Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

カスタムパッチとパッケージメディアの生成

custom モジュールを使用すると、ターゲットサーバーごとにカスタムパッケージとパッチセットを定義できます。このモジュールは、ツールキットが検索する適切な場所にパッケージとパッチメディアを配置できるようにする、2 つのスクリプトも提供します。

パッチとパッケージメディアをコピーする際、ツールキット構成ファイル (/opt/SUNWjet/etc/jumpstart.conf) にある JS_PKG_MEDIAJS_PATCH_MEDIA の定義に従って、スクリプトはメディアを配置します。別の場所を使用してすべてのメディアを保持するには、スクリプトを実行する前に構成ファイルを変更します。

カスタムパッチは、/opt/SUNWjet/bin/copy_custom_patches スクリプトを使用して配置できます。


# copy_custom_patches src-dir patch [patch....] 

このスクリプトは少なくとも 2 つの引数を取り、最初の引数はパッチが含まれるソースディレクトリです。そのほかの引数はパッチ番号と見なされ、これらはそのディレクトリ内に位置し、それ以降コピーされます。

カスタムパッケージは、/opt/SUNWjet/bin/copy_custom_packages スクリプトを使用して転送できます。


# copy_custom_packages src-dir arch package [package....] 

引数はカスタムスクリプトコマンドに使用される引数によく似ていますが、追加の arch 引数が含まれています。この引数はパッケージのターゲットアーキテクチャーの定義に使用されます。ターゲットアーキテクチャーは、ターゲットサーバー上の uname -p の出力により定義されます。現在、値は sparc または i386 のいずれかで、それぞれ SPARC アーキテクチャーと IA86 アーキテクチャーを表します。

カスタムパッチにはアーキテクチャーの定義は必要ありません。これは、パッケージが使用可能な各アーキテクチャーに対して、独立した番号が付けられたパッチがリリースされるためです。

custom モジュールは、同じアーキテクチャーの同じパッケージの複数の異なるバージョンを含むことはできません。この機能が必要である場合は、これらの要件に対応する特定のモジュールを検討してください。付録 F 「追加 JET モジュールの作成」を参照してください。