cfgadm コマンドの診断メッセージの出力例を以下に示します。
cfgadm: Configuration administration not supported on this machine cfgadm: hardware component is busy, try again cfgadm: operation: configuration operation not supported on this machine cfgadm: operation: Data error: error_text cfgadm: operation: Hardware specific failure: error_text cfgadm: operation: Insufficient privileges cfgadm: operation: Operation requires a service interruption cfgadm: System is busy, try again
その他のエラーメッセージの詳細については、config_admin(3X) を参照してください。
DR での一般的な問題には以下の 6 つがあります。
DR 操作にまだ対応していないドライバがあります。DR 対応のドライバは一時停止可能である必要があります。次のコマンドを使用して、一時停止可能なドライバであるかどうか検査してください。
# cfgadm -x quiesce-test コントローラ番号:スロット番号
DR は、Sun Enterprise 3x00/4x00/5x00/6x00 システムで使用されているいくつかの種類の入出力ボード、CPU ボード、メモリーボードに対応していません。上記の休止検査を使用するか、最新のリリース情報を参照してください。
DR の構成解除操作を行うには、以下の条件が満たされる必要があります。
オペレーティングシステムによって装置が使用されていない
ドライバが切り離しまたは一時停止可能である
使用中の装置を構成解除したり切り離したりすることはできません。入出力ボードに接続されているディスクを構成解除または切り離すには、そのボードがマウント解除されている必要があります。使用中の装置が存在するボードを構成解除または切り離そうとすると、エラーになります。
入出力ボードに使用中または開いている装置が存在していることによって構成解除操作が失敗した場合は、ボードは部分的に構成解除されたままになります。構成解除処理は、その使用中の装置で停止します。
構成解除されなかった装置に再びアクセスするには、いったんボードを完全に構成解除して、再構成する必要があります。
NOTICE: unconfiguring dual-pci board in slot 7 NOTICE: dual-pci board in slot 7 partially unconfigured reason:sysc iohelp unconfigure: Device busy output from sysctrl unconfigure is:detach failed: /pci@f,4000/SUNW,isptwo@3/sd@2,0 is busy
構成解除操作を続行するには、装置をマウント解除して、構成解除操作をやり直します。同じボードを構成するには、ボードが構成解除された状態である必要があります。
入出力ボード上にあるホットプラグ未対応の装置によって、構成操作が失敗する場合があります。このような場合、ボードは部分的にしか構成されません。構成操作はホットプラグに対応していない装置で停止します。再び構成操作をするには、ボードをいったん構成解除してください。このとき、システムは次のようなログメッセージを出力します。
NOTICE: configuring dual-sbus-soc+ board in slot 4 NOTICE: dual-sbus-soc+ board in slot 4 partially configured reason:sysc iohelp configure: Bad address output from sysctrl configure is:attach failed: /sbus@8,0/SUNW, foo@d,10000/bar
構成操作を続行するには、ホットプラグに対応していない装置のドライバを削除するか、ホットプラグに対応しているドライバに交換してください。
DR は、切り離されようとしているボード上のネットワークインタフェースの使用を自動的に停止しません。インタフェースはそれぞれ手動で使用を停止する必要があります。
DR は、以下の条件に当てはまるインタフェースに対する構成解除操作を許可しません。その場合、構成解除操作は失敗し、DR によってエラーメッセージが返されます。
ネットワークインタフェースがマシンの主ネットワークインタフェースである。すなわち、その IP アドレスが /etc/nodename ファイルに含まれているネットワークインタフェース名に対応している。この場合、マシンの主ネットワークインタフェースを終了すると、ネットワーク情報ネームサービスの動作が妨げられ、その結果として、ftp(1)、rsh(1)、rcp(1)、rlogin(1) などのアプリケーションを使用して遠隔ホストにネットワーク接続することができなくなります。NFS クライアントとサーバーの動作も影響を受けます。
AP メタデバイスにインタフェースが設定されている際に、ネットワークインタフェースが、その AP メタデバイスの有効な代替パスである。ボードを構成解除する際は、AP システムが使用するインタフェースが有効なパスでない必要があります。有効なパスを、構成解除するボード上にないインタフェースに手動で切り替えてください。そのようなパスが存在しない場合は、ifconfig を停止し、AP インタフェースに対して ifconfig unplumb コマンドを実行します。有効なパスを手動で切り替えるには、apconfig(1M) コマンドを使用します。
入出力装置を構成解除するには、事前にすべての装置が閉じられている必要があります。装置を開いているプロセスを調べるには、fuser(1M) コマンドを使用します。
入出力装置に対しては、以下の操作を行ってください。
AP の冗長性機能または Solstice DiskSuite のミラー化機能を使用して、ボードに接続されている装置にアクセスしている場合は、これらのサブシステムを再構成して、別のシステムボードのコントローラを使用してその装置またはネットワークにアクセスできるようにします。
ボード上に常駐パーティションを持つ Solstice DiskSuite メタデバイスなどのファイルシステムをマウント解除します (例: umount /パーティション)。
ボード上の常駐パーティションから Solstice DiskSuite または Alternate Pathing データベースを削除します。Solstice DiskSuite または AP データベースの格納場所は、ユーザが選択、変更できます。
Sun Enterprise Volume Manager が使用しているすべての専用領域を削除します。デフォルトでは、Volume Manager は、自身が管理する装置ごとに専用領域を使用します。このため、そうした装置は、Volume Manager の管理対象から除外してから切り離します。
切り離すボードに Sun RSM 2000 コントローラが搭載されている場合は、rm6 または rdacutil コマンドを使用してオフラインにします。
スワップ構成からディスクパーティションを削除します。
装置や raw パーティションを直接に開いている処理は、強制的に終了するか、その処理にボード上の開いている装置を閉じさせます。
切り離しに対して危険な装置がボード上に存在する場合は、その装置のすべてのインスタンスを閉じ、modunload(1M) コマンドでドライバを読み込み解除します。
ファイルシステムをマウント解除すると、NFS クライアントシステムがその影響を受けることがあります。
RPC 時間切れは、デフォルトでは 2 分経過すると発生します。DR 操作によって引き起こされるオペレーティングシステムの休止は 2 分を超えることがあるため、その途中で時間切れにならないようにするには、時間切れの値を大きくする必要があります。時間切れの値の変更は、クライアントマシンとサーバーマシンの両方に影響します。