デフォルトでは、 文書サーバーは、SUNWab2u パッケージに組み込まれている httpd サーバー上で、NSAPI プラグインとして実行されます。文書サーバーは、標準的な Web プロトコルに準拠しているため、すでにシステムにある別の Web サーバー (たとえば、Netscape Server や Sun WebServer) 上で、CGI (共通ゲートウェイインタフェース) として実行できます。
デフォルトの AnswerBook2 Web サーバーを変更すると、次の機能が動作しなくなることに注意してください。
/usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start
/usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop
/etc/init.d/ab2mgr start
/etc/init.d/ab2mgr stop
管理機能 GUI からの再起動
Web サーバーによって仕様が異なるため、この手順では、デフォルト (NSAPI プラグイン) サーバーではなく、CGI ベースの Web サーバーを使用するために必要な一般的な手順を説明します。Sun WebServer および Netscape Server での特定の例は次に示してあります。
文書サーバーが起動している場合は終了します。
次のどちらかのコマンドを実行します。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop # /etc/init.d/ab2mgr stop |
Web サーバーの構成ファイルを編集して、アイコンを使用可能にします。
構成ファイルの場所などの詳細は、各 Web サーバーのマニュアルを参照してください。エントリ /icons/ は /usr/lib/ab2/data/docs/icons/ を指すようにします。
/icons/ がすでに使用されている場合は、/usr/lib/ab2/data/docs/icons/ 内のすべてのファイルを既存の /icons/ ディレクトリにリンクします。
AnswerBook2 のヘルプ文書を現在の文書ルートディレクトリにリンクします。
各 Web サーバーの文書ルートディレクトリに移動して、/usr/lib/ab2/data/docs/ へのシンボリックリンクを作成します。
AnswerBook2 の cgi-bin ファイルを各文書サーバーで使用できるようにします。
各 web サーバーの cgi-bin ディレクトリに移動して、次のディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。
/usr/lib/ab2/bin/cgi/admin /usr/lib/ab2/bin/cgi/nph-dweb /usr/lib/ab2/bin/cgi/gettransbitmap /usr/lib/ab2/bin/cgi/getepsf /usr/lib/ab2/bin/cgi/getframe /usr/lib/ab2/bin/cgi/ab2srwrap |
各文書サーバーの構成ファイルを編集して、AnswerBook2 cgi を呼び出すように /ab2/ を対応付けます。
構成ファイルの場所などの詳細は、各 Web サーバーのマニュアルを参照してください。/ab2/ のエントリを、/usr/lib/ab2/bin/cgi/nph-dweb/ab2/ に変更します。
AnswerBook2 の管理構成ファイルを編集します。
/usr/lib/ab2/bin/cgi/nph-dweb ファイルを編集して、servertype、errorlog、および accesslog の各エントリを変更します。
デフォルトでは、Sun WebServer の構成ファイルは /etc/http/httpd.conf で、ファイルは /var/http/demo/ にあります。SUNWab2u をデフォルトの場所 (/usr/) にインストールしなかった場合は、/usr/lib/ab2/ で始まるすべてのパスが、これらのファイルをインストールしたパスである必要があります (たとえば、/usr2/lib/ab2/)。
/etc/http/httpd.conf ファイルを編集して、ファイルの server セクションに次の行を挿入します。
map /icons /usr/lib/ab2/data/docs/icons |
変更後、次のコマンドを使用して SWS サーバーを再起動します。
# /etc/init.d/httpd start |
変更内容を確認するには、Web ブラウザに次の URL を入力してヘルプアイコンを表示します。
http://localhost:port/icons/ab2_help.gif |
ここで、port は、各文書サーバーが実行されているポート番号を示します。デフォルトは 8888 です。
ディレクトリ /var/http/demo/public/ に移動して、次のようにシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /usr/lib/ab2/data/docs/Help Help |
変更内容を確認するには、Web ブラウザに次の URL を入力して、ヘルプアイコンを表示します。
http://localhost:port/Help/C/Help/books/Help/figures/ab2_help.gif |
ここで、port は、各文書サーバーが実行されているポート番号を示します。デフォルトは 8888 です。
ディレクトリ /var/http/demo/cgi-bin/ に移動して、次のようにシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/admin # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/nph-dweb # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/gettransbitmap # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/getepsf # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/getframe # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/ab2srwrap |
変更内容を確認するには、Web ブラウザに次の URL を入力して、AnswerBook2 のライブラリページを表示します。
http://localhost:port/cgi-bin/nph-dweb/ab2 |
ここで、port は、各文書サーバーが実行されているポート番号を示します。デフォルトは 8888 です。
/etc/http/httpd.conf ファイルを編集して、ファイルのホストセクションに次のエントリを追加します。
map /ab2 /var/http/demo/cgi-bin/nph-dweb/ab2 cgi |
次のコマンドを使用して、SWS サーバーを再起動します。
# /etc/init.d/httpd start |
変更内容を確認するには、Web ブラウザに次の URL を入力して AnswerBook2 のライブラリページを表示します。
http://localhost:port/ab2 |
ここで、port は、各文書サーバーが実行されているポート番号を示します。デフォルトは 8888 です。
/usr/lib/ab2/bin/cgi/nph-dweb ファイルを編集して、次のエントリを変更します。
setenv servertype sws setenv errorlog setenv accesslog /var/http/logs/http.elf.1 |
この例では、Netscape Server 構成ファイルは /ul/netscape/suitespot/httpd-threads1/config/obj.conf であり、ファイルは /ul/netscape/suitespot/docs/ にあるものとして説明します。SUNWab2u をデフォルトの場所 (/usr/) にインストールしなかった場合は、SUNWab2u で始まるすべてのパスが、これらのファイルをインストールしたパスである必要があります (たとえば、/usr/lib/ab2/)。
/ul/netscape/suitespot/http-threads1/config/obj.conf ファイルを編集して、次の行を挿入します。
NameTrans fn="pfx2dir" from="/icons" dir="/usr/lib/ab2/data/docs/icons" |
変更内容を確認するには、Netscape Server を再起動し、Web ブラウザに次の URL を入力して、ヘルプアイコンを表示します。
http://localhost:port/icons/ab2_help.gif |
ディレクトリ /ul/netscape/suitespot/docs/ に移動して、次のようにシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /usr/lib/ab2/data/docs/Help Help |
変更内容を確認するには、Web ブラウザに次の URL を入力してヘルプアイコンを表示します。
http://localhost:port/Help/C/Help/books/Help/figures/ab2_help.gif |
ここで、port は、各文書サーバーが実行されているポート番号を示します。デフォルトは 8888 です。
ディレクトリ /ul/netscape/suitespot/cgi-bin/ に移動して、次のようにシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/admin # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/nph-dweb # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/gettransbitmap # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/getepsf # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/getframe # ln -s /usr/lib/ab2/bin/cgi/ab2srwrap |
変更内容を確認するには、Web ブラウザに次の URL を入力して AnswerBook2 ライブラリページを表示します。
http://localhost:port/cgi-bin/nph-dweb/ab2 |
ここで、port は、各文書サーバーが実行されているポート番号を示します。デフォルトは 8888 です。
/ul/netscape/suitespot/httpd-threads1/config/obj.conf ファイルを編集して、次のエントリを追加します。
NameTrans fn="pfx2dir" from="/ab2" dir="/ul/netscape/suitespot/cgi-bin/nph-dweb/ab2" name="cgi" |
変更内容を確認するには、SWS サーバーを再起動し、Web ブラウザに次の URL を入力して AnswerBook2 のライブラリページを表示します。
http://localhost:port/ab2 |
ここで、port は、各文書サーバーが実行されているポート番号を示します。デフォルトは 8888 です。
/usr/lib/ab2/bin/cgi/nph-dweb ファイルを編集して、次のエントリを変更します。
setenv servertype netscape setenv errorlog /ul/netscape/suitespot/httpd-threads1/logs/errors setenv accesslog /ul/netscape/suitespot/httpd-threads1/logs/access |