以下のロケールには、SPARC (X サーバー) および X86 (X サーバーおよびコンソール) 用のキーボードサポートが含まれています。X サーバーとは Solaris CDE および OpenWindows、コンソールはコマンド行です。
チェコ
ハンガリー
ポーランド
ラトビア
リトアニア
ロシア
ギリシャ
トルコ
Solaris 製品でのキー配列は、キーボードの底面のディップスイッチでのみ変更できます。キー配列はディップスイッチにより決定されます。キー配列と対応するディップスイッチの設定のリストは、/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map にあります。
表 2-6 にタイプ 4 キーボードの設定 (1 = スイッチ上、0 = スイッチ下) を示します。
表 2-6 タイプ 4 キーボードのキー配列
16 進のディップスイッチ |
キーボード |
2 進の設定 |
---|---|---|
51 |
Hungary5.kt |
110011 |
52 |
Poland5.kt |
110100 |
53 |
Czech5.k |
110101 |
54 |
Russia5.kt |
110110 |
55 |
Latvia5.k |
110111 |
56 |
Turkey5.kt |
111000 |
57 |
Greece5.kt |
111001 |
58 |
Lithuania5.kt |
111011 |
英語のキー配列をチェコ語に変更するには、ディップスイッチの設定を上記のファイルで定義されている設定に変更し (このファイルでは 16 進で設定を定義しているので、表 2-6 のように 2 進に変換する必要があります)、リブートします。
ロシア語およびギリシャ語のキーボードでは、SPARC の Compose キー (x86 の場合は Ctrl+Shift+F1) を使用してオンとオフを切り替えることができます。
x86 では、キーボードはインストール時の kdmconfig により選択されます。インストール後にこれを変更するには、kdmconfig を使用します。
Solaris CDE または OpenWindows を終了してコマンド行に戻ります。
kdmconfig -u (kdmconfig unconfigure) と入力します。
kdmconfig と入力してプログラムを実行します。
指示に従って、新しいキー配列に変更します。
Solaris 7 には、バンドルされた SPARC または x86 用のキーボード切り替えユーティリティは (xmodmap、pcmapkeys などの標準 UNIX ツールの他には) ありません。
Solaris では x86 用のデフォルトのコードセットは ISO-8859-1 です。IBM DOS 437 コードセットがテキストモードでのオプションとして提供されています。たとえば、、次のように入力して IBM DOS 437 コードセットをダウンロードしたとします。
loadfont -c 437 pcmapkeys -f /usr/share/lib/keyboards/437/en_US |
この場合、米国の日付、時間、通貨、数、単位、照合のうち標準でないものは使用できません。また、英語以外のメッセージやテキスト表現、複数バイト文字も使用できなくなります。したがって、Microsft Windows を使用しない場合は、デフォルトのCロケールでのみ IBM DOS 437 コードセットを使用して下さい。
IBM コードセットをダウンロードするときには、グラフィックスモードではなくテキストモードでなければなりません。
標準の U.S. PC キーボードを使用していない場合は、en_US の部分を現在のキーボードに対応するキーボードマップに置き換えてください。
テキストモードでデフォルトのコードセットをダウンロードするには、次のように入力します。
loadfont -c 8859 pcmapkeys -f /usr/share/lib/keyboards/8859/en_US |
loadfont および pcmapkeys のマニュアルページを参照してください。
Solaris 7 (英語版) 製品のインストールウィンドウでは、複数の英語ロケールが表示されます。8 ビット文字を使用するには、表 2-7 に示す en_XX オプションのいずれかをインストールします。インストールで使用されるロケールは、システムのデフォルトのロケールになります。
表 2-7 インストール時に提供されるロケール
ロケール名 |
Language/Territory |
コードセット |
---|---|---|
C |
アメリカ英語 |
7 ビット |
en_AU |
オーストラリア英語 |
8 ビット |
en_CA |
カナダ英語 |
8 ビット |
en_UK |
イギリス英語 |
8 ビット |
en_US |
アメリカ英語 |
8 ビット |
新しい 8 ビットのロケールについて Jumpstart を有効にするには、Jumpstart のプロ設定ファイルに localexx (xx は、en_US などの適切な 8 ビットのロケールに置き換えます) を追加します。詳細な手順については、『Automating Solaris Installation』(SunSoft Press) の第 4 章を参照してください。現在 Jumpstart を使用している場合は、インストール時に言語に関するプロンプトが出ないようにするためにデフォルトのロケールを設定する必要があります。