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iPlanet Directory Server 5.1 構成、コマンド、およびファイルのリファレンス



第 8 章   コマンド行スクリプト


この章では、データベースをバックアップおよび復元するために使用するスクリプトについて説明します。スクリプトを使用すると、付録 A 「ns-slapd および slapd.exe コマンド行ユーティリティの使い方」で説明した ns-slapd インタフェースコマンドを簡単に実行できます。

この章は、次の節で構成されています。



コマンド行スクリプトのクイックリファレンス

スクリプトおよびコマンドは、すべて次の方法で使用できます。

Solaris 9 プラットフォーム

/usr/sbin/directoryserver name コマンドを使用する

その他のプラットフォーム

/usr/iplanet/servers/slapd-serverID/name スクリプトまたは .bat ファイルを使用する

各スクリプトの名前と用途については、以下の表を参照してください。

ディレクトリ名またはファイル名のどちらかが要求される場合は、常に絶対パスを入力してください。スクリプトは、次のディレクトリにある dse.ldif ファイルを使用することを前提としています。

Solaris 9 プラットフォーム

/var/ds5/slapd-serverID/config

その他のプラットフォーム

/usr/iplanet/servers/slapd-serverID/config



警告  

Perl スクリプトを実行するには、コマンド行ユーティリティが格納されているディレクトリに移動する必要があります。コマンドパス変数およびライブラリパス変数を設定してコマンド行スクリプトを実行することもできますが、この方法はお勧めできません。特に、複数のバージョンのサーバがインストールされている場合は、ほかのスクリプトやユーティリティを正常に実行できなくなったり、システムのセキュリティが低下したりする恐れがあります。

ldapsearchldapmodifyldapdelete、および ldif コマンド行ユーティリティについても同様です。コマンド行ユーティリティについては、第 7 章「コマンド行ユーティリティ」を参照してください。

また、Windows マシンで Perl スクリプトを実行する場合は、PATH 環境変数に Perl 実行ファイル (perl.exe) が設定されていることを確認してください。つまり Windows では、次のディレクトリからスクリプトを実行する必要があります。

\usr\iplanet\servers\bin\slapd\admin\bin  



コマンド行スクリプト名 (name) の一覧を次の表に示します。これらのスクリプトは、Solaris 9 プラットフォームの /usr/sbin/directoryserver コマンドのオプション名 (name) でもあります。


表 8-1 よく使用されるコマンド行シェルスクリプトとバッチスクリプト 

コマンド名 (name)

内容

bak2db  

最後にアーカイブされたバックアップからデータベースを復元する  

db2bak  

現在のデータベースの内容からバックアップを作成する  

db2ldif  

データベースの内容を LDIF にエクスポートする  

getpwenc  

サーバの暗号化アルゴリズムのどれかを使用して、パスワードを暗号化して出力する。ユーザがログインできない場合は、このスクリプトを使用して、ユーザのパスワードとディレクトリに格納されているパスワードを比較できる。このコマンド名は、Solaris 9 プラットフォームの directoryserver コマンドのオプションではない  

ldif2db  

LDIF ファイルをデータベースにインポートする

slapd (Windows NT) または ns-slapd (UNIX) コマンド行ユーティリティに ldif2db キーワードを指定して実行する。デフォルトでは、このスクリプトは、既存の構成ツリー (o=NetscapeRoot) を保存し、次に、インポートするファイルとマージする  

ldif2ldap  

LDAP 経由で Directory Server へのインポート操作を実行する  

monitor  

ldapsearch コマンド行ユーティリティを使用して、性能監視情報を取得する  

restart-slapd  

Directory Server を再起動する。Solaris 9 プラットフォームでは、/usr/sbin/directoryserver restart コマンドを使用する  

restoreconfig  

デフォルトでは、最後に保存した Admin Server 構成を NetscapeRoot パーティションに復元する  

saveconfig  

NetscapeRoot 接尾辞に格納されている Admin Server 構成を、installDir/slapd-serverID/confbak ディレクトリに保存する  

start-slapd  

Directory Server を起動する。Solaris 9 プラットフォームでは、/usr/sbin/directoryserver start コマンドを使用する  

stop-slapd  

Directory Server を停止する。Solaris 9 プラットフォームでは、/usr/sbin/directoryserver stop コマンドを使用する  

suffix2instance  

接尾辞をバックエンド名に対応付ける  

vlvindex  

VLV (仮想リスト表示) インデックスを作成および生成する。VLV インデックスはブラウズインデックスとも呼ばれる  

Perl スクリプト名と、同等の機能を持つ Solaris 9 プラットフォームのコマンドを次の表に示します。


表 8-2 よく使用されるコマンド行 Perl スクリプト 

コマンド行 Perl スクリプト

内容

bak2db.pl
directoryserver bak2db-task
 

最後にアーカイブされたバックアップからデータベースを復元する  

db2bak.pl
directoryserver db2bak-task
 

現在のデータベースの内容からバックアップを作成する  

db2index.pl
directoryserver db2index-task
 

インデックスを作成および再生成する  

db2ldif.pl
directoryserver db2ldif-task
 

データベースの内容を LDIF にエクスポートする  

ldif2db.pl
directoryserver ldif2db-task
 

LDIF ファイルをデータベースにインポートする

slapd (Windows NT) または ns-slapd (UNIX) コマンド行ユーティリティに ldif2db キーワードを指定して実行する。デフォルトでは、このスクリプトは、既存の構成ツリー (o=NetscapeRoot) を保存し、次に、インポートするファイルとマージする  

migrateInstance5
(Solaris 9 プラットフォームでは使用不可)
 

構成ファイルを LDIF 形式に変換し、バージョン 4.x または 5.0 の Directory Server をバージョン 5.1 に移行する

格納場所 : /usr/iplanet/servers/bin/slapd/admin/bin  

ns-accountstatus.pl
directoryserver account-status
 

アカウント状態情報を取り出し、エントリまたはエントリのグループがロックされているかどうかを確認する  

ns-activate.pl
directoryserver account-activate
 

エントリまたはエントリのグループのロックを解除し、有効にする  

ns-inactivate.pl
directoryserver account-inactivate
 

エントリまたはエントリのグループを無効にする  



シェルスクリプトとバッチスクリプト



シェルスクリプトおよびバッチスクリプトの中には、サーバの稼働中に実行できるものがあります。それ以外のスクリプトを実行する場合は、サーバを停止する必要があります。以下の各スクリプトの説明で、サーバを停止する必要があるかどうか、つまり、サーバが稼働している状態でそのスクリプトを実行できるかどうかを示します。

シェルスクリプトまたはバッチスクリプトと同等の機能を持つ Perl スクリプトがある場合は、該当する Perl スクリプトの説明の参照先も示します。


bak2db (バックアップからのデータベースの復元)

最後にアーカイブされたバックアップからデータベースを復元します。このスクリプトを実行するには、サーバを停止する必要があります。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver bak2db [backup_directory]

スクリプト (その他の UNIX)

bak2db [backup_directory]

バッチファイル (Windows)

bak2db [backup_directory]

対応する Perl スクリプトについては、「bak2db.pl (バックアップからのデータベースの復元)」を参照してください。

データベースの復元については、『iPlanet Directory Server 管理者ガイド』の第 3 章「ディレクトリデータベースへのデータの生成」を参照してください。


db2bak (データベースのバックアップの作成)

現在のデータベースの内容からバックアップを作成します。このスクリプトは、サーバが稼働中でも実行できます。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver db2bak [backup_directory]

スクリプト (その他の UNIX)

db2bak [backup_directory]

バッチファイル (Windows NT)

db2bak [backup_directory]

対応する Perl スクリプトについては、「db2bak.pl (データベースのバックアップの作成)」を参照してください。


db2ldif (LDIF へのデータベースの内容のエクスポート)

データベースの内容を LDIF にエクスポートします。このスクリプトは、サーバが稼働中でも実行できます。

対応する Perl スクリプトについては、「db2ldif.pl (LDIF へのデータベースの内容のエクスポート)」を参照してください。

シェルスクリプトおよびバッチスクリプトでは、slapd (Windows NT) または ns-slapd (UNIX) コマンド行ユーティリティに ldif2db キーワードを指定して実行します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver db2ldif options

スクリプト (その他の UNIX)

db2ldif options

バッチファイル (Windows NT)

db2ldif options

options

{-n backend_instance}* |
{-s
includesuffix}* [{-x excludesuffix}*]
[-r] [-C] [-u] [-U] [-m] [-M] [-a
outfile] [-1] [-N]



 

-n オプションまたは -s オプションを指定する必要があります。  




オプション




-a  

出力 LDIF ファイルの名前  

-n  

エクスポート対象のインスタンス  

-s  

エクスポートに含める接尾辞、または -n が使用されている場合はエクスポートに含めるサブツリーを指定する  

-x  

エクスポートから除外する接尾辞  

-m  

最小限の Base 64 符号化  

-M  

出力 LDIF を複数のファイルに格納する。この場合、各インスタンスは instance_outfile (outfile-a オプションで指定したファイル名を示す) に格納される  

-r  

複製をエクスポートする  

-u  

一意の ID をエクスポートしないようにする  

-C  

メイン db ファイルだけを使用する  

-N  

エントリ ID を LDIF 出力から除外するようにする。エントリ ID は、db2ldif 出力を db2index 入力として使用する場合にだけ必要  

-U  

出力 LDIF が折り返されないようにする  

-1  

下位互換性のために、LDIF 標準のバージョンを示す最初の行を LDIF ファイルから削除する  



 

出力 LDIF は、デフォルトでは 1 つのファイルに格納されます。複数のファイルに格納する場合は、-M オプションを使用してください。  




getpwenc (暗号化したパスワードの出力)

サーバの暗号化アルゴリズムのいずれかを使用して、パスワードを暗号化して出力します。ユーザがログインできない場合は、このスクリプトを使用して、ユーザのパスワードとディレクトリに格納されているパスワードを比較できます。


構文

コマンド (Solaris 9)

/var/ds5/slapd-serverID/getpwenc storagescheme clearpassword

スクリプト (その他の UNIX)

getpwenc storagescheme clearpassword

バッチファイル (Windows NT)

getpwenc storagescheme clearpassword


オプション
このスクリプトにオプションはありません。

SSHASHACRYPTCLEAR などの各種保存スキーマについては、『iPlanet Directory Server 管理者ガイド』を参照してください。


ldif2db (インポート)

slapd (Windows NT) または ns-slapd (UNIX) コマンド行ユーティリティに ldif2db キーワードを指定して実行します。このスクリプトを実行するには、サーバを停止する必要があります。

対応する Perl スクリプトについては、「ldif2db.pl (インポート)」を参照してください。



 

ldif2db は、LDIF バージョン 1 の仕様をサポートします。そのため、URL 指示子表記の :< を使用して属性を読み込むことができます。たとえば、次のようにします。

jpegphoto:< file:///tmp/myphoto.jpg

正式な表記では 3 つのスラッシュ (///) が必要ですが、1 つのスラッシュ (/) で代用することもできます。LDIF 形式の詳細は、『iPlanet Directory Server 管理者ガイド』を参照してください。  




構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver ldif2db options

スクリプト (その他の UNIX)

ldif2db options

バッチファイル (Windows NT)

ldif2db options

options

-n backend_instance |
{-s
includesuffix}* [{-x excludesuffix}*]
{-i
ldiffile}* [-O] [-g string] [-G namespace_id]


オプション




-n  

インポート対象のインスタンス。必ず、LDIF ファイルに含まれている接尾辞に対応したインスタンスを指定する。それ以外のインスタンスを指定すると、データベースに格納されているデータが削除され、インポートに失敗する  

-i  

入力 LDIF ファイルの名前。複数のファイルをインポートする場合、ファイルはコマンド行で指定した順にインポートされる  

-s  

インポートに含める接尾辞、または -n が使用されている場合はインポートに含めるサブツリーを指定する  

-x  

インポート対象の接尾辞  

-O  

属性インデックスなしで、コア db だけを作成するように要求する  

-c  

チャンクサイズをマージする  

-g string  

一意の ID を生成する。一意の ID を生成しない場合は none と入力し、名前に基づいた一意の ID を生成する場合は deterministic と入力する。デフォルトでは、時間に基づいた一意の ID が生成される

名前に基づいた一意の ID を取得するために deterministic 生成を使用する場合は、次のように、サーバが使用するネームスペースを指定することもできる

-g deterministic namespace_id

namespace_id は、次の形式の文字列を示す

00-xxxxxxxx-xxxxxxxx-xxxxxxxx-xxxxxxxx

同じ LDIF ファイルを 2 つの 異なる Directory Server にインポートし、同じ一意の ID セットを両方のディレクトリの内容に追加する場合は、このオプションを使用する。インポートする LDIF ファイルに一意の ID がすでに含まれている場合は、指定したオプションに関係なく、既存の ID がサーバにインポートされる  

-G namespace_id  

名前に基づいた一意の ID としてネームスペース ID を生成する。これは、-g deterministic オプションを指定した場合と同じ  


ldif2ldap (LDAP 経由でのインポート操作の実行)

LDAP 経由で Directory Server へのインポート操作を実行します。このスクリプトを実行するには、サーバが稼働している必要があります。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver ldif2ldap -D rootDN -w password -f filename

スクリプト (その他の UNIX)

ldif2ldap -D rootDN -w password -f filename

バッチファイル (Windows NT)

ldif2ldap -D rootDN -w password -f filename


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つユーザ DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード  

-f  

インポートするファイルの名前。複数のファイルをインポートする場合、ファイルはコマンド行で指定した順にインポートされる  


monitor (監視情報の取得)

ldapsearch コマンド行ユーティリティを使用して、性能監視情報を取得します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver monitor

スクリプト (その他の UNIX)

monitor

バッチファイル (Windows NT)

monitor


オプション
このスクリプトにオプションはありません。

ldapsearch コマンド行ユーティリティの詳細は、第 7 章「コマンド行ユーティリティ」を参照してください。


restart-slapd (Directory Server の再起動)

Directory Server を再起動します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver restart

スクリプト (その他の UNIX)

restart-slapd

バッチファイル (Windows NT)

restart-slapd


オプション
このスクリプトにオプションはありません。


終了状態
0 : サーバは正常に再起動した

1 : サーバを起動できなかった

2 : サーバは正常に再起動したが、すでに停止していた

3 : サーバを停止できなかった


restoreconfig (Admin Server の構成の復元)

デフォルトでは、最後に保存した Admin Server の構成情報を、次のディレクトリの下にある NetscapeRoot 接尾辞に復元します。

Solaris 9 プラットフォーム

/var/ds5/slapd-serverID/config

その他のプラットフォーム

/usr/iplanet/servers/slapd-serverID/config

Admin Server の構成を復元するには、次の手順を実行します。

  1. Directory Server を停止します。

  2. restoreconfig スクリプトを実行します。

  3. Directory Server を再起動します。

  4. Admin Server を再起動して、変更を反映します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver restoreconfig

スクリプト (その他の UNIX)

restoreconfig

バッチファイル (Windows NT)

restoreconfig


オプション
このスクリプトにオプションはありません。


saveconfig (Admin Server の構成の保存)

Admin Server の構成情報を次のディレクトリに保存します。

Solaris 9 プラットフォーム

/var/ds5/slapd-serverID/confbak

その他のプラットフォーム

/usr/iplanet/servers/slapd-serverID/confbak



 

このスクリプトは、サーバが稼働しているときにだけ実行できます。  




構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver saveconfig

スクリプト (その他の UNIX)

saveconfig

バッチファイル (Windows NT)

saveconfig


オプション
このスクリプトにオプションはありません。


start-slapd (Directory Server の起動)

Directory Server を起動します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver start

スクリプト (その他の UNIX)

start-slapd

バッチファイル (Windows NT)

start-slapd


オプション
このスクリプトにオプションはありません。


終了状態
0: サーバは正常に起動した

1 : サーバを起動できなかった

2 : サーバはすでに起動していた


stop-slapd (Directory Server の停止)

Directory Server を停止します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver stop

スクリプト (その他の UNIX)

stop-slapd

バッチファイル (Windows NT)

stop-slapd


オプション
このスクリプトにオプションはありません。


終了状態
0 : サーバは正常に停止した

1 : サーバを停止できなかった

2 : サーバはすでに停止していた


suffix2instance (接尾辞のバックエンド名への対応付け)

接尾辞をバックエンド名に対応付けます。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver suffix2instance {-s suffix}

スクリプト (その他の UNIX)

suffix2instance {-s suffix}

バッチファイル (Windows NT)

suffix2instance {-s suffix}


オプション




-s  

バックエンドに対応付ける接尾辞  


vlvindex (VLV インデックスの作成)

vlvindex スクリプトを実行するには、サーバを停止する必要があります。vlvindex スクリプトは、Directory Server Consoleでブラウズインデックスと呼ばれる VLV (仮想リスト表示) インデックスを作成します。VLV インデックスは、検索結果の表示を柔軟にします。VLV インデックスを使用すると、アルファベット順またはその逆の順序で検索結果を並べ替えたり、結果のリストをスクロールしたりできます。このスクリプトを実行するときは、VLV インデックスが設定済みでなければなりません。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver vlvindex options

スクリプト (その他の UNIX)

vlvindex options

バッチファイル (Windows NT)

vlvindex options

options

[-d debug_level] [-n backend_instance] [-s suffix]
[-T
VLVTag]


オプション




-d  

インデックスの作成時に使用するデバッグレベルを指定する。デバッグレベルについては、「nsslapd-errorlog-level (エラーログレベル)」を参照  

-D  

インデックスの作成処理に使用する構成情報が格納されているサーバの構成ディレクトリを指定する。必ず、slapd-serverID ディレクトリへの絶対パスを指定すること  

-n  

インデックスを付けるエントリが含まれるデータベースの名前  

-s  

インデックスを付けるエントリが含まれる接尾辞の名前  

-T  

VLV インデックスの作成に使用する VLV インデックス識別子。『iPlanet Directory Server 管理者ガイド』で説明されているように、ディレクトリツリーをサポートする各データベースの VLV インデックスの識別子は、Console を使用して指定できる。また、『iPlanet Directory Server 管理者ガイド』で説明されているように、追加の VLV タグを LDIF 内に作成し、Directory Server の構成に追加すると、追加の VLV タグを定義できる。どちらの場合も、検索結果のソートを高速化したいエントリの DN を使用することを推奨する  



 

-n オプションまたは -s オプションのどちらかを指定する必要があります。  





Perl スクリプト




bak2db.pl (バックアップからのデータベースの復元)

Perl スクリプト bak2db.pl は、この動的タスクを起動したディレクトリにエントリを作成します。各オプションに指定した値に基づいて、エントリが生成されます。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver bak2db-task options

Perl スクリプト (その他すべて)

bak2db.pl options

options

[-v] -D rootDN {-w password | -w - | -j filename }
[-a
backup_directory] [-t databasetype]


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つユーザ DN。デフォルトでは、cn=config の下の nsslapd-root 属性から読み込まれるディレクトリマネージャの DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-a  

バックアップファイルのディレクトリ  

-v  

冗長モード  

-t  

データベースのタイプ。現時点では、指定できるタイプは ldbm だけであり、これがデフォルト値になる  


db2bak.pl (データベースのバックアップの作成)

Perl スクリプト bak2db.pl は、この動的タスクを起動したディレクトリにエントリを作成します。各オプションに指定した値に基づいて、エントリが生成されます。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver db2bak-task options

Perl スクリプト (その他すべて)

db2bak.pl options

options

[-v] -D rootDN {-w password | -w - | -j filename } [-a backup_directory] [-t databasetype]


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つユーザ DNデフォルトでは、cn=config の下の nsslapd-root 属性から読み込まれるディレクトリマネージャの DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-a  

バックアップファイルを格納するディレクトリ。デフォルトでは、installDir/slapd-serverID/bak の下に格納される

バックアップファイルは、年-月-日-時刻の形式 (YYYY_MM_DD_hhmmss) で名前が付けられる  

-v  

冗長モード  

-t  

データベースのタイプ。現時点では、指定できるタイプは ldbm だけであり、これがデフォルト値になる  


db2index.pl (インデックスの作成および生成)

cn=config 構成ファイル内のインデックスエントリの変更に続いて、新しいインデックスセットを作成および生成します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver db2index-task options

Perl スクリプト (その他すべて)

db2bindex.pl options

options

[-v] -D rootDN {-w password | -w - | -j filename }
-n
backend_instance [-t attributeName]


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つユーザ DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-n  

インデックス付けの対象となるインスタンス  

-t  

インデックス付けの対象となる属性の名前。省略すると、このインスタンスに定義されているすべてのインデックスが生成される  

-v  

冗長モード  



 

Perl スクリプト db2index.pl は、この動的タスクを起動したディレクトリにエントリを作成します。各オプションに指定した値に基づいて、エントリが生成されます。  




db2ldif.pl (LDIF へのデータベースの内容のエクスポート)

データベースの内容を LDIF にエクスポートします。この Perl スクリプトは、この動的タスクを起動したディレクトリにエントリを作成します。各オプションに指定した値に基づいて、エントリが生成されます。* は、そのオプションを複数回指定できることを示します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver db2ldif-task options

Perl スクリプト (その他すべて)

db2ldif.pl options

options

[-v] -D rootDN {-w password | -w - | -j filename }
{-n
backend_instance}* |
{-s
includesuffix}* [{-x excludesuffix}*]
[-a
outfile] [-N] [-r] [-C] [-u] [-U] [-m] [-o] [-1] [M]



警告  

このスクリプトを実行するには、サーバが稼働している必要があります。また、-n backend_instance または -s includesuffix のどちらかを指定する必要があります。

Perl スクリプト bak2db.pl は、この動的タスクを起動したディレクトリにエントリを作成します。各オプションに指定した値に基づいて、エントリが生成されます。  




オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つユーザ DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-n  

エクスポート対象のインスタンス  

-a  

出力 LDIF ファイルの名前  

-s  

エクスポートに含める接尾辞、または -n が使用されている場合はエクスポートに含めるサブツリーを指定する  

-x  

エクスポートから除外する接尾辞  

-m  

最小限の Base 64 符号化  

-o  

デフォルトでは、出力 LDIF は 1 つのファイルに格納され、各インスタンスは instance_file name に格納される  

-r  

複製をエクスポートする  

-u  

一意の ID をエクスポートしないようにする  

-C  

メイン db ファイルだけを使用する  

-N  

シーケンス番号の出力を抑制する  

-U  

出力 LDIF が折り返されないようにする  

-v  

冗長モード  

-1  

下位互換性のために LDIF ファイルの最初の行を削除し、標準バージョンの LDIF を出力する  

-M  

出力 LDIF を複数のファイルに格納する  


ldif2db.pl (インポート)

この Perl スクリプトを実行するには、サーバが稼働している必要があります。このスクリプトは、この動的タスクを起動したディレクトリにエントリを作成します。各オプションに指定した値に基づいて、エントリが生成されます。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver ldif2db options

Perl スクリプト (その他すべて)

ldif2db.pl options

options

[-v] -D rootDN {-w password | -w - | -j filename }
-n
backend_instance |
{-s
includesuffix}* [{-x excludesuffix}*]
[-O] [-c] [-g
string] [-G namespace_id] {-i filename}*


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つユーザ DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-n  

インポート対象のインスタンス  

-i  

入力 LDIF ファイルの名前。複数のファイルをインポートする場合、ファイルはコマンド行で指定した順にインポートされる  

-s  

インポートに含める接尾辞、または -n が使用されている場合はインポートに含めるサブツリーを指定する  

-x  

インポートから除外する接尾辞  

-O  

属性インデックスなしで、コア db だけを作成するように要求する  

-c  

チャンクサイズをマージする  

-g string  

一意の ID を生成する。一意の ID を生成しない場合は none と入力し、名前に基づいた一意の ID を生成する場合は deterministic と入力する。デフォルトでは、時間に基づいた一意の ID が生成される

名前に基づいた一意の ID を取得するために deterministic 生成を使用する場合は、次のように、サーバが使用するネームスペースを指定することもできる

-g deterministic namespace_id

namespace_id は、次の形式の文字列を示す

00-xxxxxxxx-xxxxxxxx-xxxxxxxx-xxxxxxxx

同じ LDIF ファイルを 2 つの 異なる Directory Server にインポートし、同じ一意の ID を両方のディレクトリの内容に追加する場合は、このオプションを使用する。インポートする LDIF ファイルに一意の ID がすでに含まれている場合は、指定したオプションに関係なく、既存の ID がサーバにインポートされる  

-G namespace_id  

名前に基づいた一意の ID としてネームスペース ID を生成する。これは、-g deterministic オプションを指定した場合と同じ  

-v  

冗長モード  



 

Perl スクリプト ldif2db.pl は、この動的タスクを起動したディレクトリにエントリを作成します。各オプションに指定した値に基づいて、エントリが生成されます。  




migrateInstance5 (Directory Server 5.0 または 5.1 への移行)

Perl スクリプト migrateInstance5 (ファイル名に .pl 拡張子が付いていませんが、これは Perl スクリプトです) は、Directory Server 4.x から Directory Server 5.0 または 5.1 への移行を実行します。また、Directory Server 5.0 から Directory Server 5.1 へのアップグレードにも使用できます。

このスクリプトを実行すると、ユーザは最小限の入力を行うだけで、構成ファイルまたは構成エントリ、データベースインスタンス、およびスキーマを移行できます。migrateInstance5 スクリプトは migrateTo5 スクリプトを呼び出し、migrateTo5 スクリプトが移行を実行します。

移行される構成パラメタおよび属性の詳細は、第 6 章「旧バージョンからの移行」を参照してください。

移行を実行する前に、次に示す値がユーザ定義変数に関連付けられていることを確認してください。installDir は iPlanet Directory Server 5.1 のインストール場所へのパスを示します。

$PERL5LIB

installDir/bin/slapd/admin/bin

PATH

installDir/bin/slapd/admin/bin


構文

Perl スクリプト (その他すべて)

migrateInstance5
-D
rootDN {-w password | -w - | -j filename }
-n
backend_instance -p port
-o 4.xInstancePath -n 5.0InstancePath [-t] [-L]


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つ Directory Server 5.1 ユーザ DN  

-w  

その Directory Server 5.1 ユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-p  

Directory Server 5.1 のポート  

-o 4.xInstancePath  

Netscape Directory Server 4.x.  

-n 5.0InstancePath  

新規の Directory Server 5.0 インスタンスへのパス  

-t  

トレースレベル。デフォルトでは、トレースレベルは 0 に設定される。トレースレベルの有効な値は 0 〜 3  

-L  

移行レポートを記録するファイル。デフォルトでは、移行レポートは installDir/slapd-serverID/logs/Migration_ddmmyyy_hhmmss.log の下に格納される

たとえば、2001 年 2 月 20 日 15 時 36 分 4 秒に作成されたログは、次のようになる

/usr/iplanet/servers/slapd-serverID/logs/Migration_20022001_153604.log  


ns-accountstatus.pl (アカウント状態の確認)

アカウントの状態情報を表示し、エントリまたはエントリのグループが無効になっているかどうかを確認します。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver account-status options

Perl スクリプト (その他すべて)

ns-accountstatus.pl options

options

[-D rootDN] {-w password | -w - | -j filename }
[-h
host] [-p port] -I DN


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つ Directory Server 5.1 ユーザ DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-p  

Directory Server 5.1 のポート。デフォルト値は、インストール時に指定した Directory Server 5.1 の LDAP ポート  

-h  

Directory Server 5.1 のホスト名。デフォルト値は、Directory Server 5.1 がインストールされているマシンの完全なホスト名  

-I DN  

状態を要求するエントリ DN またはロール DN  


ns-activate.pl (エントリまたはエントリのグループの有効化)

エントリまたはエントリのグループを有効にします。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver account-activate options

Perl スクリプト (その他すべて)

ns-activate.pl options

options

[-D rootDN] {-w password | -w - | -j filename }
[-h
host] [-p port] -I DN


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つ Directory Server 5.1 ユーザ DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-p  

Directory Server 5.1 のポート。デフォルト値は、インストール時に指定した Directory Server 5.1 の LDAP ポート  

-h  

Directory Server 5.1 のホスト名。デフォルト値は、Directory Server 5.1 がインストールされているマシンの完全なホスト名  

-I DN  

有効にするエントリ DN またはロール DN  


ns-inactivate.pl (エントリまたはエントリのグループの無効化)

エントリまたはエントリのグループを無効にし、ロックします。


構文

コマンド (Solaris 9)

directoryserver account-inactivate options

Perl スクリプト (その他すべて)

ns-inactivate.pl options

options

[-D rootDN] {-w password | -w - | -j filename }
[-h
host] [-p port] -I DN


オプション




-D  

ディレクトリマネージャなど、root アクセス権を持つ Directory Server 5.1 ユーザ DN  

-w  

そのユーザ DN に関連付けられたパスワード。このオプションを指定しなかった場合は、匿名アクセスが使用される。-w -を指定すると、ユーティリティはパスワードの入力を求める。-w オプションを指定する場合は、-j オプションを指定してはならない。たとえば、-w diner892 のように指定する  

-j  

バインドパスワードを読み取るファイルを指定する。簡易認証で使用される。このオプションを指定する場合は、-w オプションを指定してはならない  

-p  

Directory Server 5.1 のポート。デフォルト値は、インストール時に指定した Directory Server 5.1 の LDAP ポート  

-h  

Directory Server 5.1 のホスト名。デフォルト値は、Directory Server 5.1 がインストールされているマシンの完全なホスト名  

-I DN  

無効にするエントリ DN またはロール DN  


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Last Updated February 18, 2002