかは、システムによって異なります。
ここでは、使用しているハードウェアが対応している電源管理機能と、このリリースの Solaris をそのハードウェアで最初に使用する際に適用されるデフォルト設定を調べる方法を説明します。
本書で解説する電源管理機能は、SPARC プラットフォーム用 Solaris のこのリリースでのみ提供されます。
表 1-1 で示すように、ワークステーションで提供される電源管理機能は、SPARC アーキテクチャーによって異なります。
表 1-1 SPARC アーキテクチャーSPARC アーキテクチャー | ディスプレイの電源管理 | 保存停止・復元再開 | ソフトウェアによる停止 | 自動立ち上がり |
---|---|---|---|---|
sun4c | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
sun4d | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
sun4m | 可 | 可 | 可 | 不可 |
sun4u | 可 | 可 | 可 | 可 |
SPARCstation Voyager は、sun4m アーキテクチャーのシステムですが、『Platform Notes: SPARCstation Voyager Software Guide』で説明する特別な電源管理機能を持っています。
モニターの一部のモデルは、画面を消す機能を備えていますが、他の一部のモデルでは、電源管理ソフトウェアによる省電力モードにすることができます。
電源管理機能のデフォルトの動作は、この節で説明するようにシステムによって異なります。
自動停止 - sun4m アーキテクチャーのシステムではデフォルトでオフになっています。sun4u アーキテクチャーのシステムではデフォルトでオンになっています。
ディスプレイの電源管理 - OpenWindows(TM) デスクトップではデフォルトでオフになっています。CDE デスクトップではデフォルトでオンになっています。
使用している サンのハードウェアが本書で説明されていない場合は、このリリースの Solaris の『SPARC ハードウェアマニュアル』を参照してください。使用しているハードウェアでの電源管理機能に関する追加情報が含まれている場合があります。