メールシステムの管理

sendmail 構成ファイルオプションの変更内容

以下の表は、Solaris 7 の新しい構成オプションです。これらのオプションは、その複数文字の名前によって格納されます。オプションに単一文字の名前しか付いていない場合は、その名前は括弧に入れて表示されます。2.6 でサポートされていた単一文字オプションのほとんどは、Solaris 7 でもサポートされています。これらのオプションについては、Bryan Costales 著の『sendmail, Second Edition』を参照してください。

表 3-2 sendmail 構成ファイルオプションの変更内容

引数 

説明 

AllowBogusHELO

HELO または EHLO の付いたホスト名は許可しない

ColonOkInAddr

アドレスにコロンを使用できる 

ConnectionRateThrottle

新しい接続の受け入れ率を遅くする 

DefaultCharSet

デフォルトの文字セットを定義する 

DialDelay

2 番めの connect() の遅延時間を設定する

DontBlameSendmail

セキュリティチェックができない部分 

DontExpandCnames

正規名の拡張を防ぐ 

DontInitGroups

initgroups() を使用しない

DontProbeInterfaces

インタフェースの自動検索を使用不可能にする 

DoubleBounceAddress

エラー通知用の電子メールアドレスを設定する 

EightBitMode

ラベルの付いていない 8 ビットデータの処理方法を設定する 

ErrorHeader (E)

エラーメッセージテキストの冒頭部分にカスタムテキストを追加する 

ForwardPath (J)

.forward ファイルの代替ロケーションを設定する

HostsFile

/etc/hosts ファイルの代替ロケーションを指定する

HostStatusDirectory

持続的なホスト状態データの入ったディレクトリを設定する 

MaxDaemonChildren

sendmail のフォークされた子の数を制限する

MaxMessageSize

メッセージサイズを最大に設定する 

MaxRecipientsPerMessage

メッセージ着信数を最大に設定する 

MaxQueueRunSize

1 回の実行で処理する、待ち行列に入れられたメッセージ数を設定する 

MinQueueAge

メッセージが処理される前に、待ち行列内に保持される時間の最小値を決定する 

MustQuoteChars

非アドレス情報に引用する必要がある文字のリストを設定する 

NoRecipientAction

受信者なしでヘッダーを処理する方法を決定する 

OperatorChars または $o

個々のオペレータのリストを作成する 

QueueSortOrder

待ち行列をソートする方法を指定する 

RunAsUser

sendmail をスーパーユーザー以外のユーザーとして実行する

SafeFileEnvironment

安全ファイルを書き込むディレクトリを選択する 

ServiceSwitchFile

ネームサービスの切り換えファイルの位置を指定する 

SingleLineFromHeader

From: ヘッダー内の新しい行をすべてスペース文字に変換する

SingleThreadDelivery

単一のスレッド配信を選択する 

UnsafeGroupWrites

安全ではないグループのアクセス権を検査する