Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

ホストマネージャのコマンド行インタフェースを使用して設定作業を自動化する

ホストマネージャの機能に相当するコマンド行を使用すると、新しいディスクレスシステムや AutoClient システムの作成に関連する、多くの設定作業を自動化できます。この自動化は、JumpStart を使用して Solaris をスタンドアロンシステムにインストールするときに行うことと似ています。ユーザー独自のシェルスクリプトを書いて、コマンド行機能を使用すると、1 回の操作でクライアント環境を自動的にカスタマイズできます。

表 4-3 に、Solstice AdminSuite の代わりに使用して管理作業を実行できる、ホストマネージャのコマンドを要約します。

表 4-3 Solstice AdminSuite コマンド行相当機能の要約

コマンド 

目的 

/opt/SUNWadm/2.x/man/ の参照先

admhostmod -x type=type host

generic のマークが付いているシステムタイプを更新する。 

admhostmod

admhostadd -D -x [fileserv=server] [-x root=directory] [-x swap=swap_file] [-x swapsize=size] [-x os=version] [-x ns=NIS+|NIS|NONE] [-x domain=domain|rhost=host]

クライアントサポートを追加するためのデフォルトを設定する。 

admhostadd

admhostadd -i ip_address -e ethernet_addr [-x type= type] [-x tz=timezone] [ -x install=Y|N ][ -x installpath=server:/path] host

システムを追加して、ネットワークインストールを有効にする (省略可能)。 

admhostadd

admhostmod -x type=OS_SERVER host

スタンドアロンシステムを OS サーバーに変換する。 

admhostmod

admhostmod -x mediapath=server:/path -x platform=platform host

OS サービスを OS サーバーに追加する。 

admhostmod

admhostdel [ -x ns=NIS+|NIS|NONE ]

[ -x domain=domain|rhost=host ... ] host ...

既存のシステムまたは OS サーバーを削除する。 

admhostdel