この節では、Solaris Web Start を使用するときに起こる可能性がある、既知のインストールバグだけを説明します。Solaris Web Start は、Solaris ソフトウェアと同梱の別パッケージのソフトウェアの両方をインストールできるようにするための、ブラウザベースの新しいプログラムです。これらの問題は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用するときには発生しません。
Solaris Web Start ではシステムディスクを選択できますが、そのあとにルートパーティションをシステムディスクから移動できません。ルートパーティションをシステムディスクから移動する必要がある場合は、Solaris Web Start の代わりに、Solaris 対話式イン ストールプログラムを使用してください。
ウィンドウブラウザ用の Netscape Communicator 4.0 を使用するとき、Solaris Web Start インタフェースの一部が間違った色を表示します。この問題は、システムが 256 色で表示するように設定されている場合だけに発生します。この問題を回避するには、256 色以外の色数で表示するようにシステムを設定してください。
Solaris Web Start は、インストールするすべての製品の合計要件に基づいてディスク容量を確保します。インストール後、製品を使用する前にディスク容量の割り当てをチェックすると、かなりの容量が未使用であるように見えます。この容量の一部は未使用の場合もありますが、一部はソフトウェアを実行するときに使用されます。
回避方法: Solaris Web Start の要件よりも少ないディスク容量を割り当てる場合は、Solaris Web Start の代わりに、Solaris 対話式インストールプログラムを使用してください。
Solaris Web Start の実行中に、Web ブラウザがハングアップする、または障害が発生する場合があります。この状態が起こった場合は、Solaris Web Start を再起動してください。
回避方法: Solaris Web Start の使用を再開するには、次のようにします。問題の種類と Solaris Web Start にアクセスしている場所によって対処方法が異なります。次の表を参照してください。
表 1-1 Solaris Web Start の再開
問題 |
リモートシステムからアクセス (SPARC only) |
インストールしたシステムからアクセス |
---|---|---|
ブラウザが消える |
ブラウザを再起動して、URL に再接続します |
「継続」を選択します |
ブラウザがハングアップする |
ブラウザのプロセスを強制終了して (以下を参照)、ブラウザを再起動し、最初に提供されていた URL に再接続します |
ブラウザのプロセスを強制終了して (以下を参照)、「継続」を選択します |
ブラウザのプロセスを強制終了するには (HotJava を例として使用)、コンソールウィンドウを開いて、次のコマンドを入力します。
# ps -ef | grep java |
次のような 2 行が表示されます。
myname 11892 410 0 hh:mm:ss pts/x 0:00 grep java myname 11878 11877 23 hh:mm:ss pts/x X:XX /usr/java/bin/java ... |
2 番目の行の最初の番号がブラウザのプロセス ID です。プロセスを強制終了するには、次の例のように、kill -9 とそれに続いてプロセス ID を入力します。
# kill -9 11878 |
IDE システムにおいて Solaris Web Start で手動ファイルシステム配置を行なった場合、インストールの開始後、ルート (/) パーティションに割り当てられた空間が多すぎるために上記のエラーメッセージが表示されます。
回避方法: Solaris Web Start をもう一度起動して、自動ファイルシステム配置を使用してください。