Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)

文書サーバーの登録

ユーザーが URL を知らなくても文書サーバーを見つけられるようにするには、FNS を使って文書サーバー名を登録します。

文書サーバーの登録方法は次の 2 点によって決まります。

ab2regsvr コマンドによる文書サーバーの登録

文書サーバーを登録するには、ab2regsvr コマンドを使います。ab2regsvr コマンドを実行すると、システムの構成が検査され、使用中のネーミングサービスに応じて適切な文書サーバー用のネームスペースが設定されます。

文書サーバーを登録するには、次のコマンドを使います。

# /usr/lib/ab2/bin/ab2regsvr server_url

この場合、server_url は、この文書サーバーにアクセスするための完全修飾 URL です (たとえば、http://imaserver.eng.sun.com:8888/)。

ab2regsvr コマンドでは、次のオプションも使用できます。

ab2regsvr コマンドの詳細は、ab2regsvr(1M) のマニュアルページを参照してください。

標準的な FNS コマンドによる文書サーバーの登録

FNS コマンドを使用して文書サーバーを登録するとき、すでに FNS が各場所にインストールされている場合は、次のコマンドを使用して、指定の URL を各組織 (ドメイン) の文書サーバーとして登録します。


# fnbind -r thisorgunit/server/answerbook2 onc_answerbook2 ¥ onc_addr_answerbook2 server_url

ここで、server_url は、このサーバーにアクセスするための完全指定 URL を示します (たとえば、http://imaserver.eng.sun.com:8888/)。

インストール方法を含む FNS の詳細は、FNS のマニュアルを参照してください。


% fnlookup -v thisorgunit/service/answerbook2

次のように登録されている文書サーバーリストが表示されます。


Reference type: onc_answerbook2
Address type: onc_addr_answerbook2
  length: 19
  data: 0x68 0x74 0x74 0x70 0x3a 0x2f 0x2f 0x61 0x6e 0x73  http://ans
        0x77 0x65 0x72 0x73 0x3a 0x38 0x38 0x38 0x38       wers:8888

この例で、登録されている文書サーバーは http://answers:8888/ です。

次のような応答が表示される場合は、FNS で登録されている文書サーバーはありません。


Lookup of 'thisorgunit/service/answerbook2' failed: ¥
Name Not Found: 'answerbook2'

インストール方法を含む FNS の詳細は、FNS のマニュアルを参照してください。

ネームサービスと AnswerBook2 ユーザー

上記のネームサービスを使って文書サーバーを検索する代わりに、環境変数 AB2_DEFAULTSERVER を使ってデフォルトの文書サーバーを定義できます。たとえば、.cshrc ファイルに次の行を挿入できます。


setenv AB2_DEFAULTSERVER http://imaserver.eng.sun.com:8888

環境変数を定義していない場合は、デスクトップから AnswerBook2 を起動すると、システム上で文書サーバーが動作しているかどうかが確認されます。動作している場合は、http://localhost:port を使用して AnswerBook2 ブラウザが起動します。port のデフォルト値は 8888 です。

環境変数を定義しておらず、現在のシステムが文書サーバーではない場合は、デスクトップから AnswerBook2 製品を起動すると、fnlookup thisorgunit/service/answerbook2 コマンドが実行されて、使用可能な文書サーバーが検索されます。次に、検出されたサーバーのうちいずれかが選択され、URL にその文書サーバー名を使用して AnswerBook2 ブラウザが起動します。