Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス

Directory Server: データ格納場所に関する設定情報

ユーザーデータおよびグループデータは、この Directory Server インスタンスまたは既存のインスタンスに格納できます。次の表に示す設定情報を指定する必要があるのは、この Directory Server インスタンスのユーザーデータおよびグループデータを別のインスタンスのユーザーディレクトリに格納する場合だけです。

表 1–26 Directory Server のインストール時に必要となるデータ格納場所に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

このサーバーにユーザーデータおよびグループデータを保存します。Directory Server の次のインスタンスにユーザーデータおよびグループデータを保存します。

USE_EXISTING_USER_DIR

Java ES インストーラが Directory Server のユーザーデータおよびグループデータを格納する場所を制御するオプション。データは、インストールされるインスタンス、または既存の Directory Server インスタンスのどちらかに格納されます。 

別のインスタンスにユーザーデータおよびグループデータを保存する場合は、この表に記載された追加情報を指定する必要があります。 

状態ファイルで次のいずれかの値を指定します。 

  • 0: (ゼロ) ユーザーデータおよびグループデータをこの Directory Server インスタンスに格納します。これがデフォルト値です。

  • 1: リモートインスタンスを使用します。

Directory Server ホスト 

USER_DIR_HOST

Directory Server がユーザーデータを保存するホストを解決するホスト名または値を指定します。 

Directory Server ポート 

USER_DIR_PORT

LDAP 操作でユーザーディレクトリへのバインド時に使用するポート。 

このポートは、Directory Server の設定で指定した「Directory Server ポート」の値 (CONFIG_DIR_PORT) と一致する必要があります。デフォルト値は 389 です。

ディレクトリマネージャー DN 

USER_DIR_ADM_USER

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

USER_DIR_ADM_PASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

サフィックス 

USER_DIR_SUFFIX

ユーザーおよびグループデータを含む Directory Server サフィックス。たとえば、dc=example,dc=com などです。

この値は、LDAP ツリー内のエントリに対応している必要があります。