この章では、OS プロビジョニングプラグインの最新情報、および既知の問題について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
インストールに関する問題はありません。
オペレーティングシステムをプロビジョニングする際に次の問題が存在することが判明しています。
説明 : Solaris または Linux OS が動作しているターゲットホストへの Windows OS のプロビジョニングで、システムに Windows OS 用の未使用ディスク領域が十分にない場合は、インストールモードが対話モードに切り替わります。
回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
ターゲットホストにプロビジョニングする前に、fdisk ユーティリティーを使用し、ターゲットホストから Solaris または Linux パーティションを削除する。
インストール中にこの問題が発生した場合は、対話画面の指示に従い、DOS FDISK ユーティリティーを使用して、既存の未知のパーティションを削除する。
説明 : Windows RIS サーバー上の最初のインタフェースがプロビジョニングインタフェースとして構成されていない場合、RIS サーバーは、ターゲットホストからの DHCP PXE 要求に応答しません。この問題は、Windows ブートおよびインストールサーバー上の BINLSVC/RIS サーバーが、システムのブート時に構成される最初のインタフェースで待機するために発生します。最初のインタフェースをプロビジョニングインタフェースとして構成していない場合、RIS サーバーはターゲットホストからの DHCP PXE 要求に応答できません。詳細は、「PXE/DHCP/BINLSVC に関連する問題」を参照してください。
次のエラーメッセージが表示されます。
CLIENT MAC ADDR: 00 09 3D 12 D4 16 GUID: DF5EF8FE E568 11D9 811E 0060B0B37D21 CLIENT IP: 172.0.0.1 MASK: 255.255.255.0 DHCP IP: 172.0.0.3 PXE-E55: ProxyDHCP service did not reply to request on port 4011. PXE-M0F: Exiting Broadcom PXE ROM |
回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
Windows RIS サーバー上で、プロビジョニングインタフェースだけを使用可能にして、ほかのすべてのインタフェースを使用不可にする。
Windows RIS サーバー上で、ネットワークサービスがアクセスするネットワーク接続の順序を変更する。次の手順に従ってください。
Windows RIS サーバー上で、「スタート」メニューから「コントロールパネル」ウィンドウを開きます。
「コントロールパネル」ウィンドウで「ネットワーク接続」をクリックします。
「ネットワーク接続」画面で「詳細」タブを選択します。
「詳細設定」ボタンをクリックします。
「アダプタとバインド」タブをクリックします。
ネットワークサービスがアクセスする接続の順序を変更します。プロビジョニングインタフェースが最初のインタフェースになっていることを確認します。
BINLSVC を停止し、再起動します。この操作は、Services GUI から、または MS-DOS コマンドウィンドウで次のコマンドを入力することによって行うことができます。
> net stop binlsvc > net start binlsvc |
説明 : Solaris 9 リリースが動作する SPARC システムへの OS プロビジョニングサーバーの作成で、「Run Detailed Preflight」オプションを選択すると、 16 個の無効な警告メッセージが表示されます。
それらの警告メッセージの形式は次のとおりです。
Error verifying native procedure during preflight for the command "/opt/SUNWn1sps_en/N1_Service_Provisioning_System/agent/data/systemcomps/com.sun.n1osp/pkgaddutil /opt/SUNWn1sps_en/N1_Service_Provisioning_System/agent/data/systemcomps/com.sun.n1osp adminfile package_name". (026084) User "root" does not have execute permissions for command "/opt/SUNWn1sps_en/N1_Service_Provisioning_System/agent/data/systemcomps/com.sun.n1osp/pkgaddutil". (026079) |
この例で、package_name は、OS プロビジョニングサーバーに追加できないと警告で指摘されているパッケージを表します。
回避策: 無効なエラーメッセージは無視してください。示されたパッケージは OS プロビジョニングサーバーに追加され、サーバーは正しく作成されます。
説明 : Solaris ブートおよびインストールサーバーによる Linux OS のプロビジョニングで、TFTP サービスが正しく起動されません。ターゲットホストにプロビジョニングするには、ブートおよびインストールサーバー上の TFTP サービスを手動で起動する必要があります。
回避策: OS ディストリビューション媒体にアクセス可能な状態にし、ブートおよびインストールサーバー上で次の手順を行なってください。
IP アドレスを plumb します。
NFS share をエクスポートします。
TFTP サービスを起動します。
TFTP サービスの起動方法の詳細については、ご使用の Solaris リリースのシステム管理者マニュアルを参照してください。
説明 : OS イメージのインポートプランあるいは OS プロビジョニングプランを取り消しても、バックグラウンドでプラン処理が継続します。この問題は、次の状況で発生します。
OS イメージのインポート- イメージのインポートを完了する前に OS イメージのインポートプランを取り消すと、プランは取り消されますが、そのインポートが完了するまで、バックグラウンドでインポート処理が継続されます。
OS プロビジョニング - フォアグラウンドでプロビジョニング処理を行うように OS プロビジョニングを構成していて、OS プロビジョニングが完了する前に OS プロビジョニングプランを取り消すと、バックグラウンドでプロビジョニング処理が継続します。
回避策: OS プロビジョニングサーバーまたはブートおよびインストールサーバー上で、インポートまたはプロビジョニングプロセスを手動で終了してください。
説明 : OS プロビジョニングプラグイン 3.0 をアップグレードすると、N1 SPS ブラウザインタフェースで、インストールされた OS プロビジョニングコンポーネントを表示、管理できなくなります。
回避策: 各コンポーネントの詳細ページにある「Version History」リンクを使用すると、旧リリースで作成した OS プロビジョニングコンポーネントの詳細情報を表示できます。詳細は、「旧バージョンのコンポーネントにアクセスする」を参照してください。
説明 : OS プロビジョニングプラグイン 3.0 へのアップグレード後に OS プロファイルコンポーネントを作成し直すと、現在のプラグインバージョンで廃止された変数の設定が、コンポーネントに含まれていることがあります。その場合、コンポーネントの再作成後、コンポーネント変数が正しく更新されず、そのコンポーネントへの参照を含むプロビジョニングプランで問題が起きることがあります。次のようなメッセージが表示されます。
The plan (or preflight) "/system/autogen/Solaris9_7_ sparc.standard-inst-provision_start-1141144282798" finished with 1 failed host(s). (017034) Unable to find accessible variable in component referenced by substitution variable :[container:sysidcfg_network_interface_base_]. (04011 |
この例のエラーは、OS プロビジョニングプラグイン 3.0 の Solaris OS プロファイルコンポーネントに sysidcfg_network_interface_base_config_ 変数が含まれていないことが原因です。
回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
OS プロビジョニングプラグインのアップグレード後に、以前の OS プロファイルコンポーネントプロファイルを再作成するのではなく、新規に作成する。
以前の OS プロファイルコンポーネントを削除し、有効な変数設定を含む OS プロファイルを新規に作成する。
以前の OS プロファイルコンポーネントから非推奨の変数の値を削除する。
説明 : OS プロビジョニングプラグイン 3.0 へのアップグレード後の Linux または Windows イメージサーバーの再作成で、installPath 変数の値を変更すると、再作成に失敗します。次のようなメッセージが表示されます。
Problems encountered during plan run or preflight The plan (or preflight) "/com/sun/n1osp/untyped/LinuxServer-create" finished with 1 failed host(s). (017034) This host has already been reserved or already exists. (011220) |
回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
旧バージョンのイメージサーバーの installPath 変数値が有効な場合は、installPath 変数の値をそのまま変更しないで残す。
OS イメージサーバーに対する installPath 変数の値を変更する必要がある場合は、次の手順の説明に従って OS イメージサーバーを新規に作成する。
新しい OS イメージサーバーを作成したら、次のプラン変数設定を変更します。
installPath 変数に有効な値を設定します。
linuxHost または windowsHost 変数に設定されているプランの仮想ホスト名を変更します。次に例を示します。[target:sys.hostName]-1-linux。
説明 : 英語以外の言語で Windows OS イメージをプロビジョニングしようとすると、インストールに失敗します。これは、Microsoft RIS サービスがデフォルトで英語の OSChooser ファイルを探すことが原因です。次のようなメッセージが表示されます。
The system cannot find the path specified. An error occurred on the server. Please notify your administrator. E:\RemoteInstall\OSChooser\English\LOGIN.OSC |
回避策: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
OSChooser ファイルを変更する。次の手順に従ってください。
multilng.osc ファイルをエディタで開いて、最初のエントリがイメージの言語を示すようにします。
multilng.osc ファイル内の <TITLE> タグの前に次の行を追加します。
<META ACTION=AUTOENTER> |
multilng.osc ファイルを同じディレクトリ内の welcome.osc ファイルにコピーします。
\OSChooser\language\ welcome.osc をエディタで開いて、 <TITLE> タグの前に次のテキスト行を挿入します。
<META ACTION=AUTOENTER> |
英語以外の言語ディレクトリにある OSChooser ファイルを English ディレクトリにコピーします。
% cd RemoteInstall\OSChooser % copy -r Language English |
説明 : インストール中に次のメッセージが表示され、インストールが対話式になります。
root_password=Clz6pK2b6qw= syntax error line 2 position 15 |
Solaris OS プロファイルのパスワード変数 sysidcfg_root_password_base_conf は暗号化された値を持っています。ただし、ユーザーが指定したパスワードは Solaris 暗号化パスワードではありませんでした。
回避策: Solaris のツールを使用してパスワードを暗号化します。暗号化されたパスワードをユーザーが作成する適切なメカニズムは、パスワードを使用してユーザーを作成することです。/etc/shadow ファイルで暗号化されたパスワードを調べ、それを sysidcfg_root_password_base_conf 変数の値として使用します。
説明 : Windows ブートおよびインストールサーバーが作成されると、Windows ブートおよびインストールサーバーの OS プロビジョニングスクリプトの位置を変更できません。
回避策: 別の名前を持つ新しい Windows ブートおよびインストールサーバーを再度作成します。
説明 : DHCP 設定が正しくないため、プロビジョニング処理が失敗します。stdout または stderr には、表示されるメッセージがありません。
回避策: 誤った設定により、OS プロビジョニングサブネットが、間違った値を使用して作成されます。OS プロビジョニングサーバーの /var/adm/n1osp* ログファイルで、DHCP エラーがないか調べます。
説明 : OS インストールで指定されたロケールに関係なく、インストールログファイルは常に関連する EUC ロケールになります。リモートエージェントのロケールがこの EUC ロケールとは異なる場合、ロケールが一致しないため、「Status Monitoring」ページから正しくログファイルを表示できません。
回避策: 適切なロケールを使用してサービスポートまたはコンソール (該当する場合) に接続し、ログファイルを直接表示します。