Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

SPARC 情報と x86 情報

このマニュアルでは、SPARC システムと x86 システムの両方についてシステム管理情報を記載しています。特に断りがなければ、このマニュアルの説明はすべて両システムに適用されます。表 P-1 に SPARC と x86 のシステム管理作業の違いを要約します。

表 P-1 SPARC と x86 のシステム管理作業の違い

分類 

SPARC 

x86 

カーネルが読み込まれる前のシステムの動作 

  • モニタープログラムを持つ PROM チップが診断を実行し、デバイス情報を表示します。

  • デフォルトのブートパラメータを設定したり、システムに接続されているデバイスをテストしたりする場合にも使用します。

  • BIOS が診断を実行し、デバイス情報を表示します。

    Multiple Device Boot (MDB) と呼ばれるプログラムを持つ Solaris Device Configuration Assistant (構成用補助) フロッピーディスクを使用して、デフォルト以外のブートパーティション、ネットワーク、または CD-ROM からブートさせます。

システムのブート 

  • PROM レベルのコマンドとオプションを使用して、システムをブートします。

  • MDB、一次、および二次ブートサブシステムレベルのコマンドとオプションを使用して、システムをブートします。

ブートプログラム 

  • bootblk - ufsboot を読み込む一次ブートプログラム

  • ufsboot - カーネルを読み込む二次ブートプログラム

  • mboot - マスターブートレコード。pboot を読み込みます。

    pboot - Solaris パーティションブートプログラム。bootblk を読み込みます。

  • bootblk - 一次ブートプログラム。ufsboot を読み込みます。

    ufsboot - 二次ブートプログラム。カーネルを読み込みます。

システムのシャットダウン 

  • shutdown コマンドと init コマンドを、他の操作なしで使用できます。

  • shutdown コマンドと init コマンドを使用できます。ただし、「type any key to continue」プロンプトで入力する必要があります。

ディスクコントローラ 

  • SCSI

  • SCSI と IDE

ディスクスライスとパーティション 

  • 1 台のディスクは最大 8 個のスライスを持つことができます。番号は 0 〜 7 です。

  • Solaris の fdisk パーティションは最大 10 個のスライスを持つことができます。番号は 0 〜 9 ですが、0 〜 7 だけにユーザーデータを格納できます。

  • 1 台のディスクは最大 4 個の fdisk パーティションを持つことができます。

  • Solaris の fdisk パーティションは最大 10 個のスライスを持つことができます。番号は 0 〜 9 ですが、0 〜 7 だけにユーザーデータを格納できます。

フロッピーディスクドライブ 

  • デスクトップシステムには通常 1 台の 3.5 インチドライブがあります。

  • システムに 3.5 インチと 5.25 インチの 2 つのドライブがある場合があります。