Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

グループファイルのフィールド

group ファイルの各フィールドはコロンで区切られ、次のような情報が入っています。

group-name:group-パスワード:gid:user-list

具体的な例は次のようになります。

bin::2:root,bin,daemon

表 1-8group ファイルの各フィールドについて説明します。

表 1-8 group ファイルの各フィールド

フィールド名 

説明 

group-name

グループに付けられた名前。たとえば、大学の化学部のメンバーであれば chem などと指定する。グループ名に許される最大文字数は 9 文字。

group-パスワード

通常は空のままか、アスタリスクを指定する。グループパスワードフィールドは初期バージョンの UNIX のなごりで、グループにパスワードがある場合、newgrp コマンドはユーザーにグループパスワードを入力するよう求める。ただし、パスワードを設定するユーティリティはない。

gid

グループ GID 番号。ローカルシステムで固有でなければならず、組織全体を通じても固有であることが望ましい。GID 番号は 0 から 60002 までの範囲の整数で指定する。ただし、100 未満の番号はシステムのデフォルトグループアカウント用に予約されている。したがって、ユーザー定義グループの範囲は 100 から 60000 (60001 と 60002 はそれぞれ nobodynoaccess に割り当てられている)。

user-list

カンマで区切られたユーザー名のリスト。ユーザーの二次グループメンバシップを表す。各ユーザーは最高 16 までの二次グループに所属できる。

UNIX ユーザーグループ

すべての Solaris 7 システムに、デフォルトで次のグループがあります。

root::0:root
other::1:
bin::2:root,bin,daemon
sys::3:root,bin,sys,adm
adm::4:root,adm,daemon
uucp::5:root,uucp
mail::6:root
tty::7:root,tty,adm
lp::8:root,lp,adm
nuucp::9:root,nuucp
staff::10:
daemon::12:root,daemon
sysadmin::14:
nobody::60001:
noaccess::60002:
nogroup::65534: